Ch2.6 緊急クエストに現るは(1)
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そして初めての評価をつけてくれた御仁に感謝で心がいっぱいです!!! あざざいます!!!
お客さん、チャプター2はこれからもっと面白くなりやすぜぇ……ゲへへ(ゲス顔)
今週はなんと予告もなく緊急のテスト週間。……ではなく普通にいままでサボっていたのはご愛敬。
引き伸ばし、ダメ、絶対。
一夜漬けならぬ勉強浸けの一週間となったので、いいからドーピングだ! とカフェイン片手に深夜まで猛勉強に明け暮れている毎日だった……。
そういえば攻略掲示板を全く見る暇もなかったと、今VR空間に入って思い出す。
他の人たちの攻略状況はどうなっているのだろうか。……まあいいや。終わったら見よう。
え? テストの点数? うるさいですね……。
そんなことは思い出すな、僕の脳内よ。
すべての煩いを忘れていざ現実から異世界へ!
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暗転した視界も晴れてきた。目の前のケイがあいさつがてら目配せしてくる。
宿屋の一室に舞い戻ってきたのだ。
――全く、テスト明けの異世界は最高だぜ!
さっそく街へと繰り出して、とりあえず茶でも飲みにいくか! ならサ店にいくぜ!
陽気に階段をかけ降りていく僕。そのまま降りて入口のドアに手をかける。
「――アンタたち! 良かったらこの緊急クエストを受けてくれないかい」
外へ出ていこうとしたら、女将さんから声をかけられた。
「――緊急クエスト、ですか?」
「ああ、なんでも人数が集まっていないらしくてね。新進気鋭のアンタらにぜひとも依頼したいのさ」
ケイと互いに目を見合わせる。
「……べつに、今回期限もないし、いいんじゃない?」 ……そっか、そうだね。
「時間には余裕あるので、手伝えますよ!」
「本当かい! そうしたら、これから広場のほうに――」
女将さんから集合先を教えてもらった。
今回のチャプターには前回のような期限は存在しないし、マロンとの合流もまだあと3日はあるから受けてみることにした。
それに――。
「緊急クエスト! いやぁなんて甘美な響きなんだ」
クエストに精を出して正解である。おかげで、こういうのでいいんだよ、というイベントがやってきた!
さっそく指示された通り、広場へ向かおう。
「――おう兄ちゃん、久しぶり……でもないか。元気そうにやってるじゃねえの」
そうしてここにきて初日のハードボイルドなピグモン族の男性と再会したのだった。