表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/136

Ch3.3 デコーダー(2)


 へええ。キミのおかあさん、どっかいなくなっちゃったんだ。ぼくとおなじだね。


 そっちのキミはおもちゃをおみせからぬすんだことがあるんだね。それはすごいなあ。ぼくはやったことないや。


 ああそうなんだ。キミも、よくなぐられているんだね。いたいねえ。それをみんなにわかってほしいんだよね?



 ……え。きみわるい?


 なんでそんなことをいうのさ。



 たのしいよ?


 ひとのことを理解するのは――。

 楽しいよ。


 思い出している。そして()()()()()

 その時の情景を。


 それを見ながらイマイさんが、僕の念話(ストーリー)を微笑んで聞いている。


 ただその時はいつもより少し目尻が下がっていて……。



 そうだ。この時からイマイさんは()()を使うようになったんだ。


 

『アキくん。大切なことを教えよう。悪意を理解してはいけないよ。それも吸収しようとしたら、あまりの多さにつぶれてしまう。だから、悪意は躱しなさい。()()()()()。そうしたら――』


 

 そうしたら――。


 なんだっけ。


 思い出そうとしても出てこない。


 ……あ。


 夢が、覚めていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ