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【閑話】親友からの告白

久しぶりの投稿です。事情により投稿できませんでした。

不定期ですがよろしくお願いします!

2019年3月…


俺が椿と会う数日前…

俺は男勝りな親友の美波(みなみ)と近場の公園で対話をしていた。



「なあ、河南…」


なんだ?ああ、美波か…


「お前、両親と一緒に別の学校に転校…するんだろ?」


「聞いてたのか?あの話」


聞かれてたのか…。もうちょっと、慎重になるべきだったか…


「河南、お前が転校しようがあたしは全然っ!悲しく無いからな!」


見え透いた嘘をつくなよ…こっちが悲しくなるだろ?


「美波…。見栄を張るのはやめとけ」


「っ!だって、あたしは!…河南のことがっ!」


好き、なんだろ?

分かっていたさ…美波が俺のことを好きだってこと。

だって、学校でも俺のことを見てくるんだ…でも、俺は親友の美波とは…


「知ってる」


「なっ!」


「俺のことを好きだってことぐらい…だから、先に言わせてくれ…」


ごめんな、美波。


「あたしのことを…っ」


「美波…お前とは付き合えない」


「そっ、そうだよな…」


美波…一つだけ言わせてくれ。俺は恋というものを知らない。

俺は小さい頃から両親に「勉強をすれば良い道に進める」と言われてきたため、勉強以外に興味がなかった。

でも、美波に出会ったお陰で遊びに興味を示す様になった。


勉強と遊ぶことに興味を持ったが恋愛感情が皆無だ。


経験がなかったから…とかじゃない。ただ単純に好きや惚れたとか人に好意を持たなかったから。



俺の父も昔はそうだったらしく、母が苦労したそうだ…

さて、どう答えよう…


「河南とあたしは釣り合わない…」


「いや、釣り合わないとかじゃ無い…ただ単純に俺は恋というものがわからないんだ」


正直に言ってみたがはたして…


「そ、そうだったのか…じゃあ、待つわ!」


「は?いや、なんで」


「なんでって、そりゃあ…河南が恋心ってものをわかるまで返事待ってるよ」


「美波、本当に待ってくれるのか?忘れてるかも知れないんだぞ?」


「河南の事だから一度約束したことは忘れない主義でしょ?」


そうだったな…


「わかった!俺が恋ってやつが分かるまで待っててくれ」


「うん、待ってる」


今のお前は今まで一番女の子らしいな…




☆ここからは12月26日に追加された物語です。読まなくても問題ありません。サブストーリー的なのになります。








「まずいのぉ」


「あなたがそんなこと言うなんて…よっぽどじゃない?」


稲荷神社で偶然再会を果たした二匹の妖狐は一人の僧侶に苦戦していた。


「ハハハハッ!この程度なら俺でも祓える!」


こんなところで祓われたくないわ!

小童ごときに祓われたくないのぉ…。


妲己だっきよ!時間を稼いでくれ!」


「む、無理よーっ!だったらあなたがしなさい!」


わしのとっておきがあるんじゃが…えぇい!


意を決した椿は人型になりつつ僧侶へ突っ込んだ。


「椿!何やってんの!」


流石に妲己も椿の行動に理解できず怒鳴った。


「お、なんだ?とち狂ったか?」


「違うわい!まだ技名はないがとっておきを見せてやるのじゃ」


椿は縮地の要領で僧侶の懐へ潜り込み両手に妖力を纏わせ僧侶へ妖力を送った。


「どうじゃ?」


「な、なにっ!動けない!」


「ナイスよ、椿。あとは私が【妖華(ようか)】」


妲己は僧侶の腹に一発右ストレートをお見舞いした。椿はその隙に無名の技を解除して後ろへ下がった。


「ぐっ!」


「ナイスじゃ!」


妲己が使った技【妖華】は自分の妖力を敵の身体に侵入させ、敵の能力を源となる元を妲己の妖力に置き換える技。

一見、強そうに見えるが敵に触れないとこの技は発動できない。



「【妖華】は貴方の妖力を私の妖力に置き換えたの」


妲己は膝をついた僧侶を見下した。



……これは俺が椿と出会う前の話……

俺は椿と戦うことになる『滅妖宗』と。

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