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賢者の兄にありふれた魔術師と呼ばれ宮廷を追放されたけど、禁忌の冴眼を手に入れたので最強の冒険者となります  作者: 遥風 かずら
第2章 クラン

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39.ウルシュラの姉


 威勢のいい女性が階段から降りて来る。

 その女性はフードを深々とかぶっているウルシュラに気づいたようで、すぐに彼女の名を口にした。


「ウルシュラ。あっはっはっは、久しいねえ! 顔を隠さずとも分かったさ!」

「お久しぶりです、ギルドマスターさま」


 ギルドマスター?

 なるほど、この豪快な姉御肌の女性がギルドマスターか。

 出会って早々にウルシュラを力強く抱きしめるなんて、よほど嬉しそうだ。

 

 ウルシュラへの優しい態度を見るに、ギルドの良心的な存在か。


「元気そうで何よりだよ! ウルシュラ!」

「く、苦しいです~……でも私も同じ気持ちです、マスター」

「マスターと言わず、あたしの名を気兼ねなく呼んでも構わないってのに、相変わらず真面目だねえ!」

「は、はいい~」


 ウルシュラが圧倒されてるな。

 相当な実力がありそうだが、見ただけでは何のジョブかは分からない。

 ウルシュラも頭を撫でられて髪がぐしゃぐしゃにされているのに、よほど嬉しそうだ。


「……ところで、そこの魔術師の兄ちゃんは誰だい?」

「あっ……ええと、私のマスターさんです。あの、ラトアーニ大陸の――」

「ラトアーニ大陸……帝国支配の大陸かい。何でまたそんなところに……まさか……」


 うん? 何か睨まれてる?

 微笑ましく眺めていただけなのに、何か気でも触ったのだろうか。


「おい、そこの! そこを動くな!!」

「ひっ、はい」


 もしかして怒られてしまうのでは。

 そう思っていたらウルシュラから離れ、マスターなる女性は足音をさせながら俺に迫って来る。


「あっはっはっは!! そうかい、あんたがウルシュラの拠り所になったんだねえ!」

  

 俺に詰め寄ったかと思えば、ばんばんと肩を叩いて嬉しそうだ。

 

「はは……ど、どうも」

「ふ~ん? いい面構えだねえ! それにその目……普通の魔術師じゃなさそうだねえ」


 冴眼は隠しようがない。

 それに対する反応は、さすがはギルドマスターといったところだろうか。

 

「あ、あの、マスター! そろそろ騒がれそうなので、ここでは――」


 ウルシュラの言うとおり、俺たちに絡んで来た輩を含め、ギルド内の連中が俺たちに注目し始めている。こんな人前で目立つつもりも無いし、手っ取り早く話を進めねば。


「あぁ、そのようだね。魔術師の兄ちゃんとウルシュラ。とりあえず二階に上がって来な! 話を聞かせてもらいたいからね!」


 豪快なギルドマスターな女性は二階に上がっていく。

 話が早い女性のようだ。


「ウルシュラ、彼女はギルドマスター……?」

「ギルドマスターでもあるし、あの、私の姉……でして」

「姉!? え、あの豪快な女性が?」

「は、はい。と、とにかく二階へ行きませんか?」


 驚いた。姉御肌のギルドマスターかと思えば、ウルシュラの姉だとは。

 全然何かもが違う……いや、強気なところは似てるのか。


「そ、そうしようか」


 とにかく、そういうことなら話が通じる相手に違いない。

 まずはソニド洞門のことを話して、それからだな。

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