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80話 傷自慢。心の傷は含まれますか?

【ホテルホーリーウッド・ルーシー視点】


  ミカエル様を連れて深刻な表情のブラッド隊長とウィリアム兄さんを背負ったサミュエル副隊長は、ホテルホーリーウッドのカフェから[王国騎士団専用宿泊所]へ移動用魔法陣の中に吸い込まれて行った。


 その直後、ロナとマルクス副隊長が教会から戻りカフェで合流し、ターナーさんから「ミカエル様からだよ」と、差し出されたパンケーキを嬉しそうに頬張った。



「私も、お会いしたかったわ!」



 残念そうにするロナに、私達はさっきの経緯を話して聞かせると心配そうな表情をした。


「ミカエル様、どうかなさったのかしら。あんなに聡明でお優しく、天使界を”歴代最高”と謳われる奇跡の力で立派にご統治なされていたのに……騎士になりたいだなんて」



 バンディ城の挨拶回りで、天使族(おさ)としてミカエル様から向けられた、神々しい微笑みを思い返した。眩しすぎて直視してはいけないと感じられるほどの輝きに、”天国か!?”と我を忘れそうになり、慌てて目を逸らし気持ちを落ち着けなければならないくらいの荘厳さだった。



 そのミカエル様に、いったい何があったのだろうか?



「それにしても、ミカエル様。サミュエル副隊長に”べったり”だったわよね。あの二人、昔からの知り合いなのかしら?」


 スカーレット先輩が、銀色の髪の毛を指でクルクルさせながら首をかしげた。


「それ! 私も不思議に思った。……っていうかターナーさん、サミュエル副隊長と仲良かったんですね!」


 近くのテーブルで花を活けていたターナーさんに話しかけると、ビクッと肩を震わせた。


「あ、ああ。……あの人、まっ、毎年ここに来てるから。か、か、顔見知りになっちゃって……」


 明らかに焦ってるし目が泳いでいる! 

 なんか、嘘っぽい。


「ふーん」


 疑いの眼差しを向けると、ターナーさんはそそくさとカウンターの向こうへ行ってしまった。



「それよりもミカエル様よ。大丈夫かしら、騎士団の宿泊所に泊まるって言ってたけど」


 スカーレット先輩の言葉にロナが青ざめ固まった。


「ええっ……」


「フフフッ、なんか面白い事になりそう。明日、話を聞くのが楽しみ」


 ワクワクした表情のホムラに、ロナが「笑い事じゃないわよ」と真剣な表情でツッコミを入れた。私たちから少し離れたテーブルでは、マルクス副隊長とレイ兄さんが、恐らくミカエル様の件でコソコソ話し合いをしている。



「なんでか知らないけど……ミカエル様は、ルーの側で騎士をしたくて来たんでしょ。やってみれば気が済むかもよ」


 ホムラが呆れた顔で笑って言った。


「なんか、ルーシーばっかりモテて羨ましいわ」


 スカーレット先輩が私を見つめて、ニヤ―っと笑った。



「モテてるのかな……なんか違うような気もする」


「いいえ! 目が違ってたもの!」


「そうかな?」


「あれは”恋する瞳”よ!」


「”女の子で勇者”ってだけで……ただ、物珍しいだけかもしれないよ」


「フッ、そんなこと無いよ。ルーは、凄く魅力的だから。見た目も! 中身も!」


 ホムラが嬉しい事を言ってくれた。


 でも、図に乗っちゃダメだ。女子力無し。色気も無い。腕なんか筋肉ばっかり付いて厳ついし、レグルスちゃんみたいに可憐で繊細な所なんて1ミリも無い。



「魅力的。……どうだろう、オスカー兄さんみたいにゴッツくなる未来は想像できるんだけど、魅力的か……」


「ブッ! フフッ、ルーって面白いね」


 ロナが吹き出しそうになり、口を手で押え笑った。



「とにかく、ミカエル様がルーシーの味方になったようなものなんだから、素直に喜ばないと!」


 スカーレット先輩が、私の背を叩き微笑んだ。


「そう考えればいいのか……だとしても、天使界が大変なことになってしまわない?」



「そうよね」(スカーレット先輩)

「うん」(ロナ)

「…………」(ホムラ)



 ジェダイド帝国の侵攻に備え各種族が連携し、ノール帝国と軍事協定を締結した矢先に起った、この出来事の深刻さを、私たちは徐々に気づき始めていた。


 スカーレット先輩が腕組みをし呟いた。




「笑い事じゃ……ないわよね」





 +++++

【王国騎士団専用宿泊所・ミカエル視点】


 ♪~(ミカエル様の鼻歌)


 今晩、宿泊させていただく”アイザック”という騎士見習の少年の部屋で、私は風呂に入ろうと衣服を脱ぎサミュエルを待っていると……。


 腰にタオルを巻いたサミュエルが、同じく腰にタオルを巻いたウィリアムと一緒にやってきた。


「エリック、前は、一応隠せ」

「え、あ、ダメだった?」

「廊下は、誰が居るか分からないからな」



 ブラッド様から頂いた生活用品の中からタオルを取り出し、同じように腰に巻き付けた。



「じゃあ、行くぞ」


 サミュエルとウィリアムと共に、私は王国騎士団専用宿泊所の湯気で煙る大浴場へ足を踏み入れた。


 +++


 中庭に造られた天然の温泉が湧き出る大浴場は広く、周囲にはウッドデッキが張りめぐらされていた。ウッドデッキの上では、騎士たちがタオルを敷いて寝転がったり、胡坐をかいて座り楽しそうに談笑したりしていた。


 上に視線を向けると、なんと夕刻の空が見えた!

 夜になれば星空も楽しめるという。

 なんとも開放的で素晴らしい空間に私は興奮した。



 これが王国騎士団専用宿泊所の”大浴場”!



「サミュエルたちは毎日こんなに素晴らしい風呂に入っているのか。羨ましいな」


「え、そうか?」


 奥にあるシャワースペースで身体を洗いながらサミュエルに聞くと、彼はこれが当然と言わんばかりに、そっけなく答えた。


 身体を洗い流し立ち上がったサミュエルの、全身に残る痛々しい多くの傷が目に留まった。


「それにしても、サミュエルの身体。すごい傷だね」


「ああ、カッコイイだろ」


 長い髪をサッと肩に避け、にっと笑った。


「カッコイイ。けど……痛そう」


「ああ。騎士だからな。これぐらい当たり前だ」


「やはり騎士は、大変なのか?」


「そうだな。でも、傷の半分は戦争の時の傷で。騎士になってからは、大きいのはこれと、これ……あと、こっちか、それと……」



 腕や、足、太ももの傷を順に指した。

 太ももの傷は特に大きく、皮膚に残る縫い目が今も痛々しい。

 湯船に入ると、先に入っていたウィリアムが泳いで私たちの方へやってきた。



「僕のはね、これ。小さいときルーを助けようとして」


 ウィリアムが、左脇の下の大きな傷跡を嬉しそうに見せてくれた。



「ルーシーを?」


「うん。僕、小さいとき可愛かったから、悪い人に姉妹と間違われて、誘拐されかけたことがあるんだ」


「誘拐?」


 ウィリアムのその可愛らしい笑顔からは想像できない、信じられない言葉に耳を疑った。

 

「そう”誘拐”。すぐに男だってバレて殺されそうになって。でも、ルーと二人でどうにかやっつけて逃げたんだ」


「やっつけたの!? 凄い! ……痛そうだけど」

 

「うん。僕の武勇伝! 騎士になってからは、サミュエルさんがすぐに治してくれるから傷は残らないんだ」



「サミュエル副隊長の”癒しの光”は、最高ですから」


 一緒に風呂に入っていた大柄で浅黒いがっちりとした、いい声の少年が話に入ってきた。


「君は?」


「騎士見習のマリオンです。サミュエル副隊長の御友人ですか?」


「ああ、エリックだ。よろしく」


「はじめまして」


 いい声で挨拶を返され握手した。


「サミュエルの”癒しの光”は、天使界でも最高峰レベルだからね」


「エリック、いいから、余計な事言うな」


 サミュエルが謙遜しているのか嫌そうな表情をしたが、その少年はいい声で私にこう続けた。


「やっぱり! そうですよね。ルーが言ってましたよ”サミュエル副隊長が居なかったら、さっさと勇者なんて辞めてた”って」


「”勇者を辞める”!? ルーシーがそのような事を言っていたのか?」


「ハハハっ、ルーらしいや」


 ウィリアムが笑いこう続けた。


「そういや最初の頃、いろいろ揉めて”勇者の剣”を叩き折ろうとしてたんだぜ」


「ええっ! フフッ、なんで!?」


 あのように可憐で凛々しいルーシーからは想像できない話に、私は思わず笑ってしまった。



「”勇者の剣”が暴走して女子寮を壊して、スカーレットに怪我させたのが許せなかったんだって」


 スカーレット。


「さっきルーシーと一緒にいた、あの銀色の髪の美しい女の子か……ルーシーは友人思いなのだな」



「「美しい!?」」(マリオン&ウィリアム)



 二人が私の顔を驚いた表情で見つめた。



「美しい子じゃないか、そう思わないのか?」


「……いやぁ。見た目は綺麗かもしれないけど、なんかいっつも()()()()しいから」


 マリオンが複雑そうな顔をした。



「トゲトゲ? 全然そんな風には見えなかったよ。綺麗なバラには……、ってこと?」


「ハハハっ! そうかもな。……でもな、あいつはあいつでいろいろあって、苦労してっから、トゲトゲしく振る舞うのは、自分自身を守るための防御かもしれない。動物でもそうだけど、酷く傷つけられた奴は、今度は自分が傷つけられる前に、相手に攻撃しようとする事もあるだろ。それと一緒だ」


 優しい眼差しで語るサミュエルの話に、私は彼女の表面上の美しい笑顔しか見えていなかったのだと、重ね重ね自分の観察眼の無さを痛感した。一緒に話を聞いていた二人もシュンとし、何か心当たりがあるのか納得したように頷いた。


「俺から見れば、あんなに小柄な女の子が騎士になるために、厳しい訓練でも弱音も吐かず頑張って偉いと思ってる。しかも、ルーシーたちと仲良くなる前は一人ぼっちで、それでも黙って努力を続けるスカーレットは本当に強い子なんだなーって思ったぞ」


「サミュエルは、よく見ているんだな」


「ああ。去年、合宿前に……いろいろあってな。だから今年ルーシーたちと、あんなに楽しそうにしている姿を見て良かったと思った……本当に良かった」


 感慨深げにサミュエルは何度も頷いた。


「いろいろ? なに?なに?」 


 事情を知らないのかウィルが、首を傾げた。


「それ以上聞くな! いろいろ事情がある!」


 サミュエルがウィリアムにピシャリと言った。



「スカーレット先輩は、ルーたちと仲良くなってからは僕にも優しくしてくれるんだけど、なんか前の印象が強くて、まだ、ちょっと怖いというか……」


 マリオン少年が複雑な表情でサミュエルを見つめた。


「ハハハっ、そうかもな。ま、徐々に慣れるさ。スカーレットは、めちゃくちゃいい子だぞ!」


「そういえば、レイ兄さんも言ってた。スカーレットは()()って」


「だろっ! 」


 サミュエルが嬉しそうに答えた。


「アーミーイノシシや、鹿のキラーホーンを、矢1本だけで仕留める天才だって」


「1本で!?」(マリオン)


「しかも、解体も出来るから、彼女といるとお肉には困らないよって……」


「解体?」


 あの華奢で美しいスカーレットからは想像できない”解体”という特殊な単語に思考が止まりそうになった。


「そう。ナイフ1本で綺麗に解体するから驚いたって言ってた。でもレイ兄は血が苦手だから、直視できないし、いつも遠くにいるんだって。笑っちゃうよね」


「でも、レイ副隊長のそういうところ。なんか俺好きだな」(マリオン)


「ええっ! 魚も捌けないのに!?」(ウィリアム)


「魚もか! アハハハハ」


 サミュエルが声を挙げて笑った。

 あの聡明な雰囲気のルーシーの二番目の兄の思わぬ弱点に心が和んだ。私も血が苦手で魚も触れない。



「でも、そうなったのは僕とルーのせいだから……なんかな~」


「なんかしたのか?」(サミュエル)


「レイが騎士見習試験を受ける前ぐらいに、3人で飛んでくる矢を剣で打ち返す練習をしてたんだ。その時、レイ兄の矢がルーの耳に当たって血がいっぱい出て……。ルーの怪我は大したことなかったんだけど、レイ兄さんの方がショックを受けて、しばらく喋らなくなった」



 血か……戦争中、修道院で偶然赤子の出産に立ち会い、仮死状態の赤子を蘇生した事を思い出した。


 両手に残る血の感触と、命の脈動。


 先の戦争で”王国中の女の赤子”が狙われたと聞き、ショックで胸が締め付けられ何日も寝込んだ……。

  

 

「心の傷って見えない分、後を引くよな……っつーか、お前らどういう練習してんだ!? レイが騎士見習の前って言ったら、ルーシーはまだ10歳ぐらいじゃねぇーか。とんでもねぇな」


「でも、誘拐とか多かったし、レイ兄がいなくなる前に少しでも強くならないとダメだって、三人で相談していろいろ訓練して……」


「僕もルーから聞いたよ。女の子で赤い髪色は目立つから大変だったって。だから男の格好して騎士見習試験を受けに来たって」(マリオン)


「ルーシーは、男の格好をしていたのか!?」


 私が驚き身を乗り出してマリオン少年に聞き返すと、はにかみ嬉しそうに話を続けた。


「そうなんだ。……その前に王都に向かう途中の宿場町で、ルーが歌を歌ってるところを見かけて”なんて可愛い女の子”なんだと思って後をつけたら。騎士見習試験の受付に入って行くから、もしかして、女性騎士見習か巫女見習になるんだとワクワクしてたら。()()()()()にルーが居て、ショックだった。”男の子に恋してた”って……」


「あの状態のルーを見て!? 騎士見習試験の前っていったら、クッソ汚い状態だったぞ! おまえ……マジか?」


 ウィリアムがマリオンを唖然として見つめた。


「でも試験中。男の子にしては華奢で体力とか無いし、体術のトーナメントの時捕まえたら、なんだか柔らかいし、変な感じがした。だから女の子って聞いた時、すっごくホッとした」



「そうそう! 試験の時、僕より体力無い男子がいて、嬉しくてルーに意地悪したらマリオンに怒られて……」


 さっきアイザックと一緒にいたジュリアンという金髪の少年が湯船に入り、マリオンの肩に腕を回した。この子は、ルーシーに意地悪をしたのか!?


「その後、ベソかいたジュリアンを、ルーと俺で引っ張り上げてマラソンしたんだよな。ハハハハ! 面白かったな」


 マリオン少年が、いい声で笑い声をあげた。

 一緒にマラソン!?


「ルーも凄いけど、ホムラにも驚いたよね。すごい()()()って、ルーが驚いてて。僕、軽く嫉妬したもん」(ジュリアン)


「俺も……女の子って分かって本当に良かった」(マリオン)


 感慨深げに二人は頷いた。

 

「ホムラ嬢を、男と間違えるなんて君たちは……」


「エリックさん、知ってるんですか?」


 マリオンが驚いた。


「幼き頃からバンディ城で何度かお会いしていた。自由奔放で可愛らしい姫だ」

 


「「「姫?」」」


 ウィリアムとマリオン少年、ジュリアン少年が固まった。


「冗談じゃなくて?」(ジュリアン)


「先日、正式にアスモデウス殿下の娘として紹介されたよ」


「じゃあ、ホムラと結婚したら、ゆくゆくはバンディ城の城主になるって事!?」


 ウィリアムが瞳を輝かせた。


「そうなるね。でも、ホムラ嬢には確か……」



 イフリート殿下の部下フォルネオス隊長を、泣きながら殴ったホムラ嬢を思い出した。 

 ルーシーに負け、カース城からバンディ城の騎士になるよう命じられ、すぐにホムラ嬢の後を追ったフォルネオス隊長。


 そういえばあの後、どうなったのだろうか? 


 先ほどホムラ嬢と会った時は普段と変わらぬ様子で、ルーシーたちと楽しそうにしていたが……。



「確か、なんなんですか?」


 ウィリアムが聞いてきた。


「ホムラはやめとけ。ルーシーと同じ髪色のイケメン騎士隊長と婚約してる」


 サミュエルが呆れた顔で言った。


「あの二人は婚約していたのか、だからあのような事に……」



「ええーーっ。城主になりたかった」


「アホか! お前みたいなのが城主になれるか!」


「酷ーーーーい!」


「ハハハ……はぁ、熱い。そろそろ上がるか」



 全身赤くなったサミュエルが笑い、湯船から出て行った。

 私はもう少しだけ湯船につかり、夕闇が迫る紫色の空を見上げた。







「エリックさんは、ルーが好きなの?」



 突然ウィリアムが聞いてきた。

 金色を帯びたグレーの瞳にドキリとしたが、私は彼の目を見つめ迷うことなくこう告げた。



「好きだよ」



 その答えにウィリアムは、虚を突かれたような顔で私を見つめた。



「そんなに、珍しいかい?」


「え、そ、そうじゃなくて。あんまり簡単に言うから驚いちゃって」


「簡単な気持ちじゃない。彼女の事が()()()()()、ここまで来た」


「ええっ……」


 心なしか頬を赤くしたウィリアムが、困ったような表情で笑った。



「ウィルさん! 僕だって、ルーが好きだ!」(マリオン)

「僕も! ルーが大好きだ!」(ジュリアン)

「ウィルさん! 一生大事にお守りします! ルーを下さい!」(マリオン)

「ウィルさん! 僕は家の跡取りです! 是非、ルーと婚約を」(ジュリアン)


 マリオン少年とジュリアン少年が立て続けに、ウィリアムにルーシーに対する思いをぶつけ始めた。


「私も……未来永劫、彼女を不自由させない自信はあるよ!」


 どさくさに紛れ私も、ウィリアムにルーシーへの求婚の意味を込めて言い放った。




「僕に言われても困る!」




 ウィリアムが赤い顔で頬を膨らませ、私たちを可愛らしいクリクリした瞳で睨みつけた。



「アハハハっ、エリックさんも、僕たちと一緒ですね」


 ジュリアン少年が嬉しそうに笑った。


「フフフ……そうだね」



「ルーばっかりモテやがって……」


 ウィリアムが浴槽から上がり「じゃあ、お先っ」と浴場から出て行った。


「じゃあ、私も……」


 ウィリアムを追うように浴槽から上がった。


 

 思っていた気持ちを吐き出したせいか、なんだか身体がスッキリと軽く、それでいて心の芯から力がみなぎってくるような不思議な感覚がした。


 王国の勇者ルーシーの話に、騎士見習たちとの面白いおしゃべり。好きな事を言い合い、皆で入る風呂も良いものだとつくづく思った。




 夕闇が迫る中、浴場の出口まで歩きふと振り返ると、湯気に煙る大浴場を囲む柱に柔らかな灯りが次々と灯り始めた。



「おお……」



 ノスタルジックで幻想的ともいえる大浴場の光景の美しさに、しばし心を奪われた。

 

お付き合い頂きありがとうございますm(__)m


ブクマ★いただけましたら励みになります!応援よろしくお願いしますm(__)m



※2021/11/2訂正しました。

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