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56話 水色の人魚姫

【バンディ城・ルーシー視点】


 様々な準備を終えたのち、私たちは王都より北西に位置する風光明媚な海辺の要塞”バンディ城”へ移動用魔法陣で到着した。


 温かい、というより暑い! 

 アクアラグーンが20℃前後の初夏のような爽やかな気候だったのに対し、ここはおそらく25℃以上はある。

 今朝、ノエルさんの提案で近衛騎士の隊服の下に着るシャツを半袖にしてもらって正解だった。



 到着直後、王国議会での紹介を1分で終えた私は、オスカー兄さんとサミュエル副隊長とともに城の中を案内してもらっていた。案内役は、バンディ城の騎士ケルビンさん。黒い隊服を身に着け、小麦色の肌に、大柄で黒い瞳、黒の短髪の渋いイケてるオジサマ。で、一見すると悪魔に見えないが、ホムラが合宿移動中にいなくなった時、瞳を赤く光らせ翼を出して必死に探し回っていた一人だ。こんな素敵な騎士たちに守られているホムラが羨ましい! と私は内心思っている。


「ここが晩餐会の会場の”血の大広間”。ここが”悪魔の塔”。”三日月の砲台”。南の”首切りの砦”……城壁は……すごーく長いよ。んで、あの丸い塔は”魔女の塔”……」


 部屋や塔のネーミングが悪魔の城っぽくて楽しい。そして、ケルビンさんの案内は非常にザックリとしたものだった。


 ……それとなぜか、暇だからとアレクセイ王子も一緒に付いてきている。


 ケルビンさんの説明をまとめると。この城は、海沿いの高台の強固な岩盤の上にあり、北に海、西と東は切り立った崖に囲まれた堅固且つ難攻不落の要塞らしい。長い年月のうちに黒ずんだ城壁は、シャルル曰くフランス語で”悪党(バンディー)の城”と呼ばれるにふさわしい風情を醸し出していた。城壁に囲まれた城内の建物は、ロマネスク様式(ざっというと、壁が厚くて窓が小さい)からゴシック様式(アーチが尖ってる、リブ(穹窿(きゅうりゅう))、飛梁(とびばり))、ルネサンス様式(左右対称、調和、ドーム)など様々、見ていて飽きない。城の城壁の上からは、石造りの町が一望でき、さしずめヨーロッパの中世のような町の情景に心が躍った。


 『ルーシーは、建物に詳しいね』


 背中の勇者の剣(シャルル)が突然喋り出した。昨夜の事、謝らないと。


 『謝るとか、そんなことしなくていいよ。君が元気でホッとしてる』


 正直、ショックで死にそうだった。


 『そうだったんだね。でも、僕は楽しかったよ。勇者の剣であんな事した奴なんて今までいなかったから』


 そうなの? ちなみに聞くけど、昨日使った私の魔力って何パーセントぐらい?


 『10パーセントいくかな。でも、これでも抑えたんだよ』


 10パーなの!? あれで!?


 『場所も狭いし、君の方も気力が持たなかったろう』


 うん。



 城壁をしばらく歩くと、広がる青い海が目の前に現れた。


「わぁっ、海!」


 白い雲に綺麗な青空、カモメも飛んでいる。西の方には砂浜の海岸が遠くに見え、海水浴を楽しんでいる人たちのカラフルな水着や立ち並ぶ色とりどりのパラソルが目を惹いた。


 『海を見るのは初めて?』


 この世界では、はじめて!


 『ルーシー、ここなら思いっきり出来るね』


 そうだね。でも、ここで防御壁のお披露目予定は無いから残念だね。


 『そんな~、ルーシーあとで、()()()()やってみようよ~』


 ダメだよ、シャルル。



「ルー」


 突然、オスカー兄さんが驚いた顔で私の肩に手を置き、心配そうな顔で私の目を見つめた。もしかして、心の中での会話、口に出ちゃってたのかな。


「ど、どうしたの? 兄さん?」


「いや、その……何でもない」


 難しい顔をしていたが、「気にするな」と少し笑った。

 サミュエル副隊長にも「私、なんかおかしかった?」と聞いたら、「そんなことないと思うけど。ルーシーこの城、気に入ったんだろ。今度、アクアラグーン戻ったらみんなに見せてやってくれよ」と微笑んだ。



 アレクセイ王子は一言も喋らず、私たちの後をおとなしくついてきている。今朝の一件で、はじめの印象とは違う王子の意外な一面(考えなしに突っ走る性格)を知ってしまった私は、王子に対して同情の念を抱いていた。一応、王子なので城案内の最前列を進めてみたが却下され、なぜか私たちより少し離れ、後ろから付いて来る形になっている。ケルビンさんが城の説明をしているのに、オスカー兄さんの方ばかり見つめてなにやら妙な感じがし、それをサミュエル副隊長も気付いているらしく、時折、困惑した表情で私に視線を投げかけてくる。もしかして、王子の事を何とかしたくて私に声をかけたのかな……。でも王子だし、私や兄さんから声をかけてもいいのだろうか?



 城の見学はあっという間に終わり、今度は海水浴に行く予定が組まれているということで、着替えのための部屋へ案内された。もちろんオスカー兄さんたちも一緒に同行するのでそれぞれ分かれて着替えることになった。


 部屋で待機していたノエルさんが用意してくれた水着に着替え、いざ海水浴!



 +++++

【バンディ城西プライベートビーチ・ルーシー視点】



 バンディ城からケルビン隊長の移動用魔法陣でプライベートビーチへ到着した。


 実は、城の見学後、オスカー兄さんから「一応、ケルビンさんは、バンディ城騎士団第1部隊隊長だ」と聞かされ青ざめた。なんて失礼なことをしていたのだろう! だからさっきあんな表情で、兄さんは私を見ていたんだ。


「なんで言ってくれなかったの?」


「ケルビン隊長が嫌がってな、”隊長”なんて呼び方、騎士の仕事以外では呼ぶなって、……そういう人なんだ。でも、晩餐会や公の場でルーが”ケルビンさん”って呼ばないよう、今、教えただけだ」


 なんだ、そんなことを心配していただけか……。


 取り越し苦労だったと考えながら、ケルビン隊長おすすめのシュノーケリングの穴場へ行くため、ビーチに用意された小舟に乗り込んだ。


 案内をケルビン隊長がし、船のやや後方で兄さんとサミュエル副隊長が並んで座りボートを漕ぎ、私とアレクセイ王子は、船の真ん中に座り、私は船底の透明な窓から海の中を覗きこんだ。


 ここは遠浅の美しい海が広がり、サンゴ礁のシュノーケリングがおすすめとスチュワートさんから紹介された。アレクセイ王子から「イルカの群れが見られるかもしれないよ」と大いに勧められたのであった。


 私は、黒にピンクのラインが入ったスウェットスーツを着、水色のシュノーケルマスク、ピンクのフィン(足ひれ)。兄さんとサミュエル副隊長は、上下黒いスウェットスーツに青いシュノーケルマスクとフィンを付けて、ケルビン隊長は浅黒く焼けた筋肉質の肌にぴっちりとした黒のハーフ丈の海パンのみ。アレクセイ王子は、肌の色に合わせた薄水色のショート丈の海パンを身に着け、そして、ケルビン隊長に勝るとも劣らないガチムチの美ボディが青白く輝いていた。


 アレクセイ王子が、海底を覗いてはしゃいでいる私に話しかけてきた。


「勇者ルーシー、お前は泳ぎが得意なのか?」


「はい。実家にいるとき、よく川で魚を獲っていたので」


「銛で突いたりするやつか?」


「……網と素手かな、銛とかは危ないから」


「素手だと!?」


 サミュエル副隊長が驚いた。


「ルーは、物心つく前から泳ぎが上手かったんだ」


 オスカー兄さんがボートを漕ぎながら笑って言った。

 きっと2歳ごろ、なにげなく川で顔を洗おうと身を屈め、幼児の頭の重さを見誤り川に落ち、必死にもがいて岸にたどり着いた……あの日の事を言っているのだろうか。幼児サバイバールーシー。あの山暮らしで、私はどれだけ強くなったのだろうか。



「そうなのか!? 人魚族みたいだな」


 アレクセイ王子が嬉しそうに私を見た。


「そ、そんな綺麗なものじゃないし、泳ぎだってそんなに上手くないよ」


「じゃあ、俺と一緒に泳ごう」


「え」


「サミュエルさん、泳げますか?」


 私が困惑していると、兄さんがサミュエル副隊長に尋ねた。


「ああ多少な、どうした?」


「泳ぎはあまり……というか、今気持ち悪くて」


 オールを漕ぐ手が止まった。


「ええええっ! マジで!?」


 アレクセイ王子が驚きの顔でオスカー兄さんを見つめた。


「そうなの!? 私も知らなかった」


「川とか、浅くて足が着くところはいいが、海は全く……ダメなんだ。船も、ダメで……」



 船酔い!?

 あの文武両道のオスカー兄さんが、まさかの”かなづち”!?

 オスカー兄さんが顔面を蒼白にして、遠くを見つめだした。



「なんだ、言ってくれれば……」


 アレクセイ王子は、船が揺れないようゆっくりと中腰で立ち上がり、オスカー兄さんの頬を両手でグッと掴み、額同士をくっつけた!


「なっ、王子!」


 王子が深呼吸すると全身青い光に包まれ、その光が、オスカー兄さんの頭の方へ流れて行った。

 王子に対して抵抗できずに焦るオスカー兄さんの表情が、驚きの表情に変わり、しばらくの間、アレクセイ王子と額を付け見つめ合った。


 アレクセイ王子、まさか兄さんを……。



「もう大丈夫。”()()()()()”したからね」


 額を放した王子が白いギザギザの歯を見せて笑い親指を立てた。


「……凄い、治ってる……アレクセイ王子、ありがとうございます!」



 オスカー兄さんが照れた表情で頭を下げた。


 船酔いの”()()()()()”!?



「凄い、船酔いって治せるんですね」


「ああ」


 ”癒しの光”にも驚かされたけど、”おまじない”ってどれだけファンタジーな世界なんだ!? 

 さっき、多少BL的な想像をしてしまった私を海に沈めたい。


 アレクセイ王子は、ゆっくりと私の正面に戻り説明をはじめた。


「船酔いって、いわゆる脳が混乱してる状態だから、”水の波調”を使ってそれを落ち着けただけ。かなづちは、残念ながら治らないけどね」


「”水の波調”……サミュエル副隊長の”癒しの光”とは違うものなんですね」


「似ているが、この”水の波調”は攻撃も出来るんだ」



 今朝のダメっぷりが嘘のように堂々として、そして、生き生きと話すアレクセイ王子を兄さんは目を輝かせて見つめていた。



「着いたぞ、ここらへんかな?」


 ケルビン隊長が「行ってこい!」とアレクセイ王子の肩を叩いた。

 王子は船べりに座ると、そのまま後ろ向きのまま海へ飛び込んで行った。


 バシャン


 小さな水しぶきを上げ海に潜ったかと思ったら、次の瞬間、水しぶきをあげ、水色の人魚が海から空高く飛びあがった。水着のハーフパンツから延びる足はキラキラと輝く青い鱗を纏い、深い青い二つの足ヒレはしなやかで強靭な鞭のように水を蹴り美しい弧を描きながら、私たちの頭上を飛び越え海面に戻って行った。


「すっごーーーーい! 私もやりたい!」


「ハハハハハ! 教えてもらうといい、行ってこい!」


 ドン!


 ケルビン隊長が私の背中を押した、

 バッシャア―――――ン



「うわぁぁぁぁ……あ」



 海中の光景の美しさに息が止まった。


 色とりどりのサンゴや魚の群れが戯れる極彩色の浅い海底のその奥に、十字架の形が見え、尖塔と丸いドームで構成された石造りの古い教会が沈んでいた。


「あの教会は!?」


 海から顔を出し、ケルビン隊長に聞いた。


「見えたか!? 太古の昔、地殻変動で町の半分が海底に沈んだらしい。神秘的だろ」


 ずぶ濡れになった勇者の剣(シャルル)を兄に預け、シュノーケルマスクを着けもう一度海へ潜ると、目の前にアレクセイ王子が金色の瞳を輝かせて手を差し伸べていた。その手を掴むと、「待て、ルーシー一緒じゃねぇと」後ろからサミュエル副隊長の声が聞こえた。


 バシャン


 サミュエル副隊長が海の中で、”行っていいぞ”とに私に頷いた。


 真っ赤なサンゴやキラキラ光るイソギンチャク、それに集まっては散らばっていく小さな魚たち。さすが人魚族の王子と一緒のせいか、カラフルな魚たちが周りに集まってくる。エイや大きなウミガメまでやってきて、王子はなにやら彼らと会話しているように見えた。そして、私たちを少し深い遺跡の見える海まで連れてくると、王子は太い声を上げた。

 すると、どこからか鳴き声がいくつも聞こえ、それらが次第に近づいてくるのが分った。


 イルカの群れ!!!


 サミュエル副隊長と顔を見合わせガッツポーズをして喜び合った。


+++


「俺、イルカに会いたい」


 シュノーケリングに出かける前、サミュエル副隊長の”純情発言”に、私も賛同した一人だった。

 その時、あの王子がやたらニコニコしていたのを思い出す。


+++


 アレクセイ王子がイルカに合図を送ると、イルカたちは一斉に回転しながら泳いだり、王子と泳ぎを競ったり、一斉にジャンプして私たちを驚かせたりした。

 太古に沈んだ遺跡の海底でイルカたちと戯れるアレクセイ王子は、まさにおとぎ話の”人魚姫”のようで、その夢のような美しさに時間を忘れ、私とサミュエル副隊長はシュノーケリングを楽しんだ。




+++++

【バンディ城西海岸沖・オスカー視点】



 俺は、疲れているのだろうか……。

 小船の上でぼんやりと海を眺めていた。


 案内役をしてくれたケルビン隊長は、”晩酌のつまみを取ってくる”と言い、俺に船を任せると近くの岩場へ泳いで行ってしまった。

 

+++


 昨晩の突飛な行動や、今朝の出来事……王子としての品格が少々欠けていると思っていたアレクセイ王子に、先ほど俺は船酔いを治していただいた。


 この城に着く前から彼は俺に対し、敵意とも取れるような視線を浴びせていた。てっきり俺を”目ざわりな騎士”と思ってらっしゃると判断したが、俺は妹ルーシーの護衛の仕事に集中しなければならない。嫌われるのは仕方ない。それなのに、苦手な海に、船酔い。最悪な状況に陥っていた。

 だが、アレクセイ王子は、そんな俺の船酔いを揶揄することなく「なんだ、言ってくれれば……」と俺の頬を掌で包み、顔を近づけた。額から流れ込む清涼な空気。そして王子のその強く優しい金色の眼差しに、俺はいたく感動した。


 一介の他国の騎士に、そこまでして下さるとはなんとお心の広いお方だ! 


 ルーを狙う、()()()()()()()()などど考えてしまった俺の心は猛省していた。

 そのようなお心の広い王子とルーが今、海で一緒に泳いでいる。王子がルーと婚約したいと申し出たら、俺は許してしまいそうだ……。


+++


 小船の上でぼんやりと海を眺め視線を船へ戻すと、ルーシーから手渡されたびしょ濡れになった勇者の剣が目に入った。このままじゃ錆びてしまうと、おもむろに剣を鞘から抜き船の縁に立てかけた。鞘も逆さにし、水を切るため同じように立てかけて置いた。この気温ならすぐに乾くだろう。



「ん?」


 今、俺、”勇者の剣”触ったよな。


 『そうだね』


 何か聞こえたぞ、さっき城壁の上で聞こえた声だ。誰だ。ケルビン隊長は岩場にいる。サミュエルさんでもない、ましてや王子? ……ルー、魚か?


 ……俺、疲れてんのかな。



 『フッ、面白いね』


「誰だ!」



 船の周りを見渡したが誰の姿も見えない。船が揺れ日光にキラリと光を反射した勇者の剣が目に入った。


「フッ、そんな、まさか」


 『さっきも聞こえてたでしょ、僕の声』



 聞こえていない。聞こえないぞ。()()()()()()()()()



 『いいや聞こえてる。お前、テオドールそっくりだな』


親父(おやじ)!?」


 『ほらやっぱり聞こえてた。観念して認めてよ』


「……何なんだ、俺は勇者じゃない」


 『知ってる。オスカーだろ。僕はシャルル、よろしく』


「シャルル……なぜ親父(おやじ)を知ってる」


 『昔、いろいろあってね。あ、でも君が僕の声を聴けること、僕に触れられること、秘密にしといたほうがいいよ』

 

「は!?」


 『詳しい事は言えないけ「なんでルーを勇者にした!」



 俺は剣を掴み、睨みつけた。

 剣はルーが持った時のように輝かず、刀身はただの金属の薄い板にしか見えなかった。



 『!?ちょ、ちょっと待って、ね「お前のせいでルーは大変な目に遭ってる。分かってんのか!?」


 『は、はい』


「へらへらと偉そうに、ルーを辛い目に遭わせやがって。今、ここでお前を折っちまってもいいと俺は思ってる」


 『いや、それは……。お願い、やめて下さい。い、痛いので』


「だったら、どういうつもりだ」


 『気に入ってたんだ、テオドールのことが。だけど、”勇者にはならない”って、いなくなった。リラさんは元気?』


「か……かあさんのことも……」


 『綺麗な人なのに、僕のところに来るといつも泣いてた』


「かあさんが!?」


 想像できなかった、強くて優しい母さんが泣いた所なんて俺は見たことが無かった。


 『そうか、リラさん、幸せなんだね。良かった』


「お前、俺の心を……」


 『ルーシーも、いつもそうやって僕と話してるよ』


「マジで!?」



 ザバァァ……


「どうかしまたか、オスカー殿」


 ケルビン隊長が船に戻ってきた。網籠の中には、貝やエビがたくさん入っていた。


「いえ、独り言で……」


 

 ケルビン隊長はタオルで身体を拭きながら、ルーシーたちが遊んでいる海の方向を見つめた。

 その隙に、そっと剣を船の床に置いた。


「アレクセイ王子は、よくこの海にいらっしゃるんですよ。先の戦争の際、御母上や国の民と、この城に亡命しておりましてね。それはそれは利発で可愛らしくて、今でも、ホムラ様同様、この城の子と思っております」


「真っすぐで、お心の広い素晴らしいお方と私もお見受け致しました」


「あのように、海でホムラ様以外の女性と遊ぶ姿は、私もはじめて見まして……感慨深いものですね」


 チャラそうな風貌なのに、女性と海で遊ぶのが初めてだと!?

 どうすればいい、王子がルーと婚約したいと申し出たら、俺は許してしまいそうだ……



 『えー、僕は反対』



 思わず勇者の剣の方を向くと、剣は自ら鞘に収まり何事もなかったかのように元あった場所に戻っていた。


 今なら、「夢だった」といわれれば、そう考えてしまうかもしれない。



 『夢とか、そんなんじゃないから。よろしく、オスカー』


「はぁーーー(ため息)」



 俺は頭を抱えた。


+++++

お付き合いいただきありがとうございます!

ブクマ★いただけましたら励みになります、応援よろしくお願いしますm(__)m


※2021/11/2 訂正しました。

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