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ⅩⅢ
いつも通り、昼休みに呼び出された。
違ったのは体育館倉庫から、屋上になったこと。
メンバーはいつも通り、カースト上位の3人。
もちろん警戒していなかった訳じゃない。
でも、油断した。
一瞬の隙に僕のスマホを盗られてしまった。
駄目だ、そこにはゆきちゃんとの大切な思い出があるんだ。
もう会えないけど、1番にはなれなかったけど、諦めようとしたけど、
駄目だ、駄目だ、やめてくれ。
僕のスマホから指が離れる瞬間がやけに遅くなって見えた。
嫌だ、それだけは、やめて、お願いだから。
スマホは地面を跳ね、踏み砕かれた。
そこにはゆきちゃんとの思い出が、違う、大丈夫、直せば大丈夫。
修理に持っていけば、まだ間に合うから、それを返してくれ。
本当は分かっていた。
もう二度とあのスマホのデータは復元できない。
バックアップをとっていたカードは先週、彼女らに破壊された。
もう、僕と彼女を繋げるものは何もない。
その事実に僕は嘆き狂う。
何で僕は今まで抵抗しなかったのかな。
こんな愚図どもの言いなりになんてなって馬鹿みたい。
僕はやられっぱなしは性に合わないんだ。
人を虐めたんだ、やり返される覚悟はあるよね?




