第2話 現実世界の突然変異
帰路に着く
「ただいま!」
母親と父親と猫3匹と暮らしてる。
バイクの音で反応したのか、玄関あけると猫がお出迎えしてくれた。
「お帰り、クーラーついてるよ~」「いつもありがとう」
当たり前のやり取りが、仕事が終わったなぁと実感し、一日がリセットされる。
自分の部屋に行き、PCを起動する【ウィーーーン…ガガッ…ガガッ…ガガッ…】
《ん???》ちょっといつもの起動と違う感じがするぞ?気のせいか?
少し気にしながらも、エミュ(公式公認)立ち上げBoWを起動する。
やはりゲームは、スマホの小さい画面より大型TVのが楽しさが倍になる!日課をこなしながら実況動画をツベヨーで見て、クエスト用の〈編成・スキル・武器・宝物〉を選ぶ。
何か重い…ラグがいつもより酷い。頭の中で思い浮かぶ鯖落ちか?それとも、鯖攻撃されてるのか?日課終わるまでは「モッテクレ」半切れで言った。
外が騒がしい…ゴロゴロ音が聞こえる。まさか夕立か?さっきまで雲ひとつなかったのに。雨音が段々と強さをましてく中、雷の音も聞こえ始めた。
「マジ半端ない…雷の音がちかい…落ちそうな近さだ…」
「PCだけは勘弁してくれ、再インストールだけは面倒だ…」
心で呟いた瞬間
まさかはおきた……
目が潰れるんじゃないかと思う位の光が光った瞬間【ドカ=ーーー=ン】と、地響きが起きるくらいのでかい雷が鳴った瞬間何処かに落ちた。
その瞬間…窓窓7のPCがブルースクリーンになり、周りの時間が止まった…
「!?!?何が起きた!?!?」「音が止まってる、外は雷が光ったまま止まってるぞ」
パニックになる、時間は止まってるのに、ブルースクリーンの秒数だけはカウントダウンされてる。
母親と父親は大丈夫か?カムと徹とよっちゃんは大丈夫か?
大きく深呼吸し「すーーーーーはぁーーーー」少し落ち着きを取り戻す。
だが、ブルースクリーンの秒数だけはカウントダウンしていく。
まずは、母親と父親を見に行った…止まって…る…
「オヤジ、おふくろ、反応がない、だけど死んでいるわけではなさそうだ」
安堵した。その瞬間涙が出た…
カムと徹とよっちゃんに連絡だ…スマホが使えない…
オヤジとおふくろが生きてそうなら、大丈夫だと信じよう。
自分の部屋に戻ってきた。
画面を見ると、ブルースクリーンのカウントが10秒切り始めた、何故これだが動いてるんだ。
9・8・7「ゴクリ…」唾を飲み込んだ、冷や汗も出てきた「ハアハア…」、カウントダウンは続く…
画面からカウントダウンの数字以外の文字が打ち込まれる。うっすらと聞こえる、落ち着いた女性の声で「ようこそ」と聞こえた、そして「BoWの世界へ《6・5・4》」
「!!!!!!!!!」
「今何て言った?BoWの世界へ…?」
カウントダウンは続く、3・2・1…… 画面が青から黒と白の4分割になった。
0…真ん中が割れたような画面になり、まばゆい光が光った、その瞬間【怖さ・恐怖】はなかった…無意識に手が画面にのびていた。
手が画面に触れた時、聞き覚えのある女性の声が聞こえた。
『welcome to kaito』
俺は…半分意識を失いながらも…画面に吸い込まれた…