南馬遠夜という男
初投稿なのですごく緊張しています。ぺーぺーの拙い文章ですが、徐々に良くしていこうと思うので、評価感想など優しくしていただけるとありがたいです。
みなさんと一緒に楽しい小説にしていけたらなと思っています。
目標は【萌え>>>>>>>>>>>>>>>>>>エロ>俺TUEEEE>ほのぼの】
私の小説がエロ要素で削除されるわけがない。
俺はエロいことが好きだ。
怠惰も好む。
ムカついたら怒る。
ぶっちゃけて言えばアタマも悪い。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
いや、正義の味方を気取ろうなんてつもりはない。
だけど普通に考えて窃盗とかポイ捨てとかはいけないだろ。
俺の感知できないところでやってくれるならまだいいが。
視野の範囲内でそういうことが起こると自然と体が動いちまう。
あ、こいつクズだなって思っただろ。
まあ、否定はしない。
高校1年生のときのことだ。
俺のクラスではイジメがあった。
最初の頃は小学生みたいないたずらで済んでいたんだが。
どうやらそれがこじれて集団暴行やら恐喝に転じたようだ。
イジメを受けていたのは陰気というほどではないが社交的でない細身の男子。
明らかに弱そうって感じで、相手の「からかっているつもり」という身勝手な勘違いによってよくイジメられるタイプのやつだった。
まだ俺の視界の外でやってくれてりゃいいのに。
激化したイジメはついにクラス内で露骨にやりはじめるようになったから、さすがに俺はイジメグループのリーダーにやめるよう言った。
するとどうなるか。
賢明なみなさんはおわかりだろう。
俺に矛先が向く。
だがあいにく俺は腕っ節だけは立つ方だったので。
そのイジメの主犯格は俺に喧嘩は振ってこなかった。
代わりにしゃしゃりでてきたのが上級生。
その主犯格を子分として使っているヤンキーだ。
放課後に10人ぐらいで待ち伏せされて、詫びろだの、あと顔がキモいだのなんだのとにかく傷つくことを言われた。
努力でどうにもならない部分をけなすやつは許せない。
これは俺のわがまま。
んでまあ、結局のところそのヤンキー含めイジメの主犯格のやつを、俺はボコボコにした。
ナイフとか持ってるやつがいたが、所詮はトーシロだ。
しつこく付きまとわれるのが嫌だったので腕の骨を折って追い返した。
学校や警察のお世話にならなかったかって?
残念ながらここはそんな立派な学校じゃないし、あいつらも普段から無免許で速度違反とかして警察とおいかけっこしてるようなやつらだから通報されることもない。
んでそれからの学校生活はというと。
イジメはなくなった。
教室は微妙な空気になったけどな。
これぞ腕力の成せる技。
きっといじめられてた男子も俺ぐらいの力があれば自力でどうにかしただろう。
これでちゃんちゃんになればそれでよかったんだが。
まあ、世の中そう上手くもいかない。
上にはまた上がいる。
権力というやつはどこまでも繋がっている。
再び学校の帰り際。
病院送りにしたヤンキーをかわいがってる暴走族に俺は捕まった。
30人ぐらいの鉄パイプとか持ったバイク集団。
人気のない倉庫で取り囲まれた俺。
どうしようもなかった。
多分、抵抗しなければ病院でしばらく寝る程度で済んだんだと思う。
だが俺に中途半端な力があったせいで、仲間の何人かを失神させてしまい。
怒り狂った暴走族集団は俺を容赦なく袋叩きにした。
そして死んだ。
そりゃ死ぬよ。
人間って脆いもの。
その後あいつらがどうなったかはわからないが。
とにかく俺は今、ふわふわした雲の上みたいな場所にいる。
「やあ、遠夜くん」
「初めまして神様」
「僕は神……だ。先に言わないでほしいな」
「すみません」
神様でよかった。
この際なぜとは聞くまい。
死後の世界など誰も証明していなかったのだから。
「君は、おもしろい」
「お笑いには人一倍厳しいです」
「そういう意味じゃない」
たしかにそうだな。
シビアであることと実力があることは別ものだ。
俺はお笑いに厳しいだけでお笑いができるわけじゃない。
「まあごちゃごちゃした話は省こう。君に異世界に行ってもらいたい」
「どうして俺なんですか?」
「性格が理想だったからだよ。別に君でなければならない理由はない。その世界に君を送る理由はある。僕ら神はエネルギーの管理をしなくちゃならなくてね。とある世界にヤバイ空気が集まりつつあるから、チートで無双してきて欲しいんだ。要求はシンプル。君が悪いと思ったやつをぶっ飛ばす。それだけさ」
チート。
チートか。
学期末テストで全教科満点のやつとか見て「なにあいつズルい! あのアタマの良さは反則だろ!」とか言われるあれだろ。
知ってる知ってる。
「どれくらい強いですか?」
「めちゃくちゃ強い」
「世界最強ですか?」
「間違いないだろうね」
「世界を相手にしても勝てますか?」
「無傷で生還できるよ」
「なら行きます」
力ってのは半端じゃ意味がない。
あのとき。
仮に暴走族をボコボコにしてたとしても、その仲間にやられてただろう。
そいつらをまとめてボコボコにしても暴力団とかに追われる。
仮に単身で暴力団を壊滅させたとしたら国家レベルで危険視される。
もし国家を抑えるレベルになったら国際犯罪者とかになるだろうな。
そうまでなったら世界を相手にできる力がないとダメなんだ。
そこまでいって初めて、小さなイジメを完全に解消することができる。
力っていうのは、そういうものだ。