喧嘩
そんな俺が背中に刻んだ文字は、喧嘩上等。
ありふれているけれど、わかりやすいから俺は好きだ。
――気に入らねぇ奴は、気に入らねぇことは、力で片づける。
世の中、金でも知能でもねぇ。 俺は『力』だと信じてるから。
だから、俺は真っ赤な刺繍で背中に刻んだ。
制服は短ランにボンタン。 中には、白虎の刺繍。
特攻服は白で、背中に真っ赤な刺繍で喧嘩上等。
それに、裾のところに「咲かせてみせます」と。
だが、俺は硬派。
喧嘩は売るモノじゃなく、買うものだと思っている。
だから、特攻服を着て、何処かに突撃しに行ったことはない。
そして、もちろん彼女もいない。 そんなお飾りは俺には不必要。
なぜなら、俺の学校は男子校。
女子との出逢いなど、ナンパかそこらに決まっている。
だから、もちろん俺は童貞なわけで、
そのことをよく馬鹿にされたりもする。
だが、俺から言わせてもらえば、
その辺にいるBITxHと何度やったところで同じ。
俺は愛のないSEXに意味はねぇと思っているから。
だから、喧嘩の時にどんな風に罵倒されたところで関係ない。
ただ、FxxK Uの気持ちを胸に、気に入らねぇ全てをぶち壊すだけ。