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「幼女系お兄ちゃんの普通と言う概念」

………内のお兄ちゃんは、"幼女系お兄ちゃん"だ……

何を言ってるのか分からないと思うが、正直私も分からない、、気づいたら周りからそう呼ばれていた

……私の兄ちゃんの名前は紗来亮(さらいりょう)

ごく普通の家庭で生まれ育ち、小学生までは普通の男子だった……。

中学生頃からお兄ちゃんはあまり身長が伸びなくなっていき、中学生3年の頃の身長は151cmあるかないか……そして、高校生になる頃にはお菓子作りやファッションに目覚め、女子の私よりも女子だった……だがその女子の"ベクトル"が何か違うのだ。

私達の世代は美しいや流行り、地雷等様々なファッションがあるが、お兄ちゃんは基本可愛いもの………

それも小さい子の方が興味を持ちそうな物を好き好んでいた…。

正直私はそんなお兄ちゃんが嫌いだった……どうして普通の男性の様にならないのか、どうして私より女の子らしいのか……どうして…どうして、…。

そんな不安や疑問だらけになった私は、お兄ちゃんに一度だけ聞いた事がある。


「………ねぇ、お兄ちゃん…」

「んぁ?なんだぁ?」


さっきまで寝ていたのだろう、眠そうな声で目を擦りながらこちらに振り向くお兄ちゃん……その姿は女の私から見ても可愛いものだった……ただ当時の私はそれすら気味が悪く、お兄ちゃんがとても怖かった


「…お兄ちゃんってさ、どうしてそんなにファッションに興味を持ったの?それも子供が好きそうな可愛いものばかり……」

「別に何かしら理由があった訳じゃないゾ?ただ気づいたら興味を持ってた……ただそれだけだ。」


つくづく気味が悪かった……何の理由も無しに男性が子供が好きそうな可愛い服に興味を持つ?そんな事普通はありえない……


「……どうしてお兄ちゃんはそんななの?どうしてもっと普通に男性として生きていけないの……?」

「………普通ってさ、何なんだろうな?いつの間に男子がスカートを履くのが気持ち悪いとなったんだろうな、、俺こそお前に質問さしてくれ……なぁ……

"普通"ってなんなんだ?」

「そんなのわからないよ……ただお兄ちゃんは他とは違う、それは今確かな事実、だったらお兄ちゃんも今この社会の常識…つまり"普通"になってよ……。」


今思い出しても支離滅裂な事を言ってるなぁと思う私だが、そんな事関係ない程その時の私は追い詰められていた……ただ、そんな私の言葉をお兄ちゃんはちゃんと真剣に聞いてくれていた…やはりお兄ちゃんは優しいのだ……否、優し過ぎるんだ……。

……その日を境に、お兄ちゃんはファッションやお菓子作りを辞めた…最初こそ親に心配されていたが、やはり親も私と同じ考えだったのだろう……少し安堵していたのを表情が読み取れた、そうしてお兄ちゃんは"普通"の男子高校生へと変わった……回りと同じ様な会話をし、ゲームをし、学校帰りに友達とカラオケに寄ったり……そんなお兄ちゃんになって私は心のそこから嬉しかった、今思えばそんなのお兄ちゃんにとって苦痛でしか無かったんだろう…だが当時の私は、お兄ちゃんが普通になってくれたのを、まるで私がお兄ちゃんを元に戻したかの様に誇らしげにしていた………しかし、その事を友人に話したら、酷く軽蔑した眼差しでこちらを見てきたので、それ以降その話はしなくなったが、その友人には感謝している、他の人にこれを話ていたら、もっと酷い目にあっていたどろうと思う、そんな友人は今でも私の大好きな親友だ。



そんなこんなでもう高校も卒業するとなった時、、お兄ちゃんは一人暮らしを始める事にしたらしい。

お兄ちゃんは高卒で働くつもりらしく、どんな会社に就くかは教えてくれなかったが、まぁ今の普通なお兄ちゃんなら心配はないだろうと、何時までも上から目線だった私……。

だからお兄ちゃんの異変に気づかな勝ったのだろう

お兄ちゃんが自殺未遂をしたと言う情報が入ってきた、、どうやら就職するのは噓だったそうで、引っ越しと言う名の片道切符を手に行った所、当時付き合ってた彼女さんが異変に気づいたのか、バレずに尾行してたら自殺しようとしたいた所を押さえ付け確保、お兄ちゃんは女性に力が負けるほど体が細くなっていて、相当無理をしていたのが分かる。

そうして私は事に重大さに気づき、今すぐにでもお兄ちゃんに謝ろうと病院へと足を走らせた……。


「、…おぉ?良く来たな妹よ、そんな心配そうな目で見んなって、ただちょっと人生に疲れただけだ」

「……本当に御免なさいっ!私がお兄ちゃんに無理強いをしたから…お兄ちゃんは普通じゃなくてもいいから……お兄ちゃんはお兄ちゃんのままで良いから……私を位殴ったり蹴ったりしてもいいか「馬鹿か?」

………え?」

「何でお前を殴ったり蹴ったりしなきゃいけねーんだ?それよりもお前、お兄ちゃん好きな様に生きていいって事だよな?いいか?人間に二言はないゾ」


そんな感じでガッツポーズをし、ヤッター!と叫ぶお兄ちゃん……ますます意味が分からなくなった……どうして私一人の為だけ何かに……


「………どうして私に対して怒らないの…、?私は最低な事をしたんだよ……?」

「あ…?最低?何がだよ、俺はお前に普通な男子になって欲しいって言われただけだゾ?それに強制力はないからお兄ちゃんの意思でやった事に過ぎん」

「で…でも普通は許されない事だよ……?」

「ハァ……まーた普通普通、お前さっきお兄ちゃんに自由に生きろっていったばかりだよな?ならお前を許す許さないを決めるのは世間じゃない俺だ。」


そんな感じで言ってやった感をだしてドヤ顔を決めるお兄ちゃん、そんなお兄ちゃんが子供に見えてきて、やはりお兄ちゃんは幼女系お兄ちゃんなんだなと言う片鱗が見えた……だが私の事をお兄ちゃんが許しても私が私を許さない……だからこれからは極力お兄ちゃんの手伝いをして生きたいと思う、それは決して自己満や罪滅ぼしでは無く、私の意志でしか無い………。












「ってのを私小説に書いて某出版社に送ろうとおもうんだけど、どう思う?オモロカッタ?」

「いやほぼタイトル詐欺やんけ」

「因みにR18版もあるんやけど見る?」

「喋んな」




※これが現実の兄妹です、なんならもっと酷いです



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