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第六百四十九話:コラボ配信

「みんな、こんばんみー! みんなの勇者、登日アケミだよ!」


 夜、事前に通話アプリで通話をしつつ、アケミさんが配信枠を立ち上げる。

 開始十分前くらいから待機者は大量におり、初配信の時と比べても倍くらいの人数が集まっていた。

 いつもはあまり人数は気にしないのでいざ人数を目の当たりにすると、ああこんなに見てくれる人がいるんだと感心する。


「今日は待ちに待ったコラボだよ!」


(コメント)

・待ってた!

・きたー!

・きた

・きちゃー!

・さあ、百合は見られるのか!

・三期生コラボ!


「みんなありがとう! それじゃあ、コラボしてくれる皆を紹介するね。それじゃ、順番に入ってきて」


「それでは失礼して。臣下の皆さんこんばんは、異界を統べる魔王、風切チトセです、のじゃ」


(コメント)

・のじゃー!

・とってつけたようなのじゃ

・どっちかって言うと魔王というより参謀だよね

・善政を敷いてそうな魔王

・魔王様ー


「みんなこんスズー。王様の遥スズカだよー」


(コメント)

・こんスズー!

・こんスズ!

・同じ王でも正反対な二人

・でもどっちも優しそう

・やる時はやる王様


 みんな、それぞれ挨拶をし掴みは上々。

 コラボであるためか、それぞれのファンも集まっているようで、みんなノリがいいようだ。

 さて、私もこの流れに乗れるといいけど。


「妖精の皆さんこんハクです。異世界から来た妖精、月夜ハクです」


(コメント)

・こんハク!

・こんハクー!

・真打登場

・割と怖がりなハクちゃん

・でも精神は強い

・果たして誰の下へ行くのか!


「みんな揃ったね。今日はこの四人で寄せられた質問を返しながら雑談をしていきたいと思うよ!」


(コメント

・わー!

・どんどんぱふぱふ!

・待ってました!


「さて、それじゃあ、質問読んでいくね。まずはこれ!」


『三期生の中で誰が一番好きですか?』


「お昼にやった配信での質問だね。まあ、これは実質ハクちゃんに対する質問なんだけど」


「まあ、私達の答えは決まっていますしね、のじゃ」


「答え一緒だもんね」


「でも、一応言っておこうか。僕はハクちゃんが一番好きだよ」


「私も、なのじゃ」


「同じくー」


(コメント)

・ぶれねぇw

・まあ、ハクちゃんはリアルロリですし

・お前らロリコンかよ

・三人はリアルjkなんやで

・いうてハクちゃんも高1やけどな

・高1(見た目は小学生)

・合法ロリになれるじゃん


「確かに、ハクちゃんは頭一つ背が低いよね」


「確かに私達の中では最年少ですけど、一番低いスズカさんでも20センチメートルは上ですね、なのじゃ」


「見た目小学生は最高だね」


(コメント)

・発言が危ないw

・実際ハクちゃんってそんな身長低いの?

・本人が135センチメートルって言ってたで

・平均身長なら大体10歳くらい? 15歳でそれならだいぶ低いよな

・日本人ならわかるけど、ハーフでそれは珍しい気がする

・妖精なんだから背が伸びるわけないだろ

・背が伸びなかったらもっとちっちゃいんだよなぁ


「まあ、それはそれとして、ハクちゃんは誰が一番好き?」


「そうですね……三期生以外でもいいならお姉ちゃんだけど、三期生の中で言うなら、みんな好きだけど強いて言うならアケミさんかな」


「お、僕? 嬉しいねぇ」


(コメント)

・キマシ?

・やっぱり勇者と妖精はひかれあうんすね

・話し方的にチトセちゃんかと思ってた

・理由は?


「理由は、私がいた世界で仲良くしてた親友が似たような口調だったのもあるけど、アケミさんならちゃんとした勇者になってくれそうだから、かな」


「ちゃんとした勇者?」


「私の元居た世界には勇者召喚と言う物があって、それで勇者を召喚することがあったんだけど、それで召喚された勇者は私の大事な人を殺したからあまりいいイメージがないんだよね」


「そ、そうなんだ」


(コメント)

・いきなりヘビー

・勇者なのに妖精殺すんか

・なんだよ、勇者最低だな

・いや、召喚式なら勇者にハクちゃんのお仲間を殺すように吹き込んだ人が悪いんじゃね?

・勇者にも色々あるんやね


「もちろん、アケミさんはそんなことしないってわかってるよ。だから、そういう意味でアケミさんの事は信頼してるっていえばいいのかな」


「なるほどね。そのハクちゃんの大事な人を殺したっていう勇者には悔い改めてもらいたいところだけど」


「あ、それなら大丈夫。勇者の持ってた神剣もろとも蒸発させたので、もうこの世にはいないよ」


(コメント)

・さらっと恐ろしいこと言ったなw

・殺人はよくないよ

・まあ、異世界の話だし

・勇者の中にも邪悪な奴はいる

・かたき取れてよかったね

・蒸発って、燃やし尽くしたのか、えげつないな

・勇者の行き先は地獄やろな


 まあ、殺されたのは事実だけど今は生き返ってるけどね。

 勇者を殺してしまったのはちょっとやりすぎたかなと思ってるけど、あの剣を持っていた以上は殺しておかないと危なかった。

 だから、あれは仕方のないことだと思う。冷静でなかったとしてもね。


「それじゃ、次の質問行こうか」


『こんにちは! 皆さんは異世界から来たとのことですが、何か印象に残っている出来事はありますか?』


「こっちは質問箱に来てたやつね。印象に残っている出来事かぁ。ハクちゃんに出会ったことじゃダメ?」


「それだとみんな同じ答えになりますよ、のじゃ」


「それは禁止かなぁ」


「だよねぇ。となると、子供の頃に花火を見に行ったことかな。あれは楽しかった」


(コメント)

・異世界にも花火ってあるんだ

・火薬とかないイメージがある

・異世界からきた (異世界の出来事を話すとは言ってない)

・こうして配信出来てるんだからそれが一番衝撃的だろ

・確かに


「私は実家がお風呂屋さんなので、そこで子供の頃に番台をやったことですかね、あ、のじゃ。初めてお駄賃を貰った時でもあります、のじゃ」


(コメント)

・魔王も子供の頃はただの子供

・魔族もお風呂に入れば皆仲間

・魔王なのにお風呂屋さんなのか

・魔王やりながら経営してたんでしょ

・衛生管理的な?

・異世界の銭湯って綺麗なのかな

・普通に汚そう


「余は、誕生日にピアノを買ってもらったことかな。ピアノと言っても子供用のちっちゃい奴だけど、あの時は嬉しかったなぁ」


(コメント)

・一瞬グランドピアノかと思った

・グランドピアノとか金持ちかよ

・国王の子供なら実際金持ちだったろうよ

・女の子なら甘やかされてそうだし

・今も子供とあんまり変わらない見た目だけどな

・ピアノとか弾けるんすね

・ピアノは指が動かん


「私は、うーん……色々ありすぎて困ります。強いて挙げるなら、お父さんとお母さんに会った時かな」


(コメント)

・生まれた時ってこと?

・生まれた時の記憶なんてさっぱりだわ

・そもそも妖精って子供時代とかあるのかな

・初めから今の姿だった可能性

・なんとなく感じる闇


「私はちょっと特殊な環境にあって、10歳まで人間の親に育てられたんです。でも、その後記憶を取り戻して本当の親じゃないってことに気付いて、その後なんやかんやあって本当の親に会うことになって、一気に記憶が解放されたからそれで印象に残ってるのかと」


(コメント)

・やっぱり闇じゃん!

・チェンジリング的な?

・何の比喩だ?

・妖精はたまに人間の子供と自分の子供を入れ替えるみたいな伝承があったような

・本当の親に再会できてよかったね

・他三人と比べて少し重い

・ハクちゃんは設定に忠実だなぁ


 と、そんなふうに質問に答えながらコラボ配信は続いていく。

 ただ単に質問に答えていくだけだったけど、こうしてみんなでワイワイやるのも結構楽しいなと思った。

 感想ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] そのうちみんな連れて異世界交流とかできると色んな意味で楽しいが
[良い点]  おそらくもめるだろーなーと思ってた“ハクさん争奪杯”があまりにもアッサリと勇者勝利でしゅーりょー♪(^皿^;)コレには読者も苦笑い♪♪おそらくまだ出会ったばかりで三人娘との距離感や信頼性…
[良い点] 同期コラボ待ってました! ハクちゃん争奪戦の勝者はアケミさん。やはり勇者は強いですね [一言] 割と殺伐とした世界だからハクちゃんのエピソードはおおよそヘビーな話になっちゃうんですよね 話…
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