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捨てられたと思ったら異世界に転生していた話  作者: ウィン
第二部 第二十二章:対談企画編
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第六百二十一話:思い出雑談

 感想戦を終え、雑談に入る。

 結局、ちょうどいいものも見当たらなかったので、雑談で時間を潰すことにした。

 これに関しては、リスナーさん達も望んでいたみたいだし、私も、みんなとの雑談は楽しいので、特に問題はない。

 ただ、質問を用意しているわけではないので、話題を見つけるのが少し大変だが。


「というわけで、何か話題ない?」


(コメント)

・話題なぁ

・思い入れのあるゲームの紹介とか?

・ああ、ハクちゃんのチョイスは気になる

・いつも懐かしのゲームばっかりやってるよな

・ハクちゃんの世代なのでは?

・この手を見てもそう言えるか?

・それはそう


「思い入れのあるゲームねぇ。まあ、強いて上げるなら、ポケットに入るモンスターの水晶バージョンかなぁ」


 ポケットに入るモンスターは、かなりのシリーズ数を誇る超有名ゲームである。

 私は初代の頃からやっていたんだけど、中でも水晶バージョンは、私が初めてクリアしたゲームなんだよね。

 それ以前のシリーズは、なかなかうまく行かなくて、チャンピオンまで辿り着くことすらできなかったのだけど、時を経てようやくクリアできたって意味で、思い入れがあるゲームである。

 あの時は手に汗握ったね。冬だったのに。


(コメント)

・なっつ

・なかなか渋いところをチョイスする

・それが世代ってことは、ハクちゃんって……

・いや、親がやってたのを借りただけかもしれないだろ

・あの頃はなかなか難しかったよなぁ

・ちゃんとレベル上げれば勝てるんだけどね

・ハクちゃんにもそういう時期があったんだね


「世代かどうかは想像に任せるけど、あの頃は雰囲気でプレイしていたからね。それ以降のシリーズは大体クリアしてきたけど、まともにプレイできるようになったのは、真珠バージョンあたりからかな」


 対戦をするにおいて、モンスターの厳選をするというのをそこらへんで初めて知った気がする。

 性格とか努力値とか、初めて聞いた時は全然よくわからなかったよね。

 まあ、どうせ対戦する相手もいなかったし、ランクマッチに潜る気にもなれなかったから、もっぱら育てるだけになっていたけども。


(コメント)

・一応対戦の知識はあるのか

・したことはないみたいだけど

・まあ、対戦は魔境やし

・エンジョイ勢が挑んでも絶対勝てないよな

・ハクちゃんはどっちなんだろう?

・育てるのがメインってことは、エンジョイ勢?


「どちらかと言えばエンジョイ勢じゃないかな? 一応、対戦できるように努力値を振ったりはしているけど、実際対戦したことはないし」


 厳密に言えば、一夜ひよなとは対戦したことはあるけど、それはカウントに入らないだろう。

 対戦は結構な読み合いが必要になるし、選出や技の選択など、一つの油断で負けることが多々あるらしい。

 私は、そう言う知略を巡らせるより、ごり押しで解決する方が多いから、あんまり得意ではないよね。

 勉強している専門的なことなら、まだわかるんだけど。


(コメント)

・ハクちゃんと対戦してみたい

・どんなもんか見てみたいよね

・ハクちゃんなら普通に強そう

・対戦する気はあります?


「うーん、対戦はやらないかなぁ。そもそも、もうデータが残ってないしね」


 当たり前だけど、私がプレイしていたのは前世での話である。

 もしかしたら、実家を探せば残っているかもしれないけど、そこまでしてやる気にはなれないし、新しく始める気もない。

 RTAでやるって言うなら、まあ、やってもいいけど、どのみち対戦はしないと思うなぁ。


(コメント)

・残念

・まあ、育てる方が好きって人は多いし

・ちゃんと努力値まで振ってるのは凄いと思うけど

・育て屋さんになれそう

・じゃあ、色厳選とかしたことある?


「色違いは、まあ、やったことあるよ。だいぶ沼ったけどね」


 色違いとは、ゲーム内で登場するモンスターが、一定の確率で色違いで登場するものであり、通常色と違って、かなり珍しい個体である。

 だから、これを厳選するのは相当労力がかかり、だからこそ、自慢できるものでもある。

 私も、色違いの話を聞いた時に、試しにやってみようと思って探したことがあったけど、まあ出なかったよね。

 一応、何匹か捕まえたことはあったけど、性格などまで厳選するのはとてもじゃないけど無理だった。


(コメント)

・色厳選、今はかなり簡単になったけどね

・野生で出ても、王冠使えば個体値も調整できるし

・話を聞く感じ、結構前のシリーズかな?

・色厳選しやすくなったの割と最近だし、昔のシリーズだとかなり苦戦しそう

・ちなみにどれくらいかかった?


「んー、三か月くらい? 途中から孵化厳選というものを知って試したけど、それでも相当時間かかったよ」


(コメント)

・三か月は草

・そんな時間かかるんだ

・今だと考えられないな

・厳選した種類にもよるけど、三か月はだいぶ沼ってると思う

・昔のシリーズならそんなもんよ


 色違いの確率は、相当低い。

 一応、色々な要素を加えることによって、それなりに確率を上げることはできるけど、それでも低かった。

 なんか、今だとかなり簡単に厳選できるという話だけど、そんなに楽になったんだろうか?

 試す気はないけど、ちょっと気になる。


「厳選なら、お姉ちゃんがよくやってなかったっけ?」


「やってたよー」


(コメント)

・お、アカリちゃん参戦か?

・アカリちゃんもやってたんだ

・何厳選してたん?


「いわゆる御三家と呼ばれるモンスターの雌だね」


(コメント)

・うわ……

・それはえぐい

・みんな何そんなに驚いてるん?

・御三家は雌が生まれにくいから

・野生でも出ないしな

・今でも結構魔境じゃない?

・性格、個体値に加えて性別まで厳選するのは狂ってる


「結果的に十五匹くらい光らせてようやく出たよ」


「そんなに大変なのか……」


 厳選してたのは知ってたけど、そんなにやばかったとは思わなかった。

 そこまでして厳選する意味はあるのかと言われたら、まあないかもしれないけど、対戦で色違いを使えば、どれだけ苦労してきたかがわかるし、そのモンスターを好きなら、やっておきたいというのはわからないでもない。

 対戦しないのに色厳選をする意味はあるのかって? まあ、それはほら、自己満足だから。


「今はだいぶ楽になったのは確かだね。流石にもう厳選はしてないけど」


「まあ、いい思い出ってところだね」


(コメント)

・ハクちゃんがとても大人に見えた

・おかしいな、こんなに小さなおててなのに

・ハクちゃんはJC

・割とゲームはまっててなんか安心したわ

・でも、昔の話ってことは、今はそこまで?

・最新のゲームに疎いみたいだし、最近はやってないのかも


「まあ、最近のゲームを知らないのは事実だけど、ゲームは好きだよ」


 その後も、コメントを拾いながら、雑談に花を咲かせる。

 なんか、あんまり話しすぎて、私の素性がばれるかもしれないとは思ったけど、どうせ、こちらの世界では既にいない人間だし、仮に年齢が露呈したとしても、そこまで問題にはならないと思う。

 まあ、ヴァーチャライバーである以上は、リアルの年齢はばれない方がいいに越したことはないけどね。

 そんなことを考えながら、楽しい時間は過ぎて行った。

 感想ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
ハクちゃんのおててでご飯100杯食えるようなやつたくさんいそうだな
逆にクリアしたことあるの初代の緑しか無いなぁ
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