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捨てられたと思ったら異世界に転生していた話  作者: ウィン
第二部 第二十二章:対談企画編
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第六百十六話:妖精の庭

「それじゃあ、このメンバーの呼び名も決まったところで、さっそく始めて行こうか」


「質問読んでいきますね、のじゃ」


 そう言って、さっそくチトセさんが質問箱に届いていた質問を用意する。

 このメンバーで質問を募集すると、大半が私関係だったけど、今だとアケミさん達への質問も結構届くようになった。

 チャンネル登録者という意味では、未だに私が一番みたいだけど、その伸びもだいぶ落ち着いてきて、その分がアケミさん達の方に流れて行っている感じ。

 ファンタジー要素をふんだんに盛り込んだ箱だけあって、それに興味を持つ人は多く、私は設定がガチガチだから、それで注目を浴びていたんだろう。

 まあ、RTAのこともあるかもしれないけどね。

 私だけ注目されて、他のみんなが伸び悩んでいるのは少し申し訳なかったので、これはいい傾向である。


「最初の質問は、こちら、なのじゃ」


『皆さんこんにちは! 質問なのですが、最近はまっているアプリなどはありますか? ちなみに私は馬を育てるアプリにはまっています!』


「アプリかぁ、やってるのは、遊戯の王様のカードゲームと、ポケットに入るモンスターのカードゲームかな」


「私もじゃ。後、昔の偉人とかが戦う奴もやっておるのぅ」


「チトセは?」


「私は、現地で武器を集めて戦うバトルロワイヤルゲームを少々」


「え、そんなのやってたんだ」


(コメント)

・どれも有名ではあるな

・『Vファンタジー』としてはファンタジー系はもっと遊んでると思ってたが

・ファンタジー系のアプリってなんだ?

・探せばいくらでもあるが

・チトセちゃんがそれやってるのは意外過ぎる


 みんな、それぞれ自分がやっているアプリを上げて行ったが、私には聞き馴染みのないものばかりである。

 いや、名前自体は多少聞いたことあるけど、どんなゲームかは知らない。

 スマホは持ってるけど、わざわざアプリを入れて何かしようとは思わなかったしね。


「ハクちゃんは?」


「私はアプリ全般をやってないね。せいぜい、通話アプリくらいかな」


「ええー、もったいない!」


(コメント)

・ハクちゃんなにもやってないのか

・ゲーム好きだし、何かしらやってるとは思ったんだけど

・もしかして、スマホに疎い?

・どちらかというと、仕事人間って感じじゃない? 真面目だし

・RTAも娯楽ではなく仕事でやっているとでもいうのか……

・それは悲しい


「あ、えっと、興味がないわけではなくて、単純にどんなものがあるか知らないだけだからね? スマホを持ったのも最近だし」


 なんか、若干コメントが荒れそうな雰囲気がしたので、慌てて訂正する。

 私としては、RTAだって楽しんでやっているつもりだし、仕事でやっているという感覚は全然ないんだけど、やっぱり、仕事として接されてしまうと、距離感ができて楽しみにくくなってしまうんだろうか。

 そこらへんは、人によると言えばそうだけど、少し気をつけないといけないかもしれない。


「ああ、ハクちゃんって、異世界暮らし長いもんね」


「そう言うことです。一応、さっき言ってた遊戯の王様のカードゲームとか、知っているものはあるけど、アプリがあるのは知らなかった」


「なら、試しに入れてみたら? 隙間時間とかにやると楽しいよ」


(コメント)

・ぜひやろう

・おすすめのアプリとか紹介するよ

・ハクちゃんならアプリでも上位取れそう

・操作精度よりも知略が必要な場面の方が多そうだけどね

・ハクちゃんならどちらも問題なし

・違いない


「うーん、それなら、後で入れておくね」


「楽しみにしてるね」


「始めたらフレンドになるのじゃぁ」


 なんだか、アプリを始めることになってしまったけど、そんな暇あるかなぁ。

 あちらの世界でもやれるって言うなら多少は補えると思うけど、多分できない気がするし、こちらの世界だけで完結させるには、色々と予定がつまりすぎている。

 多少の隙間時間くらいはあるとは思うが、あまりボリュームが多いアプリだと、そう言うこともできなさそう。

 どんなもんなのかな? 後で調べておかないと。


「それじゃあ、次の質問行きますね、のじゃ」


『こんにちは! 公式の設定を見ていると、ハクちゃんだけ設定が異常に長いんですが、アケミちゃん達もこれくらい長くなる予定はありますか?』


「あー、それはないかなぁ……」


「ハクちゃんには勝てません、のじゃ」


「設定の鬼だからのぅ」


(コメント)

・設定厨だもんな

・こんだけ細かく設定作って全部守れてるヴァーチャライバーも珍しい

・ハクちゃんが異常なだけで、アケミちゃん達のが普通だからね

・アケミちゃんの、暁の勇者って言う設定好きよ

・設定まで見てないわ

・動画サイトで流れてきて、そのままずるずる見てたから詳しく調べたことなかったな


 今度は設定の話となる。

 私の公式のプロフィールだけど、確かに設定が異常に長い。

 これは、私が有野さんに伝えたことがほぼそのまま反映されているからなんだけど、まさか全部載せるとは思わなかった。

 みんなファンタジーがモチーフだから、どうしてこの世界にいるのかとか、どういう理由で活動しているのかとか、そう言うのが書いてあれば問題なくて、細かな設定まで書く必要はないと思うんだけどね。

 公式プロフィールを見ていない人もたくさんいるみたいだけど、知っている人は知っているのか、それなりにコメントが多かった。


「僕達は、この世界に来てからもう結構長いから感覚が薄れているけど、ハクちゃんはまだ異世界の方がホームグラウンドだからね」


「ただでさえ、竜の血を持つ妖精って言う大きな設定があるのに、それ以上にドタバタした毎日を送っているようですし」


「太刀打ちできないのぅ」


「そんな大げさな……」


(コメント)

・でも、実際ハクちゃんは今でも異世界に戻ってる珍しい部類ではあるよね

・『Vファンタジー』の人達は、異世界からやって来て活動してるって人も多いけど、大抵はそのままこの世界に居ついてるからな

・直接目で見て触れているからこその設定よ

・前にアカリちゃんが異世界に連れて行ってもらったって言ってたけど、その時の写真も結構リアルだったしな

・日帰りであれだけ雰囲気ある写真撮れるなら信じたくもなる

・いつかハクちゃんが設定崩壊するんじゃないかって狙ってる人いるけど、未だに徒労に終わってるっていうね

・そんな奴いるのか

・最初の頃はそれなりにぼろ出してた気もするけどなぁ


 異世界関係に関しては、私に対する信頼度が高すぎる。

 まあ、アケミさん達からしたら、実際に異世界に行っている人物なのだから、当たり前なんだけどね。

 私としては、無理に私に合わせようとして設定を崩すよりは、今のままでいいと思ってる。

 元々、『Vファンタジー』自体が設定に関しては寛容だからね。プロフィールを凝る必要はない。


「そう言えば、コメントでもあったけど、アカリ先輩が異世界に行ってきたんだったね」


「アーカイブを見ましたが、かなりリアルでしたね、のじゃ」


「あれについて詳しく聞かせてもらえるかのぅ?」


「まあ、構いませんよ」


 ちょうど、話題も出たということで、さっそく話を振ってくる。

 さて、どこから話したものかね。

 感想ありがとうございます。

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