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捨てられたと思ったら異世界に転生していた話  作者: ウィン
第二部 第二十二章:対談企画編
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第五百九十五話:RTAの候補

「続いての質問行こうか」


『こんにちは! RTA毎回楽しみにしています。次はどんなゲームをするか決まっていますか?』


(コメント)

・ああ、これは気になるかも

・これまでの傾向を見ると、結構懐かしのゲームが多いが

・ハクちゃんの世代なのかな?

・あの小さなおててでそれはない

・新作やって欲しいと思う気持ちと、昔の名作やって欲しいという気持ちが半々くらい


「えっと、RTAに関してはまたやる予定ではあるけど、どんなゲームをするかは決まっていないかな」


 一応、前々から言われている、緑の勇者のゲームをやって見たらいいんじゃないかと思わないことはないんだけど、できれば100%RTAをやりたいと考えてみると、その選択肢はできれば取りたくないと思ってしまう。

 なにせ、要素がとても多いからね。100%なんてやろうものなら、平気で丸一日くらい溶ける。

 やれないことはないけど、時間もそんなに取れないし、やりたくはないよね。

 まあ、any%RTAでよければそんなに長くないみたいだし、できないことはないけど、そこはリスナーさんの反応次第かな。

 今や、あれも新作とは呼ばれていないということに違和感は感じるけど、私の感覚からすると、もう何年も経ってるしなぁって感じがするから、そんなもんかと言ったところである。

 一応、他にも候補はあるだろうか?


(コメント)

・緑の勇者はやって欲しい

・コング達の冒険とか

・動物達のスローライフのRTAとか見てみたい

・スローライフとは

・有名どころだとやっぱり赤い帽子の配管工とか、星の戦士とかじゃない?

・新作も出るらしいしな


 リスナーさん達に聞いてみると、以外にも候補が多くてびっくりである。

 ちょっと気になったのは、動物達のスローライフだけど、あれのRTAなんてあるのか?

 このゲームは、動物達が住む村に引っ越してきた主人公が、家の借金を返しながらスローライフを楽しむといった内容である。

 部屋の模様替えを楽しんでもいいし、魚釣りやガーデニングを楽しんでもいいし、何でも好きなことをできる。

 最新作では、村どころか無人島にまで進出しているようだけど、進化が著しいね。

 軽く調べてみた感じ、図鑑をコンプリートすることで入手できる、特別なアイテムを入手するものだったり、借金を完全に返済するところまでをRTAとしてやるって感じらしい。

 借金返済はともかく、図鑑のコンプリートって、無理じゃない?

 あのゲームって、ゲーム内時間がそのままリアルの時間に直結しているし、出てくる虫や魚なんかは、その季節ごとに出るものが決まっている。

 つまり、コンプリートするためには、必然的に一年を通してプレイしないといけないわけで、超長丁場なRTAになってしまうと思うんだけど。


「気になるけど、これって可能なの?」


(コメント)

・そこはゲーム内の時間をいじるんやで

・動物達のスローライフは時を超える主人公になるからな

・某緑の勇者より時を超えてる

・本体の時間設定を変更すれば、ゲーム内の時間も変わるから、それを駆使して集める感じ


「なるほど」


 確かにその方法なら、短時間で集めきることもできそうではあるけど、それっていいんだろうか?

 なんか、ゲーム内時間を変更するだけならともかく、本体の時間設定まで駆使するとなると、凄く悪いことしてる気分になるんだけど。

 まあでも、時間短縮のためにリセットしてロード画面から始めるって言うこともそれに近いことではある気がするし、あんまり気にしない方がいいんだろうか。

 私としては、スローライフ系はスローライフとして楽しみたいし、これのRTAはないかな。


(コメント)

・時をかけるハクちゃん、ありだと思います

・見て見たかったけどなぁ

・いっそのこと、山を登るのはどうだろう

・リアル登山アタックってこと?

・だれうま

・まじでやってる人いるらしいが


「え、登山? それは流石にちょっと……」


 ゲームならまだしも、実際に体を動かしてやるとなると、相当な労力がかかりそうだけど、そんなことやっている人がいるのか……。

 まあ、私なら登山もできそうではあるけど、流石にヴァーチャライバーがわざわざ登山しに行く様子を映すのもどうかと思うし、それはできないかなぁ。


「登山はしないけど、何のゲームをするかは、またあとでアンケート取ることにするね」


(コメント)

・どんな候補になるのか楽しみ

・緑の勇者やろうぜ

・ハクちゃんの好きなのやればいいと思うが

・前回みたいに無理はしないようにね

・無茶振りはほどほどに、ハクちゃん真に受けちゃうから

・それは肝に銘じてる


「ありがとうね。もうあんなことにはならないと思うから、安心して」


 その後も、いくつかの質問に答えていく。

 基本的には、RTA関係のものが多かったが、流石にそれだけだとあれかなと思ったので、質問箱の方の質問も少し取り上げることにした。

 特に、一夜ひよなの影響で、私にも質問している人がそれなりにいたからね。

 ちょうどいい機会なので、答えておくことにする。


「次はこの質問だね」


『ハクちゃん、こんにちは。アカリちゃんが結局異世界に連れて行ってもらえなかったみたいですが、やっぱり危険だからですか?』


(コメント)

・アカリちゃん、異世界に行くと言った後すぐにまた配信してたからな

・あまりに早くてびっくりしたわ

・結局連れて行かなかったん?

・写真はたくさん撮ってたみたいだけど、どこかのスタジオにでも行ったのかな?


「これに似た質問がたくさんあったんだけど、私はちゃんと連れて行ったからね? ただ、あちらの世界とこちらの世界では時間の流れが違うから、それで早く感じただけだよ」


 前にも説明した気がするが、あらためて説明しておくことにする。

 私も、こちらの世界ではせいぜい二週間くらいしか空いていない計算になるが、実際には一年くらい空いているわけだからね。

 本当に信じる人はいないだろうが、ちゃんと把握しておいてほしいものだ。


「ちなみに、お姉ちゃんは異世界のことなにか言ってた?」


(コメント)

・写真見せてくれた

・攫われたとか言ってたな

・よく無事だったものだ

・船の写真もあったね

・王族に攫われそうになったとか

・王族が堂々と人攫いとか世紀末かよ

・竜にも会ったとか

・全部ほんとっぽくてハクちゃんの仕込みが完璧なんだなと感じた

・仕込みとか言ってやるなよ


 コメントを見る限り、どうやらルディのことについては言ってない感じなのかな?

 まあ、神様とかが出てくると、一気に壮大になってくるし、それが一歩間違えば死んでいてもおかしくなかったと考えると、おいそれと言えることでもないか。

 多分だけど、魔術のことについても話してないっぽい。ほんとにこっそり練習していたようだ。

 とりあえず、あまり言いふらさない方がいいことは話してないようで何よりである。

 ちらりと部屋の隅にいる一夜ひよなの方を見ると、にこりと笑っていた。

 まあ、今後はあちらの世界に連れて行く頻度も上がるだろうし、多少は話してもいいのかもしれないけどね。

 私は、小さくため息をつきながら、質問返信を続けるのだった。

 感想ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
連れて行きすぎても老けるのが早くなるからなぁ 難しい
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