表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
捨てられたと思ったら異世界に転生していた話  作者: ウィン
第二部 第十二章:転生者の仕事編
1224/1583

第三百四十九話:質問返し

「皆さんこんハクです。月夜ハクだよー」


(コメント)

・きたきた

・一日ぶり

・今日はRTAじゃないんやね


「今日はまだ調べが終わってないから、雑談しようと思ってるよ。それから、今回はゲストが来ています。どうぞー」


「はいはーい。月夜の晩にこんばんは、月夜アカリだよー」


(コメント)

・アカリちゃんやん

・コラボ久しぶりじゃね?

・そうでもないと思う

・月夜姉妹は尊い

・告知からして、突発っぽいのによく合せられるよね

・そりゃ一緒に住んでるし


 配信が始まってそうそう、多くのコメントが流れていく。

 私からしたら、月夜アカリとのコラボは久しぶりではあるけど、こちらの世界で計算すると、そこまで経っていないのかな?

 一年とか経ってるなら、そう言われても仕方ないけど、まだこちらの世界に来てからそんなに時間経ってないからね。


「雑談ということで、質問箱に寄せられた質問を返しながら、駄弁って行こうと思うよ」


「私が適当に読み上げていくね。まず最初の質問は」


(質問)

 ハクちゃん、アカリちゃんこんばんは。

 質問なのですが、ハクちゃんはいつも異世界に行っているらしいですが、アカリちゃんは一緒に行かないんですか?


「質問ありがとう。これに関しては、ねぇ?」


「一応説明しておくと、私は結構な頻度で配信を休むことが多いんだよね。で、その理由が、異世界に行ってるから、なんだけど、私がいない間も、ひ……お姉ちゃんは配信してるから、なんで一緒に行かないんだろうってことだね」


 私と一夜ひよなのアバターは、姉妹設定であり、リアルでも一緒に住んでいると思われている。だから、私がいなくなる時に、なんで一緒に行かないんだろうという疑問があるわけだね。

 まあ、これに関しては、一夜ひよなを異世界に連れていくにはまだ不安が大きいからって言うのがあるんだけど、設定準拠で行くなら、そもそも私は一緒に住んでないし、姉妹でもない。

 だから、別に一夜ひよなが一緒に行かなくても、特に違和感はないはずだけどね。


「これに関しては、お姉ちゃんが弱いからって言ったらいいかな」


「え、私弱いの?」


(コメント)

・急なディスりw

・アカリちゃんじゃ異世界で生き残れないってことか?

・姉妹なのになぁ

・アカリちゃんつよつよだと思うけどなぁ

・でも、ハクちゃんのガチ異世界観を考えると確かに

・本人もわかってなくて草


「ごめん、弱いって言うのは少し語弊があったね。なんて言ったらいいかな……私の場合、異世界の方がホームグラウンドなわけだけど、お姉ちゃんはどっちかというと、この世界がホームグラウンドなわけだよ」


 確かに、元は一緒の世界にいたが、私が転生した影響で、私は異世界に、一夜ひよなはこの世界に留まる形となり、明確に環境の差が出た。

 今の私は、異世界の感覚に慣れているから、魔物が出ても驚かないし、赤の他人が死のうがそこまで感慨はない。でも、一夜ひよなは違うだろう。

 そう言った経験的な部分の差もあるし、純粋な力の差もある。姉妹は姉妹でも、生活してきた環境が違いすぎるから、相対的に見て、弱いという意味だ。


「お姉ちゃんじゃ、魔物が出ても倒せないと思うし、人間関係でも苦労することになると思う。だから、一緒に行かないってこと」


(コメント)

・なるほどなぁ

・同じ妖精でどうしてここまで差がついてしまったのか

・確かに、ハクちゃんのプレイ見てるとたまに人間じゃないって思う時あるしな

・人間らしい妖精がアカリちゃんで、妖精らしい妖精がハクちゃんってことか

・元々ハクちゃんって外国から来たって話だったしな、一緒に行けなくても不思議はないか


「私は一緒に行きたいけどなぁ」


「まだダメ」


「まだってことは、いつかは一緒に連れて行ってくれるってこと?」


「……まあ、いつかはね」


「やった!」


(コメント)

・てぇてぇ

・ゲームの腕前だとどっちも高いけど、フィジカルではどうかな

・やっぱりフィットネスなアドベンチャーやらない?

・それか3D出してダンスするとか

・3Dは普通に見たい

・見た目的にはフィジカルくそ雑魚って感じはするんだが

・まあ、妖精で魔法使いやしね


 一夜ひよなをあちらの世界に連れていくかどうかは、まだ考え中である。

 いやまあ、物理的に守れるかどうかと言われたら、多分守ることはできると思う。

 魔物が出ようが盗賊が出ようが、常に結界を張り、防御魔法を併用して、防衛アクセサリーも使えば、ほぼ守り切れるだろう。

 それこそ、カオスシュラームの時のような、世界の危機レベルのことが起きなければ、守れると思う。

 そもそも、そんな危険な場所に連れて行かなければいいだけの話で、あちらの世界で一日や二日程度町を見て回るくらいだったら、全然何とかなると思う。

 大気に関しても、私がこうして適応できてる時点で、大丈夫だと思うしね。

 できれば、安全面に関して色々試行錯誤したい気もするけど、もし断り切れなくなったら、連れていくことも考えておこう。


「ほ、ほら、次の質問行くよ」


「あ、うん。次の質問はこちら」


(質問)

 お二人ともこんばんは。

 ハクちゃんに質問なのですが、ハクちゃんは異世界の貴族らしいですが、貴族ってどんなお仕事をしているんですか?


「質問ありがとう。これは私も気になる。何してるの?」


「何してると言われると、ちょっと答えに困るんだけど……」


 確かに、私は以前の配信で、自分が貴族であることを明かしているが、だからと言って、貴族の仕事をしているというわけではない。

 私が叙爵したのは、貴族からの結婚話を断るという理由であって、国のために尽くしたからというわけではない。

 一応、他の貴族達は、国の重要な設備の運営を任されていたり、新興事業のまとめ役を任されていたりと、重要なポストにつけられていることも多いが、私が貴族として何の仕事をしていると言われたら、何もしてないと答えるしかないよね。


「申し訳ないけど、私は貴族ではあるけど、貴族らしいことは何もしてないんだよね」


「あれ、そうなの?」


「うん。一応、爵位は貰ったけど、一番下の剣爵だし、他の伯爵とか侯爵みたいに、重要な役割を任されることはないんだよね。そもそも、私が貴族になったのは、結婚話を断るためだけだし」


「結婚話を断るためだけに貴族になる人はいないと思うよ」


(コメント)

・貴族ってそんな簡単になれるものなのか?

・ハクちゃんなら色々やらかしてそうだし、なれはしそうだけど

・というかハクちゃん結婚できる年齢なのか

・ハクちゃんと結婚とか羨ましすぎる

・声とか手とか見る限り、結構なロリだしなぁ

・おい、ロリとか言うな


「一応、宮廷魔術師って言う地位もあるけど、ほとんどお飾りだし」


(コメント)

・なんか凄そう

・宮廷魔術師とか絶対エリートじゃん

・エリート過ぎて何もさせられない説

・予想以上のことをしちゃうからってことか

・ハクちゃんならありえる


「みんな私のことなんだと思ってる?」


 どうにも、みんな私のことを過大評価しすぎだと思う。

 まあ、RTAでツールを疑われるようなことやってるんだから、多少はわかるんだけど、それ以外のところでも色々言われてる気がする。

 私って、そんなに突拍子もないことしてるかな?

 コメントの相手をしながら、少し訝しんだ。

 感想ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まあ、ハクさんだし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ