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捨てられたと思ったら異世界に転生していた話  作者: ウィン
第二部 第十二章:転生者の仕事編
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第三百二十五話:動画依頼と雑談配信

 累計1200話を達成しました。ありがとうございます。

 とりあえず、編集について色々聞くために、一度一夜ひよなの家へと向かう。

 なんだかんだ、この数日間はずっとアパートの方にいて、一夜ひよなに会いに行ってなかったからね。

 こちらも配信しなくてはならないし、このタイミングで会いに行くことにしたわけだ。


一夜ひよな、来たよー」


「あ、ハク兄、もうそんなに経ったんだ」


 部屋の扉を叩くと、少しだらしない格好をした一夜ひよなが出迎えてくれる。

 日にち的には、およそ二週間くらいだと思うけど、こっちでも数日滞在していたから、もしかしたらもう少し経っているかもしれない。

 ひとまず、私がいない間に何があったのかを聞きつつ、こちらの用件を話すことにした。


「それで、動画配信をすることになってね」


「へぇ。リアル人外配信者とか、割と人気でそうじゃない?」


「そう?」


「今は割とそう言うの人気だと思うよ。ついこの前も、そんな感じの配信者が出てきたし」


「そうなんだ」


 ヴァーチャライバーの界隈だと、純粋な人間という設定の方がむしろ少ないらしい。

 いや、これに関しては、一夜ひよなが所属する『Vファンタジー』が、ファンタジー寄りな世界観を持っているからって言うのはありそうだけど、ケモミミとかは比較的多いようだ。

 まあ、鳥って言うのはあんまり見ないようだけど。


「それで、自己紹介動画を作ればいいの?」


「うん。すでに動画は撮ってるから、後は字幕とかの編集を加えればいいんだけど」


「それくらいならパパっとやって上げるよ。データ頂戴」


「いいの?」


「いいのいいの。ハク兄は、それより自分の配信をした方がいいと思うよ?」


「そう言えば、そっちもやらなきゃだね」


 確か、前回は宇宙運送の遭難記のRTAをやって、それで終わったんだったかな?

 配信するとしたら、やっぱりRTAになりそうだけど、今度は何をしようか。

 またアンケートを取るか、それとも雑談配信でもして、そこで決めるのもいいかもしれない。

 とにかく、今回は結構時間が空いているので、何でもいいから配信しないと色々な人に申し訳ない。


「それじゃあ、お願いしていい?」


「任せといて。でも、今後も動画配信するんだったら、自分でも学んだ方がいいとは言っておくよ」


「それはそう」


 自己紹介動画を上げた後、何本か動画を配信する予定ではあるけど、その度に一夜ひよなに編集を任せるわけにはいかないし、自分でも学んだ方がいいだろう。

 まあ、今回は私が原因だから、私がやってもいいんだけどね。

 今後、反応や本人の様子を見て、続けるかどうかは決めて行けばいいと思う。


「配信部屋借りてもいい?」


「いいよー。あ、配信終わってからでもいいから、みんなに連絡はしておきなよ?」


「あ、それもそうだね」


 こっちに来たことを伝えないと、また何か言われそうだしね。

 今は時間もあれだから、明日にでも連絡したらいいだろうか。

 そんなことを思いながら、配信部屋へと入る。

 今回は雑談配信でいいだろう。質問箱は常に設置しているから、特に準備もいらないし。

 そう思いながら、配信の準備を進める。

 準備を整えた後、配信を開始した。


「皆さんこんハクです。月夜ハクだよ」


(コメント)

・急に始まった

・ハクちゃ!?

・お風呂出たら始まってた

・告知してない?

・こんハク!


「あ、告知忘れてた。今告知したから、これで許して?」


(コメント)

・始まってからしても遅いんだよなぁ

・許す!

・可愛いから許す!

・今回は割と空いたけど、また異世界行ってたの?


「あ、うん、異世界行ってたよ。結構時間開いちゃったから、今回はまったり雑談でもしようかと思って、急遽枠を立てさせてもらったよ」


 私は、質問を募りながら、近状を話す。

 毎回思うけど、一年ちょっとで色々起こり過ぎだよね。

 特に、神様との戦闘は気が気じゃなかった。本当に、よく生きていたものである。

 まあ、流石に神様関連は行きすぎだと思うので、近状報告では言わないけども。


(コメント)

・ハクちゃんが学校の先生に?

・つまり、教師姿に

・ハクちゃんはむしろ生徒側では

・ちっちゃい先生がいてもいいと思います

・ハクちゃんに教えられてぇなぁ


「まあ、先生の方はちょっとやりすぎてすぐにやめちゃったけどね」


(コメント)

・いったい何をやらかしたんだ

・ハクちゃん妖精だから人間の加減を知らなそう

・魔法得意らしいしな

・教室の壁爆破してそう


 生徒達の腕を切り落としたことは言わない方がいいかな?

 あんまり過激なのは、異世界という色眼鏡があったとしても咎められそうだし。

 いやまあ、今更って気がしないでもないけど、引かれるのは嫌なので、これは黙っておくことにしよう。


(コメント)

・後は魔導船?

・空飛ぶ船ってほんとにあるんだ

・魔法が発達している感じなのに、空飛ぶ船が作れるんだ

・ハクちゃんの話ファンタジー感あって好きだよ

・確かに、よく思いつくよね


 魔導船とかは、それこそゲームでもなければお目にかかれないものだからね。

 いやまあ、飛行船とかを考えるなら頑張れば乗れないこともないだろうけど、厳密には飛行船と魔導船は違うものだと思う。

 私も乗ったけど、やっぱり感覚が違ったからね。ワクワク感が違う。


「近状報告はこんなものかな。後はまあ、ちょっと知り合いのお手伝いをしてたよ」


(コメント)

・お手伝い?

・ハクちゃん知り合い多そうだよね

・何の手伝い?


「詳しいことは言えないけど、それで今回遅れちゃったって言うのはあるんだよね。しばらくはこっちにいるつもりだけど、もしかしたらそんなに配信できないかも」


(コメント)

・そんなー

・何の手伝いなんだろ

・先生はクビになったって話だしな

・運営関係?

・グッズ販売の準備とかだと嬉しい

・もっと配信して


「あ、そうそう。もし配信するとしたら、またRTAをやろうと思っているから、何かして欲しいゲームがあったら、コメントしてくれると嬉しいな」


(コメント)

・お、RTA

・前回は宇宙運送の遭難記で結構凄いことしてたからな

・ハクちゃんなら何任せても凄い記録出してくれそう

・むしろハクちゃんにできないRTAってなんだ?

・フィットネスなアドベンチャーとか無理じゃね?

・ああ、確かに


「それは映すのが大変だから、できれば別のがいいな……」


 フィットネスなアドベンチャーは、実際に体を動かして遊ぶ、トレーニングゲームである。

 割と本格的な運動ができることで知られていて、下手な配信者は運動不足故に悉く挫折していくゲームでもある。

 まあ、私の場合は、身体強化もあるし、大丈夫だとは思うけど、あれをRTAするとなると、不正がないかを確認するために、全身を映す必要がある。

 流石に、私の全身を映すのは、色々と問題がありそうなので、流石にそれはできないかなぁ。

 その後も、いくつかのゲームが候補に挙がっていく。

 中には、私がやったことあるゲームもちらほらあったので、それらの中からまたアンケートで決めるのがいいかな。

 そんなことを考えながら、雑談配信を続けていった。

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次は何やるんだろうなぁ 1200話おめでとう!
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