6話 どこの世界にもソリが合わない相手っていうのはいるようで・・・
謎の男性:お、これはこれはハヤトさんじゃないっすか。
今回は虎徹ね。なるほど。
いつもまぁ同じイベントでよく会いますね~。
ハヤト:(げっ)またかよ。おまえらいつも絡んでくるな~。そんなにこの前の対戦が悔しかったのか。
謎の男性:バカじゃね~の?あれから俺らはメビウスステージでガッツリ稼いだからな。
この前のはたまたまラッキーパンチじゃね~か。
ハヤト:そうそう、負け犬はいつもそう言うよね。
謎の男:なんだと。
ハヤト:まぁ次もまたメビウスで会ったらぼっこぼこにしてやるよ。ザムザ。
このいつも絡んでくる輩は俺のライバル(と本人だけが勝手に自称している)ザムザ。
正式なCNは座無座って言うみたいなんだけどあまり気にしてない。
一見負け犬キャラっぽいけど、日本屈指のプロレイヤーで、ゲーマーとしてもウデはピカイチだったりする。
難があるのは性格で、狂犬っぽい感じかな。
よっぽど俺の倒し方が気にくわなかったらしく、ネットの対戦ステージ「メビウス」での対戦以降、
コスイベでも対戦でもなにかとつけてかみついてくるやつさ。
根は悪いやつじゃないと思うんだけど・・・な。
ザムザ:おめーはいつもそうさ、レイラの周りをうろつき回ってからに。
人気欲しさなんだろ?WEBで一緒に特集組んでもらいたいもんな。
レイラ:もうやめて二人とも。ザムザくん、そういうのはケンカの元だよって前から言ってるよね。
ザムザ:う、うるせーよ。説教なんざ聞き飽きた・・・。
レイラ:そうじゃなくて、コスはなんの為にしてるの?自己表現でしょ。その作品をしていて作品の冒涜をしているの?
ザムザ:わっ、わかったよ。
(ザムザのとりまき):うわ~、ザムザさん普通に言い負けてる。マジかよ。そんなに素直に相手の言うこと聞くなんて。
レイラ:そうよ、だからコスしている時はキャラになりきらないと、冒涜になっちゃうもんね。
ハヤト:その類いの説教マジきちぃわ。めぐみはそこんとこ昔からすげぇ説得力あるからな。
なんだか分からない場の制圧力ハンパね~わ~。
レイラ:え?なにか言った?ハヤト。
ハヤト:なんでもございません。(こりゃこの機を逃すことはない。ザムザのテンション下げさせとこう)
レイラ:そういやザムザは今日はコスだけ?
ザムザ:ああ、今日はあいつらとコスの合わせもあるんだが、例の神竜ってキャラがいたろ?それが今日イベントに来ているみたいなんで軽く挨拶をと思ってな。
ハヤト:それホントか?参加情報には載って無かったぞ。
ザムザ:昨日の夜にアップしてたからな。まあ一目見ておこうと思ってよ。
シンリュウってCNはブレファイの世界ランカー上位のプレイヤー&レイヤーだ。
俺以上に武装系のコスをしているので、いつもコス会場でも素顔は見れないんだが、
噂では顔に大きなアザがあるとか、ものすごいデブだとか、イケメン説もあるがどうもどれも信憑性が無い。
一回俺がまぐれでとあるステージでギリギリ勝てたが、あれはとんでもない強さだった。
さすが世界ランカー。
まぁ今回も武装系の造形で来るんだろうな。いつか素顔を拝んでみたいもんだ。
ザムザ:それで俺の情報筋によれば、今日はかなりレアなコスと素顔も見れるらしい。
ハヤト:それホントか?シンリュウについてはいつもその類いのネタでガセばっかじゃないか。
ザムザ:それならそれだけってもんで、コスのクオリティだけ見て今日のイベントの収穫はレアキャラでおしまいさ。
ハヤト:確かにいつもシンリュウのコスだけでも見る価値がある。
武装のクオリティでも拝んでみるか。
あれ、シンリュウじゃね?嘘?マジか、行ってみよう。
ザムザ:ほれ、噂をすればだ。さ~て、どんなキャラかな。