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  作者: Kara〆
1章>>この仕事が光か闇かは貴方が決めるが良い
7/23

6節[コードネームの発表]

ブックマーク追加 してくれたら嬉しいです。

、、、カラ」



テラーが「手を離せ。」と、身振りで伝えてきたので僕は水晶から手を離した。すると、部屋が暗くなった。そして、透明だった水晶が赤、オレンジ、黄、緑、水色、青、紫の順に光った。その後、紫の光が消え、透明になった。またテラーが身振りでなにかを伝えてきた。今度は「後ろに下がれ。」らしい。僕は後ろに下がった。すると、部屋が明るくなった。


「これで完了だ。カラ君。」


テラーが言った。僕らは部屋を出た。


「今日のところはなにもない。部屋にいるか、ここを探検でもしたらどうだ?但し、明日からはやることが増えていくぞ。」


「わかった。部屋にいても退屈だから、探検でもするよ。探検が終わったら部屋に戻る。」


僕がそう言うと、テラーは頷いてモニター室の方向へ歩いていった。


「さて、行くか。」


ぼそりと独り言を言ってから、僕はテラーとは反対の方向に歩いていった。

1つのドアがあった。ドアノブが無かったのでなんとなくドアに触った。すると、ドアが開いた。

僕は入った。見覚えがあり、1度入ったことがある部屋だった。

全面コンクリートの部屋だ。あの時からなにも変わっていない。ドアは思ったとおり鉄だった。誘拐された当時は確認なんか出来なかったからなんとなく『鉄』にした。変わり映えがなく、見るものも無いので僕は部屋を出た。そして、また同じ方向に歩き出した

次のドアがあった。僕はさっきと同じ様にドアに触れた。すると今度は、


『ビービービー』


僕はびっくりして逃げかけた。

警戒音か、入れないな。

次のドアに向かった。


『ビービービー』


『ビービービー』


『ビービービー』


『ビービービー』


4個連続で入れなかった。

また次のドアに向かう。


『ビービービー』


『ビービービー』


『カチッ』

3個目でやっと開いた。部屋に入り全体を見渡す。

治療室のように見える。ベットが4つとその周りを囲むようにして配置された機械類が置いてある。(囲まれている、と言ってもピッタリでは無い。)

ベットは奥に並んで置いてあった。僕はベットの周りの機械類を一通り見、部屋を出た。

次のドアに触れた。


『カチッ』


2回連続で開いた。

部屋は全く同じだった。どおりで開いたわけだ。

僕は変わったところがあるかも?!と、部屋を見たが変わり映えが無かった。

次の部屋に向かった。ドアに触れる。


『···』


反応が無かったのでドアを押した。開いた。

誰かの部屋のようだ。僕の部屋と似ている、


「カラか。」


奥で声がした。

聞いたことがない声だ。


「話はテラーから聞いた。」


ハーリーか?

奥にいた人が出てきた。

紅の服を来ている。


「ハーリーだ。」


ハーリーが手を差し伸べてきた。僕はきっちりとその手を握り返した。手を離すとハーリーが僕のじろじろ見てきた。


「探検中か。俺の部屋を見ていくか?」


見事に僕の心を読んだ。もしくはテラーから聞いただけか?


「ふふーん。」


ハーリーが急に鼻で笑った。


「探検のことはテラーからは聞いてないよ。ちゃんと君の心を読んだんだ。」


うわぁ、怖っ!


「それでさっきの事だけど、俺の部屋は見るか?」


「いや、やめとくよ。」


見学中に心を覗かれたくはない。


「そうか。また来たくなったらいつでも来ていいぞ。」


僕はドアを閉めてそそくさと立ち去った。

多分もうあの部屋には行かないだろう。

次のドアに向かった。

評価や感想など、頂けると嬉しいです。


See You Next Time.

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