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ある日、誘拐された主人公、純治。

しかし、その誘拐は身代金目的等というしょうもない理由ではなかった。

将来を見越して、純治の師匠になる男、テラーが仕組んだものだった。無論、純治はその事を知る由もない。

テラーは『マジャー』という人間が知らない、裏組織といえばそうなるものに属していた。マジャーは魔術を使える種族だ。

純治を仲間に入れ、訓練する。
マジャーの危機になるであろう独立した別組織の対抗措置としての行動だった。


1年程でマジャーに慣れた純治はテラーが考えたとおりになった。


そして、この行動は2年後にマジャーの追い風となる。