繰
遠くから聞こえる笑い声がかすかに遠ざかった
昨日見えていたものが見えなくなった
温かいぬくもりが冷たくなった
お腹減った
今日は何も食べ物がない
あれ
今日は鳴き声ばかり聞こえる
あれ
僕はなんだったんだろう
見えていた光が消えた
何もかも消えた
また赤い海に放り込まれた
沈んで行く
また次は誰のところかな
次は必ず出られますように
僕はそう願った
ぁぁ
手に届かないものが消えて行く悲しさは
涙も出ずよく分からず
ただただ悲しいだけだった
きっとまた会うことはないだろう
この中にも
次はきっと
これを繰り返して
僕は生きて行く