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お兄ちゃんに恋した話。

作者: 天川 奏

 私のお兄ちゃんへの想いは、だんだんとモヤモヤしたものへ変わっている。


 「はい、結乃。マフラー首に巻かないと寒いよ?」

 「うっ、うん……」


 今、季節は冬になり、クリスマスイブ恒例のイベントにお兄ちゃんと二人で来ていた。


 「ツリーのイルミネーションがつくまでは、まだ少し時間があるね」

 「うん、そうだね」

 「一緒にラーメン食べようか」


 近くにあったお店へ行って、大きめのラーメンを注文する。

 私が先に食べて、食べきれなかったのを、お兄ちゃんが食べるのだ。

 初めはただの"友達"だったけれど、今ではこうするのが当たり前。

 間接キスとかなんて……お兄ちゃんにとってはなにも思わないことなんだろうけど。

 私は、すごく意識しちゃうんだけどなー。

 

 「早く食べないと、イルミネーションつくとこ見れないよ?」

 「はっ、そうでした!」


 ボーッとしているのんびり屋な私を急かして、ラーメンを空にしたお兄ちゃんとツリーの前まで移動する。

 そこには、もう結構な人が集まっていた。

 

 「はぐれるから、ちゃんと、手を繋いでようね」


 そんなに多くないはずの人達のなかで、自然と体はくっつく。

 

 「あっ、ついた! ……ってぇ、お前ちゃんと見てたか?」

 「え、え⁉ もうついたの⁉」

 「ほんっと、肝心なとこ見てないよなぁ、いつも」

 「うぅうう、いひゃいいひゃい!」


 くしゃっとした笑みを見せて、私の頬っぺたを引っ張ってくる。

 恥ずかしくて顔が赤くなるけど、お兄ちゃんが引っ張ったせいにするの。


 だけど今日は言いたいんだ。

 この気持ちが何なのか、はっきりさせたいから。

 拳を握って、三歩先を歩くお兄ちゃんに向かって、想いを、全部伝えるんだ。

 



 

 「お兄ちゃんっ______」


 振り返ったお兄ちゃんは、いつも通り、でも、少しだけ顔を赤くして、くしゃっと笑ったのでした。

 

評判よかったら、連載にしようと思います。

と、言いたいところですが。


連載にしたい気持ちがすごくあるので、いつか勝手に連載始めます。


でもでも、感想評価など待っているので、どうぞよろしくお願いします (〃´ー`人´ー`〃)

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― 新着の感想 ―
[一言] ジャンル恋愛は基本的に読まないのですが、昨年の10/24に掲載した小説を、2ヶ月以上経ってから活動報告するなんて、余程の想いがあるのだろうと思って読みました! 男が読むのは、かなり恥ずかし…
[良い点] いひゃいいひゃいっていうのが可愛らしいですね。 萌えます(笑)。 お兄ちゃんが引っ張ったせいにするの、というのもキュンッてきますね。 [気になる点] キャラ設定が文中からあまり分からないの…
[一言] 続きが気になります。 まず、妹が兄を慕うようになったのはいつなのか。どんなきっかけがあったのか。そんなことを思わせる内容でした。とても綺麗で、甘酸っぱい作品になるんじゃないかなって。連載希望…
2016/10/24 22:44 退会済み
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