登場人物
変なところに入る人物紹介です。
○アメリア・アッセル・ブルンベルヘン
主人公。
20歳。愛称・エイミー。新婚。童話作家。寄宿学校に通っていた時に応募した作品が受賞した。お見合い結婚なので愛情があるか悩み中。面倒見はよい方。料理はできるが微妙。長身で金髪碧眼のなかなかの美人。面倒くさがりであるが、興味のあることに関しては首を突っ込みまくる。両親は健在で、妹が結婚すると言い出し、ならアメリアも、と両親にお見合いをさせられ、今に至る。夫との関係は今のところ微妙であるが、事務手続きが面倒くさいので離婚はしない。
○バーレント・ブルンベルヘン
主人公その2。
26歳。医者。元従軍医。アメリアとはお見合い結婚。まじめでアメリアを持て余し気味。冷静で表情筋が動かない。栗毛に紫の瞳の涼やかな美貌の青年。3年ほど従軍し、半年前にその任を解かれたばかり。従軍中の癖で早寝早起き。一通りの軍事訓練も受けている。専門は外科。アメリア同様周囲がうるさくて結婚した。アメリアのことは少し変わっているが、不快感を覚えるほどではないと思っている。よって、離婚はしない。
○クリス・コーレイン
おそらくキーパーソン。
30歳で死去。生きていれば32歳。前コーレイン公爵。クイーン・アレクサンドラで航海中、射殺されたのだが、様々な疑惑が残る死であった。後述のエレンの夫で、フィリベルトの父親。ディアンナの兄でもある。たぶん銀髪。
○ディアンナ・コーレイン
被害者かつ容疑者。
24歳。クリスの妹で、現在のコーレイン公爵。退役軍人で、元陸軍の暗号解析官。2年前に退役した。眼鏡。銀髪の幻想的な美人。アメリアよりも人差し指一本分ほど背が高い。狙撃銃と拳銃を持ち歩くちょっと危険な人。
○エレン・コーレイン
容疑者。
28歳。クリスの未亡人。エヴェルス伯爵家出身。前公爵クリスの妻で、フィリベルトの母親。ディアンナの義理の姉で、関係は良好のように見えるが……。おっとり気味で赤毛に新緑の瞳をした美人。
○フィリベルト・コーレイン
次期公爵予定。
10歳。エレンとクリスの息子で、次期公爵。クリスの遺児。ディアンナは彼が成長するまでのつなぎである。大人びた少年。赤みがかった金髪に母親より薄めの緑の瞳。アメリアの主観によると、母親よりもディアンナに似ている。つまり、父親似。
○ヘルブラント・ハウトスミット
容疑者。
28歳。ハウトスミット侯爵で、ディアンナの元婚約者。2年前、彼女が爵位を継いだことで破談に。ディアンナに言い寄っているように見えるが……。現在は既婚者。こちらも新婚。笑顔が胡散臭い。
○ヒルデ・ハウトスミット
容疑者。
19歳。ヘルブラントの妻。ヘーレン侯爵家出身。良妻。儚げな美女。夫の半歩後ろを歩く良妻に見える。
○イレーナ・イフェンス
侍女。
20歳。エレンの侍女兼護衛の女性。よく気の利く女性。武術の心得がある。家は代々コーレイン公爵家に仕えていた。
○ユリア・ヤンセン
23歳。クイーン・ベアトリクスの歌姫。
○ケフィン・キーヴィット
26歳。クイーン・ベアトリクスの船内警備兵。
○ローデヴェイク・レーンデルス
容疑者。
32歳。レーンデルス伯爵。クリスの寄宿学校時代の同級生。悪友。陸軍大佐。バーレントの従軍医時代の上官でもある。黒髪に紺碧の瞳の精悍な男性。やや騒がしい。