0話 アイムトリッパ ―旅行案内書―
メタ小説テイストがダメな方は、この0話は飛ばしてください!!
どうか愚かな作者をお許しください。
これはプロローグではありません。
本で言う所の『登場人物紹介ページ』とオープニングのダイジェストです。
長編小説なら可能かと、長い前フリ、前提状況、数々の伏線、主人公の心情など色々な物事をたっぷりと、ゆっくりと書き連ねてしまいました。
それも奇妙で、醜い、読みにくい文体で。
ウェブ小説として見やすいようにと修正しましたが、まだ十分では無く、染み付いた文体は一朝一夕に変えられない所もあります。
そこで、一人でも物語の中後半の楽しい部分まで、ご案内できればと之を記します。
< 登場人物の紹介 >
●名前を忘れた青年、カピ
レベルMAX 99 クラス:ヒーロー
本作品の主人公。
カピバラ家という奇妙な名前の貧乏領主としてこの異世界に転生した。
運だけがとても高い、特殊能力を持つ戦闘力最弱ヒーロー。
(ヒーローとは『冒険者』に与えられるクラス、職で戦士系の最も高いクラスの一つである。魔法も使用でき戦闘力も高い)
●ルシフィス
レベル 推定60 クラス:???
カピバラ家の執事。冷静で皮肉屋な黒髪のハーフエルフ。
カピバラ家命で、前領主を崇拝してるといっていい冒険者。
●マックス
レベル 推定80 クラス:ヒーロー
カピバラ家の前領主で伯爵、カピのおじいさん。
人類最高峰のヒーローの一人だったがお亡くなりに。
ルシフィスとは若い頃からの冒険仲間。
●デアボロス
最凶最悪の魔王。
この世に出てくる時が世界が滅びる時という伝説上の悪魔。
既に滅び去ったと思われていたが……。
●ブラックフィン
レベル 推定50 クラス:ヒーラー
気絶したカピを診察した、お金にがめついが腕は良い医者。
マックスとは元冒険仲間。
(ヒーラーとは主に回復系の魔法を使う魔法使い)
しばらく登場しない…。
●プリンシア
レベル 推定40 クラス:ストライカー
カピバラ家のメイド長。村一番の美人。
執事のルシフィスとはちょっとそりが合わない。
(ストライカーとは戦士系クラスで格闘家のような者)
●スモレニィ
カピバラ家の使用人。気は優しく力持ちの大男で一般人。
●リュウゾウマル
レベル 推定40 クラス:サムライ
カピバラ家のコック長。二刀流の剣士。
(サムライとは戦士系の上位のクラスで、刀を使う剣士)
●ロック
レベル 推定50 クラス:マイスター
カピバラ家の便利屋。凄腕の職人。
●アザガーノ侯爵
レベル 推定70 クラス:ヒーロー
カピバラ領のあるモノを狙っている有力貴族。
マックスに次ぐ戦闘力を持つと噂のヒーロー。
●サザブル伯爵
レベル 推定50 クラス:マジックマスター
アザガーノに忠実な上位クラスの魔法使い。有力貴族。
●グリニューン伯爵
レベル 推定50 クラス:シノビ
カピバラ家を狙う、有力貴族の一人。謎の多い男。
●謎の美女
レベル 推定80 クラス:ウィザード
真の目的は定かではないが、暗躍している魔女。
では、1~6話部分を一気にまとめます。
茨の道ですが、普通に読んでみたい方は1話へどうぞ。
『アイムトリッパ オープニング』
訳の分からない、見知らぬ屋敷のベッドで目覚めた僕。すごく驚いたが……もっとゾッとした事、じっ、自分の名前を忘れている!
慌てる僕の、わずかな騒ぎを聞きつけた、執事のルシフィスが寝室に入ってきて、またびっくり。
彼の姿は人間ではなかった! 口調はちょっと冷たいけど、心配してかな? どうも寝ずに部屋の傍に居てくれたみたい、意外といい人かもしれない。
その執事が言うには僕の名前はなんと「カピ」! この目覚めた屋敷の新しい主人なのだという。全く持って変な名前を付けられた。
その上、貧乏で問題山積のカピバラ家の領主だって!? こっちも、みょうちくりんな名前だけど、執事に言わせると歴史ある名門で、先代のマックス爺さんは、めちゃくちゃ強い英雄だったらしい。
よっ、よし、とりあえずオールOK、僕は今日からカピだ。新しいロール、与えられた役割をドンと受け、屋敷の愉快な仲間と異世界に冒険に出てみることにしよう! この不思議な世界の謎を探りつつ、いつかは元の世界へ戻ろう。
じゃあ早速、使用人たちに会ってみるか……。
この後は「7話 美しきメイド……」へどうぞ。
もちろん、じっくり最初の1話からでも大歓迎です!
話数が増えたらまた。この0話の構成を変更します。