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隷従八咫烏  作者: シアン・ヘンタイーダ・ロリコ・ンー5世
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一章・1

とある辺境の地の村の役場に男はいた。

村長は突然の来客に驚きをいまだ隠せずにいた。

なにせ、このような観光の地でも無き村である。都とも遠く離れ、とてもでないが、村人以外、ここに来る理由、というものが見当たらない。

「それで、何の御用ですかな?」

村長は煙管をふかしつつ、来客の男の向かいに座ると、名も知らぬその男に要件を聞き出した。

「それ以前に、どなたでいらっしゃいますか?」

男が答える前に村長は質問を変えた。

「申し遅れました。私、薩摩警察軍少尉補佐、佐野松陰と申します。」

冴えない容姿からは想像はできないその恭しさに、村長は関心した。自分より身分が下の人間に真摯な受け答えをする男、佐野に村長は好感を抱いた。

「それで、佐野少尉補佐が、何の御用時でいらっしゃいますか?」

あらためて言葉を変え、問いただす。

「先日、こちらの村の近くに、大きな光が落ちてきた、との目撃情報がありました。」

「ほう。」

「そのことに関しまして調査に当たりますので、しばらくこの村に御厄介になるであろう、と予測したのであいさつに…と思いまして。」

「なるほど。」

村長はむぅ、と考え込むしぐさをしつつも

「わかりました。なにもないような村ですが、ゆっくりしていってください。」

と佐野の滞在を容認した。

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