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お待たせしました
今回は少し間が開きました
それではどうぞ
しかし、これはチャンスだ
こういった巨大な組織では系列組織が潰されてもほとんど痛手はない
しかし、一応関係組織なので潰された場合に情報の流出の危険性がある
そのリスクを減らすために本部組織は組織の残党を抹殺に動くだろう
その時が組織の情報を得る最大のチャンスだ
証拠の隠滅に来た本部組織の人間から逆に情報を抜き出す
まずそのためには残党を泳がす必要があった
部屋から逃げ出してきて私が気絶させた金髪でサングラスをかけた、いかにも下っ端そうな男に近づく
目を覚ます気配はない
私は懐から小さなボタンを取り出し、男の服の裏に取り付ける
実はこれは発信機
定期的にGPS衛星に位置情報を発信する
そして、その情報は私たちのPDAから見ることができる
付け終わると純のもとへ行く
「事務局は?」
「あと5分もすればここに付くってさ」
軽く言葉を交わし私たちは向きを変えた
この場からはなるべく離れたかった
いくらこういう仕事をしているからといって、死体を見ることはなれない
少し気分が重いことを感じながら出口へと向かった