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第1話 プロローグ
優しいという字は人に憂と書く
一転して我々は人の褒めるところがない時に優しいという憂いているのか憂られているのか
夜7時、その者は自室で豆電球のみをつけベッドに横になっていたがふと何か使命を浴びたように立ち上がった。
最初に申し上げておくとこれは私の人生に対する回答であり遺書のようなものである。
私はやらなければならない
家族のため
自分のために
その為にはまずは集めなければならない
役者を
その為の手紙を書くとしよう
その人物は考えると散乱している机の上からボールペンを拾いDAIS○で用意していたレターセットに何やらせっせと描き始めた。
優しさでは何も救えない
少なくとも人が集まりはしない
動物に例えよう
餌を取りに行き優しいから取るのをやめよう優しいから他に譲ろう
と何も持ち帰らなかったものに人はついていくだろうか?
この例えからも分かるように優しさというのがあるとすれば強者から弱者への施しであり弱者には持ち得ないものとなる。