表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能力転生者が精霊の子供と一緒にチートな異世界人と旅する話〜主人公に執着するチート転生者を添えて〜(仮タイトル)  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/77

事情説明

「……って、私だけで決められることでもないけど。ティルとオズの意見も聞かないとだし……」


ユールリアが目をそらしたまま、小さな声で呟く。ティルターシャとオスヴァルトは、そんな彼女を微笑ましげに見ていた。


「ティルはいいよ。ユーと一緒に、ここで暮らしても」


「そうだな。私も、ユールリアがそうしたいのなら構わない。旅をしていたといえば聞こえはいいが、実際は当てもなく彷徨(さまよ)っていただけだからな」


「……うん、ありがとう。ごめんね。オズはせっかく家から出たのに、また戻ることになっちゃって」


ユールリアが(うつむ)く。オスヴァルトは穏やかな表情で言った。


「私が家を出たのは、両親から後継ぎを取って家を継いでくれと言われ続けたからだ。あのままでは、お前たちにも危害が及ぶと思ったからな。今はカズラがいて、彼がうまくやってくれるのだから問題ない。そうだろう?」


カズラは笑みを深めて頷いた。


「公爵家の後継ぎなら、もうレオポルトに決まっているよ。彼はオスヴァルトに勝てなかったことを気にして遠慮していたから、1から説明してあげたんだ。オスヴァルトは人間じゃないし、この世界で彼に勝つことは絶対にできないと。そうしたら彼も納得して、この家を継ぐと言ってくれたよ」


「だが、お前はどこでそのことを知ったんだ? ずっとこの国に居たのなら、そんなことを調べられる場所は……」


「王宮の宝物庫」


カズラは目を細めて、端的に告げた。オスヴァルトの表情が変わる。カズラは真剣な表情で話を続けた。


「別に、こっそり忍び込んだわけじゃないよ。どうしても調べたいことがあると頼んで、宝物庫に入れてもらったんだ。僕は王様に信頼されていたから、王家の正当性を証明すると言えば疑いを持たれることもなかった。そして王様に古書に書いてあったことを伝えて、王家に龍の血が流れているんじゃないかって言ったんだ。その証人は君だと告げたら、王様も納得してくれたよ。君の力が人間離れしていることは、この国の人間なら誰もが知っていることだったから」


「……でも、どうして? どうしてそんなに、オズのことを気にしていたの? あなたにとって、オズは1度顔を見ただけの人なのに」


ティルターシャが不思議そうな表情でカズラを見る。彼は柔らかな笑みを浮かべて、ユールリアに視線を向けた。


「彼は僕の恋敵(ライバル)だからね。どんな人物なのか、気になるのは当たり前だよ」


ユールリアがため息をつく。オスヴァルトとティルターシャはそんな彼女を見て、穏やかな笑顔になった。カズラは彼らに気づかれないようにしながら、真剣な目でオスヴァルトを見た。


(まあ、彼のことを気にしていた理由は、僕の能力が通用していなかったからでもあるけれど。それは今、言わなくてもいいことだしね)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ