一旦エピローグ
命から俺の力を勾玉に込めてくれと頼まれて半年した頃命の力が増してきたのが分かったので理由を聞いてみると
「お兄ちゃんが力を込めた勾玉のお陰で松原健一とその母親の意識改変が出来て人生回復の兆しが出てきて良い波動が動き出したんだよ、そのお零こぼれが私の所に来ているから力が増しているの」
「へぇ〜松原健一君良くなってきたの?」
「うん、自分のした事を悔い改めて前へ進もうと頑張っているよ、将来何度かの試練があるけど、途中誘惑に引かれず今の志を持ち続ければ明るい未来が待っているはずだよ、まぁ試練の大きさの度合い調整を私が適度にやるから大丈夫だと思うけどね」
「そうか、それは良かった」
そんな話をしてから20年、命は力を得ては命叡のいる異世界へ神通力を送り続けていた、どうも松原健一君以外の人達を助けて神通力を得ていたらしい、息子の尊が大学生の時からのお付き合いを経て34歳で結婚となったので息子夫婦の家を建てる事になった時に命から一つの工務店を紹介された、話によると小さいけど少し前に開業したばかりでヤル気に満ちた良い所らしい、尊夫婦と共にその工務店へ相談しに行くと小さい為だろうか代表取締役まで出て来て対応してくれた、その名刺には松原健一と書かれており心底驚いた、昔聞いた悪い噂の当事者とは思えない良い雰囲気(落ち着いた波動)を持っている、店舗の空気も良い感じだしここに頼むのも良いかもしれない、なんたって命からの紹介だしな、しかし尊は健一君の噂を覚えていたので悩んだけど俺と命の保証を受けて頼むことにした、健一君の会社は丁寧に対応してくれた、これは良い評判を広めておこう、この触れ込みが功を奏してなのか分からないが近隣で新築が建てられた時、彼の会社はこの地区から少し離れた所にあるにも関わらず、結構その建築に携わっていた
健一君のあの落ち着いた感じからして、健一君自身が頑張ったのも大いにあると思うけど命も上手くやったんだなと思う
命の仕事振りを垣間見ながら月日は経ち父から会社経営を引き継ぎ変動する世の中に立ち向かいながら会社を盛り立てる事三十年、両親だけでなく共に歩んだ妻涼香との別れを乗り越え息子の尊に会社を任せる、尊はまだ俺に社長として働いて欲しいと言ったが、俺が生きている間に社長の経験をして失敗や成功をしないと相談に乗れないだろうと言って強引に就かせた、初めはよく相談されたが、5年も経てば相談もされなくなり、少し寂しくもあったが相談されないのは良い事だと喜び余生を楽しんだ、孫どころかひ孫まで生まれ99歳で家族に看取られ大往生、魂が肉体から離れた時
「お兄ちゃん、ご苦労さま」
命が迎えに来てくれた
「命とは普段からよく会っていたから死んだ感覚にならないな」
「ふふ、それもそうだね、これからどうする?眷属になってくれる約束だったけど」
「そうだな、約束通り命と眷属をやるよ」
先に死んだ涼香はもう転生したらしいしな
「ありがとうお兄ちゃん!」
抱きついてくる命、命が正式な眷属になって実体が無くなってから抱きつかれたことが無かったので久しぶりの感覚に懐かしく思う
それから命と一緒に楽しく人助けをやって神通力を得ては異世界の命叡へ送りを繰り返すのだった
一旦これでこの話は終わりです、異世界に行った命叡の話は続きます、後で絡める予定なのですがそれと同時にこちらを更新するのか分からないので一旦手仕舞いと言う形になります




