二人を洗脳
遂に来た!分かっていた事とは言えもう会えないと思うと悲しさで溢れるまともに声を出せない
「命叡元気でな」
これまでの18年私なりに命叡をしっかりと愛情を注ぎ育ててきた四神獣達も付いて行ってくれる、だから命叡なら大丈夫だ、あっちでも元気に暮らせる、そう信じて送り出そう
「お父さん!さようなら元気でね、お母さんと尊も!」
「命叡!元気でね!!」
「お姉ちゃん!向こうで頑張って元気でね!!」
涼香と尊が泣きながら一生懸命手を振っている、駄目だ俺も泣いてしまう命叡が気兼ねなく行けるよう明るく見送りたかったのに涙が溢れそう、俺も手を振るが、涙を堪え笑顔を無理矢理作る事に必死で大きく手を振れない
やっぱり行かないでくれと思いながら見ていると堪えていた涙が落ちる、命叡が俺に気付いた、一瞬元気に振る舞っていた命叡の顔に影が見えたと思うと命叡が消えた、最後に見た命叡は悲しそうな顔をしていた、笑顔で送りたかったのに後悔で溢れる
「うおおぉ命叡ぉぉ!!」
その場で膝をつき俯いて泣き崩れてしまう
「あなた?どうしたの?みさとって誰なの?まさか女?」
「お父さんどうしたの?何処か痛い?」
涼香と尊が話し掛けてくるが、二人が命叡を忘れたのだと実感するとより悲しさが増し泣き止むのに時間が掛かる、何とか心を落ち着かせ顔を上げると、命叡の部屋だったはずの内装が無くなり空き部屋状態になっていたあるのはおれが保護していた撮影中のビデオカメラと命叡用SDチップ入れとアルバムだけ
「すまない二人とも、突然だが見て貰いたい物がある」
「え?何?もう大丈夫なの?」
「見せたい物?」
ピンときていない二人に命叡のアルバムを見せる
「誰?この子?でも私が抱いているわね、こんな子相手したことあったかしら?」
分かっていた事とは言え悲しくなる
「これって僕が産まれた時の?あれ?女の子?違うなー」
アルバムを見せていると白いモヤが視界の端で見える
「お兄さん、命叡ちゃんの事を事細かく丁寧に話してね」
そう言うと先輩が二人の頭にてを添える、俺は言われた通り命叡の産まれた時からの話を写真を見せながら話していく
「そうよ、これは命叡よ思い出したわ、お父さん御免なさいね、私ったらボケる年でも無いのに娘の事を何で忘れてんだろ?」
「お姉ちゃんは今どこ?」
さっきまで撮影していたビデオをダイニングのテレビで見せながら説明する
「命叡が異世界に!?だからお父さん泣いてたのね」
涼香は涙を拭っている
「お姉ちゃん…」
尊は体の力が抜け落ち込んでいる
二人が悲しんでいるのを見ると嬉しくなってきた、悲しませて喜ぶとは変な感覚だ、他にも命叡の記憶を刷り込ます為にいっぱい動画を見せて行くSDチップの中に命叡が後で見るように言っていた物を見つける、これは一番最後が良いだろう、そう思っていると命が出てきた
「お兄ちゃん、あっちの神から連絡が来たよ」
「何!?」
「っビックリした、どうしたの?お父さん?」
「あ、もしかして命様?」
二人は洗脳の為の動画鑑賞中で脅かしてしまった
「ああ、命だ、悪いな」
「何かあったのか?命」
「それがね命叡ちゃんがあっちの楽園に到達出来たら願いを叶えて貰えると聞いてお兄ちゃんを楽園に呼びたいと言ってるらしいの、一応お兄ちゃんに了承を得ないと駄目だから確認をしてくれって」
「え?どれぐらいで楽園に着くか分かるか?今すぐ呼ばれるとこちらも家族がいるし無理だぞ」
「ちょっと待ってね」
命が目を閉じデコに手を当て口をモゴモゴ動かしている
「こっちの時間で言えば最低でも60年は掛かるらしいよ」
「そんなにか?そう言えば、あっちと時間の進み方が違うとか言ってたな」
「うん、そうそう、どうする?命叡ちゃんは来てくれるならやる気が出るって」
「その時は俺100歳超えているぞ、多分お稲荷様の眷属になってるし、そっちに行っても良いのか?」
「やろうと思えば簡単にあちらへ行き来できるよ」
「なら問題ないな行ってもいいぞ、俺が死んでしまっている事は言わずにしてくれやる気が無くなっては駄目だからな」
「分かったそう伝えておくね」
そうか、楽園で鳥居を経由してサプライズで会いに行くつもりだったけどサプライズは無しになってしまったな
『お父さんと結婚したい私が異世界召還される件』の方はまだ考え中です、すみません遅筆なもので




