プロローグ2
うん、まず落ち着こう俺は漫画家志望でライトオタク
最近話題の転生ものには慣れている動揺する話ではない
だがしかし転生って異世界で魔法じゃね?前世の記憶継承は?チート無いの??生まれ変わり、転生という言葉にワクワクしたけど、なんだかちょっとガッカリ感…別にこの子が悪い訳でも無いんだけどね、期待しちゃうじゃん?だって男だもの
「そっ、そうか…でも俺は何も覚えてないな」
「それは当然だよ、記憶は忘れるようになってるからね、でも魂で繋がった兄妹だから、なんとなく気になってるはずだよ?」
「そりゃあ突然電波な事を言う人がいれば気になるだろ」
こんな子普通はいないよ、すごく気になる
「ん~そういう知識的な気になるじゃなくて、無意識に求めてしまう感じ」
「むぅ…」
確かにこの子を見た時強烈な庇護欲が溢れ出てきた不思議な感覚が今言っている事かな?女の子に抱き付かれ男としてドキドキするよりもなぜか庇護欲の方が勝っていた
女の子が言っている事の一つはまぁ何となく納得出来た、
しかし新手の詐欺の可能性は?でも、この子を疑う事を心の底で拒否する自分がいる、この感覚もそうなのか?しかし聞いておかねば気になる事がありすぎる
「その耳は一体何?よく見れば尻尾が九尾?」
九尾狐と言えば金色九尾狐を思い出す、でも金色ではなくホワイトブロンドぐらいで色が薄い
「私は稲荷神の眷属見習いの狐だから耳があるの、でも他の人だとこの耳は見えないよ、今のお兄ちゃんは前世のお兄ちゃんから預かってた力をさっき返したからお兄ちゃんは見えるようになったの」
「その力って何?チート!?」
どうかチートであって欲しいが故に喋り方に力が入ってしまう
「ん~最近書物で言われてるチートほどではないよ…霊能力と言えば良いかな~」
くっ、霊能力も異能ではあるが世間一般に認知されていて、ある程度そういった力を持つ人が巷にいると思うと『違う、そうじゃない…』とがっかり感が出てしまう
「期待に添えなくてごめんね」
少し申し訳なさそうに謝ってくる女の子にキュンっとくる
「君は悪くないよ!強欲な俺が悪いだけだから!!」
この子をしょんぼりさせた事にとても罪悪感が溢れ、思わず早口で言い訳をしてしまう
「えっと、君の正体はお稲荷様の眷属の狐で、俺の前世で妹だった?そうなると俺は狐だったのか?」
ばつの悪さを誤魔化すために話題を逸らす
「お兄ちゃんは普通に人だったけど、魂の契りで兄妹になったの」
「前世の俺漫画の主人公みたいな事してんじゃん、ウラヤマケシカラン!!」
何それ前世の俺凄くない?
「実はお兄ちゃんが転生してたのは把握してたんだけど、約束でこっちに来てくれる事になってたから、眷属の先輩にここへ来るよう誘導してもらったの」
「え?ここには占い師に行くべきだと言われてきたんだけど···」
「それ先輩が一時的に憑依してたから」
「じゃあ、待っている人がいる、その人に会えば良いことがあるって言うのは?」
「それ私だよ!お兄ちゃんを幸せにする事が私の幸せだからまかせて」
「そうなんだ、ありがとうそういえば君の名前は···」
「命だよ!よろしくねお兄ちゃん、まずはお兄ちゃんのお父さんの問題から解決しようか」
「そんな事まで把握してんの!?」
「うん、色々先輩からいっぱい聞いてたから現世のお兄ちゃんの事ならよく知ってるよ」
「え?何だか恥ずかしいな…」
「あとお兄ちゃんの前世がここの祟道神社に祭られている祟道天皇である早良親王と縁があって力を貸してくれる事になってるの」
「え?そんな関係が!?」




