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参拝してたら美少女に兄の生まれ変わりだと言われました  作者: いのちのさと(命叡)
命と出会いからの激動
19/61

会社立て直し

 小黒麻呂と知夫がやらかした事件の民事裁判の結果、損害賠償7億円となった、しかし我が社にそこまでの資金が無く(小黒麻呂と知夫の横領のため資金が少なかった、民事訴訟して横領分を取り戻す予定だけど裁判結果がでるのは遅い)今までお父さんが試算運用で稼いだお金で払う事に、しかし賠償責任は会社のため、会社は新規株を発行、その全てをお父さんが買い取り資金を補充賠償金問題は解決した、(今までの株数は親戚で等分配だったのがお父さんが大株主となった)完全に会社は新規一転を成した、しかし墜ちた信用は簡単に戻らない新たな戦略が必要になってきた中、お父さんがまずやった事が会社敷地内にお稲荷様の神靈(おみたま)勧請(かんじょう)だった、丸姫(まるひめ)大伯母さんはお稲荷様の社に感涙しながら熱心に祈っていた


「丸姫伯母さんも社解体に当時大反対してたんだ」


「そんな中でよく解体に踏み切ったな」


「小黒麻呂は不信心でな、全て自分の実力のお陰と、思っていたのだろう、社を勧請したお爺さん所謂お前の曾祖父さんが基礎を作り上げたお陰なのにな、そんな事すらわからんやつだったからこそ犯罪に手を染めるしか無かったのだろう誰も助けてくれないしな」


「以前命が言ってたことが思い知らされるな」

 小黒麻呂と知夫は未だに刑事裁判中まだ刑期を言い渡されてない

 小黒麻呂と知夫の逮捕の功労者沼田は(刑事裁判に発展したあの日に小黒麻呂と知夫との会話音声を録音したスマホを証拠に提出、そのスマホには小黒麻呂達とのやり取りしたSNSもあり、真っ黒である)二人に強要されていた上に、二人逮捕の功績を認められ、求刑に執行猶予付きが出されている、裁判結果は蓋を開けてみないと分からないけど

 こんなドタバタの中で俺は涼香と結婚をした、住まいは俺の実家の隣にあった空き家を借りているちゃんと神棚を設置したぞ、命達も一緒に住んでいる

 住む前に青龍と玄武が家の邪気払いをしてくれた

俺はお父さんに(しご)かれながら各部署の経験をしている涼香は結婚をしたが、実家の神社の手伝いをしている

涼香は禰宜(ねぎ)の神職階位を持っているので宮司のお義父さんの補佐をしている、その合間で、家事をして貰っている結婚して半年遂に涼香が懐妊!お互いが喜んだ、両家の家族みんなも喜んだ自分が父親になるのだと思うと仕事に気合いが入る、涼香が妊娠してから五ヶ月、最近は営業広報部署によく回されている(因みに、刑事裁判の結果が出て、沼田は懲役2年6ヶ月執行猶予5年お父さんの温情で再びうちの会社に入った部署は営業広報、強要されたとはいえ尻拭いをしている形だ)墜ちた信頼回復が課題だ、色々案を出してやってみても効果は薄く家に帰っても頭を捻っていた


「ただいまー」


「お帰りお兄ちゃん」


「御主人様お帰りなさい」


「御主人様お帰りー」


「御主人様お帰りなさいませ」


「御主人様お帰りなさいませ、涼香様の体調はご実家に歩いて行けるほどすこぶる快調で御座います」


「そうか、ありがとう」

 命達は涼香のサポートをしてくれている、とても有難い


「涼香ただいま、体は大丈夫か?」


「おかえりあなた今日は家に帰って小さかった時の服を探してたの、そしたらねこんなのが見つかったの」

 涼香が見せてくれたのはお俺が幼稚園の時に涼香に贈ったキャラ絵だった


「おー!懐かしいな俺が描いたプリマジサンシャインじゃないか」


「これは私の宝物なの、あなたの作品第一号なのよ」


「ちょっ、それは見本を見ながら描いたやつだぞ」


「そんなの関係ないわ、これが切っ掛けだったんだし」


「あー、全ての恥ずかしいものが詰まってるじゃねぇか」

 恥ずかしさで身じろぐ


「それも含めて今は良い思い出ね」


「そうだな、もしも大漫画家になってたらどうなってただろうな?」


「わたしは意地でも結婚してたと思うわ」


「俺だって涼香以外眼中になかったし結婚してたな」


「後はそうだな、会社はどうなってただろう…、んんっ!!」

 一つ閃いた、しかし成功確率は低いそう、だとしても何でもやってみないと分からないからな、浪費するのは俺の時間だけ問題は無い


「ちょっと、ごめん、仕事の事で閃いたから形にしてくる」


「無理しないでね、ご飯は?」


「後で食べる」

 そうだよ俺は大漫画家を目指してたじゃないか、キャラクターだ、会社商品のキャラクターを作るんだゆるキャラ風とオタク受け風の二つモチーフはそうだな、命の狐でいこう、ほとばしるパッションを紙にぶつける

紙媒体からパソコンに落とし込む久しぶりにやると操作も朧気だな後は清書の段階までやっておく、流石に腹減った頭を使ったしな

晩飯食べるか


「あなた、ご苦労様」


「ありがとう頂くよ」


「仕事詰まってるの?」


「ああ、これで改善してくれれば良いけど、やるだけやってみないとな」


「何か手伝えることはある?」


「出来るだけ知り合いに情報拡散だな物ができたら頼む」


「分かった大学の知り合いと学校の友達出来るだけやってみるわ」


「ご馳走さま、すまないが、先に寝ててくれ」


「分かったわ」

 食後からずっと作業に取り掛かった、昔の感覚を思い出しながら時間は掛かったが出来た

明日これを会社に提出してこよう

 朝、普段通りに起きる事が出来た


「おはよー」

 眠いけど出社しないと、その為に頑張ったんだし


「おはよう、何時ぐらいから寝たの?」

 涼香が身重の中で朝食を準備してくれていた


「四時ぐらい」


「もう、ちゃんと寝ないと駄目よ?」


「今日は早めに寝るよ」


「お兄ちゃん、おはよう」

 命が抱き付いてくる


「うお!?普段そんな事しないのにどうした?」


「今回の企画のモチーフ私でしょ?嬉しくて」


「俺達家族は命や眷属様からいっぱい助けられたしな、真っ先に思い付いたのがお稲荷様だ、でもお礼を言われる事じゃないだろ?寧ろお稲荷様に(あや)かっている訳だしこっちがお願いしますの状態だぞ?」


「どんな形でも信仰を増やしてくれることは歓迎だよ」


「そうなのか?そうだキャラクターの名前をみことにしても良いか?」


「良いよ」


「もしかしたら企画段階で変わるかもしれないけどなんとなく残るぐらいには持ち込むよ」


「お兄ちゃん仕事頑張ってね」


「ああ、これで改善したら良いな……」


「大丈夫、絶対に成功するよ」


「命が保証してくれたら心強いな」

 朝ご飯を済ませ会社に行くまずはお父さんに話しておこう


「おはようお父さん」


「おう、おはよう、今日はどうした?広報の方へ行かないのか?」


「企画立案がある聞いて欲しい」


「ほう、今来ると言うことはまだ議会に通してないやつか?」


「そうだ、昨晩思い付いた」


「ふむ、聞こう」

 俺はお父さんにブレゼンをした


「面白いじゃないか、SNSで落とした信頼をSNSで取り戻すか、同じ土俵でやらねば信頼は戻らんか、なんと言っても命ちゃんがモチーフというのが良い!!しかも、命ちゃんお墨付きだろ?これをお蔵入りにするわけ無い!今日の広報議会は私も参加するぞ」


「ありがとお父さん」

 お父さんはすんなりと認めてくれた広報議会ではお父さんのお墨付きなのでトントン拍子に話が進んだ変更点はなくそのまま通った

(モチーフ変更を上げられたがそこはお父さんの鶴の一声で通した議会の体裁になってない点、他の社員には申し訳ない)手はず通りSNSに掲載まずはオタク向け版で話題が勢いよく広がりゆるキャラ版で根強い固定層が出来た、これにより信頼回復?(新規開拓が正しいかも)はなされ注目が増え会社の収支は30%アップ、これは去年が信頼を失い酷すぎた為、上げ幅が大きいだけだろう、オタク向け版キャラクターみことちゃんとゆるキャラ版みことんの人気はうなぎ登り、自社製品が置いてけぼりになるぐらいだった

 新商品開発部からキャラクターグッズ化にしてしまえば良いのでは?と話が上がり外部委託で商品化を行った、この収益が自社収益の15%を占め、会社は持ち直た

 余りにも出来すぎだと思う


「命、流石に今回のは何かしただろ?」


「うん、お兄ちゃんが作ったキャラクターを見たら記憶に残り安いようにしたよ、私の力は人を幸せにする力だからそのキャラクターを見ると幸せな気分になれる上に記憶に残れば幸せを求めて買っちゃうの」


「それ危ない薬かよ」


「幸せは劇薬だよ生きる人がみんな求めちゃう、幸せに漬かり過ぎれば怠惰となる、幸せで有ることを自覚して感謝して、謙虚に自分を律する、そうしないと幸せを留めておけない、幸せを求める人はいっぱいそこらじゅうにいるのだから簡単に奪われてしまう、奪う行為は生きることだから仕方ないけど、過剰に奪えば恨みも買うの所謂邪念だね、邪念を払い除けるだけの努力を常にしていれば墜ちる事無く謳歌できるだろうけど人が一人で出来ることなんて知れてるからお薦めしないよ、今回の企画のお陰で会社製品の売り上げを伸ばせば競合他社から奪う形になるから会社製品が売れすぎない程度には抑えたよ安心して」

 おう…、命の力怖ぇーな


「命に感謝をしたいのだけどどうすれば良い?」


「私は今お兄ちゃんと一緒に居ることが幸せだからまずはお兄ちゃんが幸せになってね、それが私の望み」


「いや、それではあべこべだろ、何かしたいんだけど」


「んーじゃあ、いつも通りまた頭を撫でてね」


「それで命が幸せになるのならいくらでも」


「ありがとうお兄ちゃん」


「お礼を言うのは俺の方だよ」


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