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68話 薬師ギルドの闇

 朝になりました。


 屋台に行き、鶏ガラスープを飲み、オーク肉のサンドイッチを食べます。


 それから、肉汁滴る鳥肉の串焼きを10本ほど買い、おいしいライ麦パンを購入し、市場でじゃがいもを買い、雑貨屋でポーション瓶を大量購入します。


 バタバタと用事を済ませると、郊外のお婆さんの家に行き、玄関をノックしました。


「開いてるよ!」

「こんにちわ、また、来ちゃいました」

「あんたかい、待ってたよ」


 お婆さんに挨拶をして、ポーション作りの部屋に行きます。


「また、聖水を作っておいてくれ、それとそっちのは出来ているポーションだから持っていっておくれ」


 様々なポーションをマジックバッグに入れながら、数を数えて、代金を支払います。


 聖水を作って、と、終わりましたね。


「随分と聖水を作るのも早くなったね」

「ありがとうございます」

「薬師としていくつか下級ポーションでないものもここで作っていくかね?」

「いえ、いいです。薬草もないですし」

「そうかい」


 リビングに行き、紅茶を淹れてもらう。


 クッキーが一箱残っていたことを思い出し、それを出す。


「いいのかね?」

「はい」

「ありがたくもらうよ」


 お婆さんがクッキーを食べる。


「そうだ、この街の薬師ギルドだけどね、何人か更迭されるよ、どうやら、組織ぐるみの不正だったようでね。トップ連中は総入れ替え、下も不正を行っていたから、かなり粛清されるようでね。本格的には、もうしばらくしたら王都から本部の人たちが派遣されてくるからそれからだね、今は他の街の薬師から調査員が来ただけかね」

「そうですか」

「まぁ、あんたには悪いことをしたし、知っておいたほうがいいことだから、教えてるけどね。あっけないものだよ、組織の腐敗なんてさ、本当にあっけない、私も長年薬師ギルドに関わってきたけど、今までこんなことなかったんだよ」


 お婆さんがため息をついています。


「そうだ、あんた困ってることはないかい? 聖水を作ってもらっている交換条件さ、困っていることがあったら助けてあげるのはさぁ、あんたが困っていることを教えてくれなきゃ、助けようがないからね」


 困っていることか、グレンさんに付きまとわれていて、困ってますね。本人には、単なる同じ職場の同僚に対する行為かもしれなくても、私にとっては、重いのですよ、なんか行動がね。


 相談してみますか。

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