64話 魔物の間引き
隣の宿屋の食堂に来ています。
グレンさんも一緒です。
お兄さん……ジェフリーさんが昼食を食べてますね。
いつも食べ終わった頃に来ていたので新鮮に感じます。
「二人とも、今日は早いんだな」
ジェフリーさんから話しかけられます。
「はい、患者さんも少なくなって、行列も短くなったんですよ」
「それは良かった、グレンさんの方はなぜ早かったんだい」
「今日は、訓練や模擬に付き合う人間が少なかったんですよ、昨日は初日でしたし、女性も多かったのですが、冒険者ギルドの方から私に対しての個人的な付きまといはしないようにと通達があったようでしてね。今日はほとんど教える必要がなかったのです」
「でも一応訓練や模擬をしたんだろ?」
「はい、薬草摘みの子どもたちを訓練しましたよ」
ジェフリーさんは聞き上手ですね、グレンさんから自然に冒険者ギルドでの様子を聞き出しています。
話の途中でウェイトレスが通りがかったので、日替わりを頼みます。
グレンさんも同様に日替わりを頼んでますね。
ジェフリーさんのお皿が空っぽになりました。
今日は鶏肉のソテーでしたね。
大人しく待っています。
グレンさんとジェフリーさんは仲良く話しています。
ジェフリーさんは午後、魔物の間引きに行くそうです。
間引いた魔物は冒険者ギルドでの買い取りになりお金も入るそうですが、あくまでも、街の危険を排除するということで、近場を狩るだけだそうです。
遠くに行くときは強力な魔物を間引くときで、頻繁には行わないようなことを言っていました。
おや、日替わりがきましたね。
鶏肉を半分に切り、ジェフリーさんの皿に載せます。
ジェフリーさんが私に感謝をし、食べ始めます。
私も鶏肉のおいしさを味わいます。
それにしても、お婆さんに感謝をして形に現そうとしたら、孤児院にしてくれと言われたんですよね。
どうしよう。
ジェフリーさんに孤児院のこと聞いてみようかな。




