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49話 救急車?

 私はしばらく前から温めていた構想を話しました。


「寝たきりの患者を診る? あんたがかい?」

「しかし、金の支払いや、ここまでどうやって運んでくるんだ? 無理だろう」


 領主の力で寝たきりでも運んでくることが出来る馬車の開発や、寝たきりの人を運ぶ人員、お金についてはなるべく安く私が診るなど、さまざまなことを話した。


 計画としては、救急車をイメージし、緊急時でも活動してもらい、優先的に患者として診ることなどを話してみた。


「画期的だねぇ、出来れば私も協力してあげたいけど」

「うーん、それよりも、特級ポーションを格安で渡したほうが、良くはないか?」

「それもいいね、私も薬師ギルドから離れたし、格安でポーションを渡しても文句は言われないはずだよ」

「それよりも、この街の薬師ギルドでは特級ポーションの扱いなどしばらくなかったから、そんなやり方をしたら横やりを入れるかもしれん」

「そこで、領主の出番だよ」


 ギルド長とお婆さんが話し合っています。


 私が診なくても、特級ポーションがあればいいんですよね。


 うーん、盲点でした。


 異世界は、遅れているようで進んでいるんですよね。


 ポーションがもし地球にあったら奪い合いになるでしょう、便利すぎます。


 どうやら話し終わったみたいですね。


 特級ポーションを格安でお婆さんから領主が買い取り、困っている方々に渡すということになりました。


 お金を払うことが出来る人には支払ってもらい、そうでない人たちには領主が無料で渡すとのことです。


 転売が出来ないようにポーションを飲むまで監視する人や、さまざまな手続きも領主のほうでお願いしようという話しになりました。


 もちろん、ポーションで治らなかった患者に対しては私が暇になる午後に診ることにして、領主にお礼として求めるもののだいたいの枠組みが決まりました。


 領主の管轄する場所はこの街だけでなく、近隣の町や村もあるそうです。


 恩恵はそうしたところにも行き渡りそうです。


 お婆さんがこうしちゃいられないよと言って張り切っています。


 ギルド長もどことなく嬉しそうですね。


 ああ、お金のない冒険者が怪我をしたときも適用されるように領主にお願いするんですね。


 頼もしいギルド長ですね、冒険者からの信頼が厚くなります。


 うまくいくといいのですが。

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