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46話 ポーション100本

 お婆さんに言われるがままに午後もポーション作りをした。


 治すイメージを持ちポーションを作ると、安定した品質のポーションを作ることが出来た。


「上級ポーションも、特級ポーションも問題がないね、次はマナポーションだよ」


 どんどん聖水を作らされ、どんどんポーションを作らされる。


 その間に、薬師ギルドのことや、ポーションの価格のことなど、さまざまなことを聞いた。


 薬師ギルドでは、買い取りを行っているが、買い取り価格はだいたい売値より二割ほど安いことや、今はポーション不足で紹介状がなければなかなか買うことが難しいなどという話をお婆さんは、聞かせてくれた。


 なかでも、冒険者ギルドの紹介状は特に有力で、なるべく、怪我のしやすい冒険者に優先的にポーションが販売されているとの話は興味深かった。


 上級ポーション30本、特級ポーション50本、下級のマナポーションを20本作ったところで、お婆さんが言った。


「さぁ、ポーションが出来たし、これを薬師ギルドに売りに行って、腕のいい薬師として登録してきな、これだけのポーションだ、高く買い取ってくれるし、あんたのことを丁重に扱ってくれるよ。ついでにギルドに登録もしてきな。だいたいのポーションの値段は覚えたね」

「はい」

「金が手に入ったら、薬師の使う道具や消耗品、ポーションを入れる瓶なんかを雑貨屋で買ってきな、多分売れないから奥にあるだろうけど、まぁ、仕方無いね、この100本の瓶は貸しだよ、今度来るときに必ず返すんだよ」

「はい」

「ほら、行ってきな」

「あの、薬草代はいいんですか?」

「弟子の独り立ちだからね、ただでいいよ。今日弟子になったばかりで独り立ちとはちょいと早すぎるけどね、薬草は薬師ギルドにも売ってるし、こづかい稼ぎに冒険者が取ってくることもある。依頼をだしてもいいんだよ、冒険者ギルドにね、皆、あんたに感謝してるんだろ? 喜んで取ってきてくれるさ、それにね、私にも、下心があるんだ、ここで親切にしておけば、また聖水を作りに来てくれるだろ、だからさ、心配するな」

「はい」

「行ってきな!」

「はい」


 お婆さんに感謝して家を出ます。


 行き先は薬師ギルド、どんなところなのか楽しみです。

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