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44話 中級ポーション

 渡された薬草をゴリゴリとすり鉢で擦り潰し、鍋の水を聖水にし、さっきのお婆さんと同じ手順でポーションを作りました。


 お婆さんがそれを瓶に入れます。


「ふむ、まぁ、はじめて作るものだ、こんなところだろう、これが錬金術を使える薬師が作ったのなら、完全な中級ポーションになるがね、まぁ、聖水を使っているんでこれもギリギリ中級ポーションだがね、だけど、もうちょっと薬草が多ければちゃんとした中級ポーションになるかな?どうだろう……もっと数をこなせば、実力で作ることが出来るようになるだろうね」


 お婆さんが、私の作ったポーションを見ながらそういいます。


「中級ポーション」

「下級ポーションよりもずっといいよ、怪我も病気も良く治る。下級ポーションは聖水を使わないからね、治りが悪いんだ」

「これっていただけたりとか……」

「もちろん、持ってきな、今回はこの瓶はサービスだよ、次は瓶を持ってきな、瓶は雑貨屋で売っているけど、新品が欲しければ薬師ギルドに行きな、新品だから高いけど売ってくれるよ」


 瓶に入ったポーションを渡される。


 瓶なら治療室にたくさんある。


 今度あれを持ってこようかな。


「ここにポーションに使える薬草が描かれた本があるこれを貸すから勉強しな、それと薬草は覚えておくとその辺に自生しているものもあるから採取すればポーションが作れるよ。どの薬草がなんのポーションに使われるのか頭にきっちり入れときな」

「はい」

「あと今からここにあるだけの鍋に水を入れるから、それを全部聖水にしてくれるかい?」

「わかりました」

「ちょっと上級ポーションと特級ポーションを作っておくかね、薬草はあったんだが、聖水がなくて作れなかったんだよ」

「あんたは、聖水を作ったらリビングで休んでな、私もポーションを作ったら行くから」


 お婆さんが鍋に入れた水を、私が聖水にしていきます。


 鍋がたくさんありますね。


「今度大きな水がめ買っておかなきゃならないねぇ」


 お婆さんがブツブツ言っていますが、表情は嬉しそうです。


 聖水を作り終えました。


 リビングでくつろぐことにします。

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