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32話 プリン

 結局、今度の休みに領主の館に行くことになりました。


 本来、冒険者ギルドは権力に近づいたりしない、中立の立場。


 内密にギルド長と一緒に行くことになりました。


 先日の夜に宿屋の私の部屋の前に立っていたのもこの庭師の方だそうです。


 私との接触が、冒険者ギルドにバレるとお嬢様への面会が阻止されて、二度と来てもらうことができなくなると恐れていたそうです。


 なので、冒険者ギルドの治療室へ来ることなく、私に直接交渉をしようと努力していたそうです。


 今回は、ここの領主が善政を敷いているので、特別に内緒でギルド長がお嬢様のところに治療をしに、訪問をしていいと許可をしてくれたのですが、本来なら絶対にしないそうです。


 もし、1ヶ所でもそうしたことを許したと知れば、大勢の人たちが同じことを求めるだろうとのことです。


 人間ってそういうものですよね。


 ましてや、動けない病人を抱えた家族なら、なにをしてでもこさせようとすると言われました。寝たきりの病人かぁ、うーん、考えてもみなかったですね。


 食後のデザートになりました。


 紅茶とプリンとフルーツですね。


 甘いものです、嬉しいですね。


 この世界にも砂糖があるのですね。


 そして、紅茶も。


 希望が持てます。


 うん、おいしい。


 この世界に来てからの初めての甘いもの、感動するおいしさでした。


 ごちそうさま。


 こちらの庭師の方とは外では会わないことになりました。


 人の口に戸は立てられませんからね。


 どこかでバレたら、糾弾されるのは私です。


 絶対にバレるわけにはまいりません。


 食事も終わり、会計の時がきました。


 庭師の方がテーブルで支払うようですね、ギルド長と私はその場を辞することにしました。


 はー、お腹いっぱい食べましたね。


 眠くなってきましたよ。


 ギルド長と私はどうやって領主の館に行くのかを話し合ったり、女性一人での宿屋暮らしはなにかあったら危険だから、このまま冒険者ギルドで暮らしたほうが良いなど様々な話しながら冒険者ギルドに帰りました。


 もう、夜も遅いですね、お風呂はあきらめましょう。


 部屋に戻り清潔魔法を使います。


「クリーン」


 もう眠すぎるので、寝てしまいましょう。


 おやすみなさい。




 朝になりました。


 今日も1日頑張らなくてはなりません。


 そういえば、ここの職員は朝食をどうしているのでしょうか?


 聞いてみます。


 ふんふん。


 街中の屋台でとっている方がほとんどですか。


 となりの宿屋の食堂でとる方や、この冒険者ギルドの台所で作る方も。


 ふーん、私はどうしようかな、屋台、楽しそうですよね。

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