七話
日間ランキング28位入りました。週間ランキング72位入りました。ありがとうございます。
(一撃で倒れなかったな。)
火薬の魔石で一撃で倒れないとは結構強かったのかもしれない。
「あの……ありがとうございます。」
忍び装束の少女はしばらく呆然とした後おそおそと言った感じでお礼を言ってきた。それを見た俺は。
「パっパーティー組みません?」
「はい良いですけど……。」
パーティーに誘っていた。
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それから一時間ほど忍び装束の少女(シノビというらしい)とパーティープレイをしていた。
編成は俺が前衛でシノビが遊撃の形になる。爆弾も在庫が少なくなってきたので森の中よりの外周を主体にして戦闘を繰り返していく。
「くっ…」
俺が刀で引き付けてる間にシノビが隠密からの奇襲という形で戦闘を展開していく。
「やっっ。」
鹿の魔物の背後に潜んでいたシノビが後ろから首に抱きつき短刀を刺しこむと青いポリゴンとなって塵も残さず爆散していく。
このゲームでは現実の体力とかを気にしないでいい代わりに戦闘に相当に精神力を消耗するので連続戦闘時間は一時間~三時間ほどが目安となっている。
「そろそろ休みます?」
「はい少し。」
何か敷くものでも持っていればよかったんだけれど残念ながら何も持っていないので獣道から少し離れた木陰で休むことにする。
「なんでこのゲーム始めたんですか?」
「妹が前にベータテスターやってて、ゲームをしないかと言われたのでそれで。」
「じゃあ妹さんもこのゲームやってるんですか。」
「はい。」
それからもくだらない話をしながら三十分ほど雑談をした。
それからはお互い集中力が落ちてきていたので後三十分ほど狩りをしたら解散しようという話になった。
その後も何体かのモンスターと戦闘を繰り広げているうちにある一体の特殊なモンスターと接触した。
???LV2
それは前方にまっすぐ伸びた角にアスリートみたいな引き締まった筋肉を持った二メートルくらいの鹿だった。
とっさにシノビの方を見ると既に隠密状態に移行していっていたので俺も刀を構えて精神を集中させていく。
「ふっ。」
シノビが消えたタイミングで鹿が突進してきたのでスラッシュを発動させ横に避けながら角鹿の胴体にスラッシュを叩き込む。
その調子で戦っていくと角鹿が角の長さを伸び縮みさせて突進してくるタイプの敵だという事が分かった。
そしてスラッシュを発動しては回避しながら攻撃するというのを八回ほど繰り返したとき、潜伏していたシノビが首元へ跳びかかっていき腰から引き抜いた短刀を首元え突き刺していく。
ぷぅぅぅぅという大きな風船から空気が抜ける様な叫び声をあげ姿勢を崩して倒れていく。
俺は倒れた角鹿へと駆け寄っていき頭にスラッシュを叩き込む。すると丁度HPが切れたのか青いポリゴンとなって角鹿が爆散していく。
『種族レベルがレベルアップしました任意のステータスに3ポイント加算できます。刀スキルがレベルアップしました。身体能力向上がレベルアップしました。器用向上がレベルアップしました。刀スキルがレベルアップしました。身体能力向上がレベルアップしました。器用向上がレベルアップしました。』
その後は少し戦闘するとフレンド登録をして解散した。