十二話
週間11位入りました。月間44位入りました。ありがとうございます。
「お兄ちゃん、イベントだよ!」
「え?」
時間ももう深夜を超えようかという頃、妹がドアを勢いよく開けて入ってきた。
妹の話によるとどうもついさっき深夜丁度に第一回目となる公式イベントが始まったらしい。
「お兄ちゃんはイベントどうするの?」
「参加するつもりだけど。試したいこともあるし。」
「そっか。一緒にやる?」
「ん~とりあえずは一人でやる。やってみたいし。」
「そう。一緒にやりたくなったら言ってね。待ってるから。」
そんなこんなで寝た後に今日もログインする。
「おお。」
ログインしてすぐに感じたのは大きな地響きと木々の砕け散る音だった。
(早速戦ってみるかな。)
木から降り上がっていたレベル分のステータスポイントを魔力に振り、狼のスノウを呼び出して体に乗り地響きのもとへと向かう。
しばらく走っていくと周りの木々より二回り以上も巨大の石の巨人が目に入ってくる。
??????
鑑定してみても何も見えない。相当な格上なのだろう。
ちょうどいい具合に他に戦闘してるプレイヤーがいなかったので早速戦闘してみる事にする。
゛えいやっ゛と火薬の魔石を投げてみると巨人の腰の下辺りで爆発し石の巨人にかすり傷らしいものを与えることに成功する。
しばらく戦闘したのち火薬の魔石が少なくなってきたので一旦町へ戻ることにした。
あまりつかってはSPが減りすぎるかと思ったので動力を使わずにスノウにまたがって走ることにした。
町に戻ると早速火薬の魔石を作るために持ち帰った素材を売り払い、そのお金で火薬を買い街の片隅で火薬の魔石を作る事にした。
そのまま町で火薬の魔石を作っていると見知った顔と出会った。
「お兄ちゃん!何してるのこんなところで。」
「何って魔石の作成だけど。」
妹のサヤが後ろにパーティーらしき人達を連れて歩いてきた。
゛何でこんなところで作ってるの゛゛いや何となく゛等と話していると妹のパーティー(と思われる。)人たちが話しかけてきた。
「サヤちゃんのお兄さんですか?」
「そうです。」
「やっぱり!妹さんにはいつもお世話になっております。」
「はあ。」
゛よくできた人だな゛等と思っていると自己紹介が始まった。
「私はアリシアといいます。」
「ニーナだよ。よろしくね。」
「フロッピーはフロッピーっていうのー。よろしくねー。」
「ミーアです。妹さんにはお世話になっております。」
「ナノカです。」
青髪のアリシア、橙髪のニーナ、淡い肌色に近い黄色髪のフロッピー、赤毛のミーア、紫髪のナノカだ(妹は藍色の髪をしている。)。
なんでもサヤはこの人たちと一緒にヴァルキュリアという女子専門のギルドを作っており、そこで団長をしているらしい。
「お兄さんもよかったら一緒に行きませんかイベントに。」
「ん、とりあえずは一人でいい。人込み苦手だし。」
゛じゃあまた今度゛そんな感じのことを話してその時は解散した。
気を取り直して火薬の魔石を量産していく。
形は六角形を縦に伸ばした感じのやつで厚さは握れる位にしておく。
そんな感じの事を続けてその日はログアウトした。




