十話
日間ランキング九位入りました。週間ラナンキング16位入りました。月間ランキング59位入りました。ありがとうございます。
翌日ログインするとスノウウルフは居なくなっていた。どうやらログアウトすると非召喚になる仕様らしい。
早速昨日撮った動画を投稿して、スノウウルフを召喚した後南の森へと探索に向かう事にする。
南の森は東の森が等間隔で大木が生えていたりしたのに対してジャングルの様な密林が中心となっている。
出てくるモンスターは蛇、蟷螂、獅子、犬妖等となっている。
全ての戦闘で火薬の魔石を使うと素材を売っても赤字になってしまう事が分かったのでまずは刀での戦闘から試してみる事にする。
スネークLV5
「はっ。」
数度目となるスラッシュで胴体を切ると青いポリゴンとなってモンスターは爆散していく。
「ふう。」
(戦いにくいな南のモンスターは。)
他の蟷螂、獅子、犬妖とも戦闘してみたが一通り戦いにくいという印象だった。
さらに火薬の魔石も織り交ぜつつ数十回ほど戦闘を繰り返すとある一体の特殊なモンスターと出会った。
帽子犬妖LV2
この帽子犬妖というモンスターは小学生ほどの体躯に文字通りの犬顔と西部劇風の帽子が特徴のモンスターで希少種と呼ばれる種類のモンスターに入る。この他ではうちのスノウウルフ何かもその部類に含まれる。
その他複数のランク2のモンスターに襲われたが、火薬の魔石を使えば倒すことが出来た。その際に火魔法がLV10になった。それで覚えたのがこれだ。
ボム
爆発する。
その名の通り使ってみたら結構強く爆発する魔法だった。だが火薬の魔石の方が威力が強いので火種に使ったりで併用していくことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
召喚スキルが不遇スキルと呼ばれる理由は大きく分けて四つある。
一つはパーティーを組む際経験値が分散してしまう点。
二つ目は調教スキルなしだとステータスにプラス点が入らないので同レベル帯のモンスターと同じくらいの実力となってしまう点(それだとプレイヤーとパーティーを組んだ方が強いし効率がいい。)。
三つ目はモンスターとのコミュニケーションは難しいという点。
四つ目は単純に複数のモンスターの育成は大変だという事だ。
そんな召喚スキル共通の悩みに俺もまたさらされていた。
(レベルが上がらない。)
スノウウルフのレベルがなかなか上がらないのだ。
これが今日の冒険に行く前のスノウウルフのステータス。
スノウウルフLV1
そしてこれが今日の冒険の後のスノウウルフのステータス。
スノウウルフLV3
この通り全然上がっていないのである。まだ序盤なのに。
そしてもう一つの気になっていたことがある。
(こいつの名前どうしよう。)
そういまだに名前を決めてないのである。
悩んだ結果あまりひねり過ぎない方がいいかと思ってスノウという名前にした。
レベルの事も戦闘を続けていれば自然と上がるかなという事でしばらく放置することにする。
召喚の方のレベル上げはまずまずなのでもう一つの動力の方のレベル上げを始めることにする。
まずはスノウの体に乗ることにする。ひょいっと。次に走ってみる事にする。ひゅいひゅい。まあまあの速度で走れた。どうやら狼でも人を乗っけて走れるらしい。次はいよいよ動力で走ってみる。ひゅーー。結構な速さで走ることが出来た。これなら実戦でも使えるみたいだ。
密林で動力は難しいので次は迷宮のある西の森に行く事にした。ちなみにネットで調べてみると動力はMPではなくSPという隠しステータスを使うらしくSPとはMPやHPの回復に影響するステータスらしくつまりMPは使用しないがスタミナを直で使用するスキルという事らしい。
その日は動力で西の森に行き、木の上でログアウトした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それは突然に起こった。
場所は西の森名物の迷宮で起こった。
地面が隆起し持ち上がっていく。辺りのモンスターは逃げその場所だけが大きな盛り上がりになっていく。
それが終わるころには数十メートルはあろうかという巨大な巨人になっていた。
クエスト
土塊の迷宮を倒せ!
種別 ユニーク
説明
土塊の迷宮が動き出した。皆で協力して町を危険から守れ!制限時間三日。タイマー72:00




