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この手で花を手折る感覚 Δ01-01

 おはようございます。

 朝に熱を測ったら38度ちょいありました。巽です。

 おかゆって作りやすいし食べやすいから体調が悪い時は丁度いいですね。


 特にいつも以上の不養生をした覚えはないので、恐らく季節の変わり目とかそんな適当な理由でしょう。

 こういうのって寒くなる時期に起こるものだと思ってたんですけど、春の手前でも体調崩す人っているんですかね。

 まあ、ここに一人いる訳ですけど。


 それで、今日はですね。

 話すネタがあるようなないような気がするのでそれで行きたいと思います。

 いつも通り見切り発車なので、途中でネタが尽きたら適当につないで文字数を埋めます。


 今日のお題ですけど、「小説をうまく書ける人」ですね。

 いや、私今日一日ぼんやりと寝ころんでるうちに思い浮かんだんですよ。

 小説が上手い人ってどういう人なんだろう。と。


 あ、一応言っておきますがネタ被りしても私は一切責任を負いかねます。

 エッセイとか普段読んだりしない人種なので。ネタ被りケアとかできないので。

 まあ、この落書きは「あ、ここゼ〇で習ったところだ!」みたいな感覚を抱いた箇所をさらっと読み飛ばしても大丈夫なくらいの内容の薄さなので、読むときは気にせず気楽にして良いと思います。


 それで早速私の結論の一部を言っていきたいんですが、小説のうまさなんて相対的なものなので、幾ら論じても大して意味のない事だと思います。割とマジで。

 極論を言ってしまいますと、小説なんて文字が並んでいれば何でもいいんですよ。


 文章のレベルが低いだとか、分かりづらいだとか、下劣だとか。

 こういった理由で評価されなかった小説も、後世になって再評価されることは少なくありません。

 ヴォイニッチ手稿やらに感化された暗号文書だろうが、カット&ペーストを用いた常人には理解できない小説だろうが、書き手が書き上げ、読者に文字で何か発信すれば小説は生まれるのです。


 そして、小説をどこにでもあるありふれたものだと定義すると、絶対的に定義された上手い下手などという事は些末な問題です。

 少なくとも私はそう思っています。


 なので、今回うまく書ける。と、言いましたが、実質的には「受けそうだと巽が思う小説」を書ける人の話になります。

 そういう訳で、この話の中では小説のうまさ≒巽の琴線に触れる能力と認識しておいてください。


 言っておきたい事はまだあります。

 今回私が話をするに当たって、評価はなるべく相対的に行います。

 例えば「括弧の終わりに句読点を打たない人の方が受けが良い」ではなく「括弧の終わりに句読点を打たない人は、打つ人の文に比べてこういう特徴があり、恐らくこういった理由で受けが良い」みたいな評価になります。

 必ずしもそうするという訳ではないですが、出来るだけそういう風にやっていきます。

 理由は面倒なので省略。


 そういう訳で、やっと本題に入れますね。

 まず私が思う小説を書くのが上手い人の特徴ですが、これはやはり「先のことが見えている」と言うのが大きいと思います。


 何を以て先のことが見えているやら言うのか論ずる前に、先のことが見えていない人と比べるための例えを用意します。

 まあ、将棋でいいでしょう。


 意識としては、打ち手=書き手,相手=書き手の意識があまり向かない部分,勝敗=最終的に物語が綺麗に終わるかどうか。

 という感じでお願いします。


 まず、将棋で基本となるのは戦術です。

 その基本中の基本は大抵序盤には決まっています。

 まあ、平たく言えばどう攻めてどう守るか最初に決めるという事ですね。

 小説ではここがプロットや基本設定に当たります。


 ここをどれだけ厳密に想定できるかという能力によって、小説の進ませ方が変わります。


 例えば、先が見えている人は自由に話を進められます。

 設定や先のストーリーが決まっているのに自由に進められると聞くと、首を傾げる人もいるかもしれません。

 しかし、先に基本的な形を整えれば整えるほど、打てる手は多くなりますし、畳み方が分かっているからこそ自由に物語という風呂敷を広げられるのです。


 これが先の見えていない人ならどうなるか。

 そういう人は序盤適当に駒を並べ替えただけで満足し、勇み足で攻めを始めます。

 すると最初は勢いで押しているような感覚を得るのですが、最終的に攻めが行き詰まり、今度は相手の思いもよらぬ一手で一気に守りの穴を突かれます。

 言い換えると、小説を勢いで書いている内は良いのですが、一旦行き詰まるともうどうにもならないという事です。自分が蒔いた後付け設定は最初に書いていた設定と矛盾し、物語は崩壊。広げた風呂敷は畳まれないまま放置されることになります。


 これは、プロットや基本設定を厳密に決めろという事ではありません。

 いや、その能力があるならばやった方が良いのですが、もし慣れないうちに設定に凝りだせば、その人の小説は始まる前に連載終了の憂き目にあう事でしょう。

 物語を終わらせるまでの道筋とまでは行かなくとも、主人公の曲げられない方針など、物語の主軸となる部分だけきっちり決めておけば当面は問題ないでしょう。


 次に、駒の働きを読む能力です。


 将棋を指すならば、駒がどう動くかなど知っていて当然ですが、初心者はその駒の働きについてはあまり意識を向けません。

 どこに配置すれば相手の駒の動きを一番制限できるか。

 駒を成らせることによるメリットの大きさはどのくらいか。

 どの駒を組み合わせれば攻めや守りで強くなるのか。

 これらの考えを、駒=キャラクターとして考えてみます。


 キャラクターの動きを読める人が書く小説は、まるで登場人物が生きているかのように描かれるでしょう。

 それは、書いている人が登場人物がこういう状況ならこう動くという知識が完全に頭に入っているからです。

 登場人物は迷いなく行動原理に従い、或いは行動原理と現実の食い違いに迷います。


 逆に、キャラクターの動きを読めない人が書いた人間は、薄っぺらくて操り人形のようだと揶揄されがちです。

 キャラクターの事を全く理解しないで物語は成立するでしょうか。

 飛車は凄く動けてカッコいいから突っ込ませる。歩兵なんてモブだからどうでも良い。

 そんな考えをしている棋士は一人もいないはずですよね?


 それで、キャラクターの動きを読むためにすることですが、やはり実際にキャラクターを動かしてみるのが手っ取り早いと思います。

 本編でこんなこと起きないと思うような状況にでも放り込んで、じっくりと考えます。そのキャラクターがその状況でどうするのか。

 それから、インターネットに転がっている「100の質問」とか、そういう系統のものをやってみるのも良いかもしれませんね。

 何にせよ、しっかりと作者が向き合って作ったキャラクターは、一人の人物として物語を紡いでくれるはずです。


 すみません。

 話の途中なんですが、長くなったので分割します。

 一話完結君……短い任期だったけど、これからも君の活躍を祈っていますよ。

〇今回のまとめ

・小説は文法、思想、言葉使い、全てから解放された存在であっても良いと思う

・物語の基軸はしっかりと持たせよう

・キャラクターは道具ではなく一人の人物


〇ひとこと

分割についてですが、連日同じ話題でつなぐのはあまりにもあれなので、続きは適当に予約投稿致します。

タイトルは分割だとわかりやすいようにするのでどうぞよろしくお願い致します。

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