表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
穴から落ちて魔王!?  作者: なろう作家H.S
1章「崩壊寸前!魔王領!」
4/19

建物がヤバい!!!!

 第4話「建物がヤバい!!!!」


 はい、やってまいりました。城下町。

 まずは、感想から言ってみよう。

 うん。ヤバいよ。ピンチだよ!倒壊寸前だよ!家の外壁にヒビが沢山入っていて、扉もただのお飾りになってる。

 これは...想像以上に深刻だ..。


「前魔王の愚王さが現れてるね...」


「はい、前魔王様...いや、もうクソ魔王様でいいですね。..クソ魔王様はこの惨状を見ても何もせず遊び呆けていました。

 だから、変わってくれて良かったと心から思います。」


 アリシアさん。女の人がクソとか言うなんて...

 いや、案外こっちが素なのかな?


「う、うん。そうだね..。でも、こんなに家がボロボロってことは食料も?」


「あ、いえ。それはありません。皆さんには一定のノルマがあってそれを達成しなければ、重罪となり、一生奴隷です。」


 Oh...もしかしてこれが俗に言う。貴族至上主義?うーん。とりあえず、家をなんとかしないとな。


 --------------------------------------------------------


「というわけで、領地の家をもっと良いのにしたいんだけど、なんか良い方法ない?」


「うーん、そうですね...一番良いのは魔王様の土魔法で作ってしまうことですが、

 数が多すぎますし...あ、そこは他の人にも手伝ってもらいましょう。」


「よし。じゃあアリシアさんは、協力してくれそうな人を募ってくれ。俺は魔法を試してみる。」


 


 ...というわけで中庭です。いやぁー花がいっぱいで綺麗だなぁー.....はっ!こうしてる場合じゃない。魔法を試さないと。


「まずは、えーと、なんだっけ、そうそう。思い出した。我、地を従えし者。土の精霊よ。私の言葉に従順せよ。

 アース!」


 おーー!凄い!土が頭の中で考えたみたいにせり上がってきて、壁が出来た。

 これを利用すれば固くて良い家が出来るはずだ!


 --------------------------------------------------------


「この方達が募集に答えてくれた。魔法使い達です。」


 あーれー?おかしいな?もっと来ると思ったんだけどな?


「はっ!少ないって顔してるな?当たり前だろ!俺ら領民を見捨てて遊び呆けてた愚王に誰が協力するか!」


 そういうことか、当たり前だ。王が変わったなんて言っても、違いがわかるわけない。近くで見た訳じゃないし、まして遊んでばっかの愚王というイメージが強くて顔なんて覚えられないだろう。


「よし、わかった。俺に考えがある。

 その人達は今日は返してあげてくれ。」


「え?わ、わかりました....」




「で、どうする気なんですか?考えがあるって言ってましたけど。」


「会見だよ。チラシを領地中に配ってくれ。遠くに映像を流す魔法はある?」


「はい。投影の魔法がありますが、どのようにお使いになるのですか?」


「まず、顔がちゃんと見える様にしてくれる?新しい魔王ってイメージを定着させたいんだ。後はスピーチだけど、それは俺が考えとくよ。決行は明後日、どう?間に合いそう?」


「はい!たとえこの命に代えても決行させます!私は感動しました!何を考えているのか、わからないような人かと思ったら、そんな深い考えが、お有りだったなんて!私は魔王様に一生ついて行きます!」


へー内心ではそんな風に思ってたんだ。

ふーん。後でイタズラしてやろ。


------------------------------------------------------------


「えーでは、最後に、新魔王鈴木様からのご挨拶です。」


「どうも。ご紹介に預かりました。鈴木と申します。この度は、愚王..ゴホン!ゴホン!

前魔王様に変わって魔王となり領地をより豊かに、素晴らしいものにして行きたいと思います。その為の第一歩として家の発展を行いたいと思います。私達の素晴らしい国の為に協力をしたいと考えている魔術師様、建築士様が居ましたら、是非王宮までお越し下さい。お待ちしております。」



------------------------------------------------------------



「皆さん、驚いてましたね。」


「そりゃ、そうだろう。今までの愚王というイメージから、一気に、変わったんだから。

後はこのインパクトがどれだけ効果を発揮するかだな。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ