この国やばくね?
第3話「この国やばくね?」
「...えー、では次に、住民からの苦情です。まず、ドワーフ族の皆さんからですが鎔鉱炉が古くて使い物にならない。早く変えてくれとのことです。後、エルフ族とドラゴンの皆さんからもあります。エルフ族の皆さんからは自然が少ない!「私達が領地に入ったら沢山の木を植えてくれる。」と言っていたのに話が違うとのことです。えーと、では次こそ財政問題に移らせていただきます.....。」
.....なにこの国。問題多すぎね?
そのうち、内乱でも起きるんじゃないの?怖いよ。俺。
てか前魔王なにしてたの?
愚王なの?バカなの?死ぬの?
「すいません...実は前魔王はダメダメな人で家臣がどれだけ言っても働かず、遊び呆けていたのです。そして言われるのが嫌になった前魔王が召喚したのが現魔王、鈴木様なのです。」
あれ?顔に出てたかな?
そうか。前魔王は愚王だったのか。じゃあ、しょうがないね。アッハハハ...
な訳あるかーーーーっ!
「すいませんっ!すいませんっ!」
あらららら、アリシアさん泣き出しちゃったよ...まぁ、こんな事で怒る俺もよくないね。悪いのはアリシアさんじゃないし。
「ちょ、ちょっと!顔をあげて下さい!
悪いのはアリシアさんじゃなくて前魔王なんだから。ね?」
ふぅ〜なんとか泣き止んでくれた...
でも、まだこの国の問題点が片付いた訳じゃない。これは、現代知識を使って
領地改革をしくちゃいけないな。
良し、そうと決まれば、街頭インタビューと行こう!
「すいません。じゃあ、とりあえず街へ案内してくれる?」