Chapter 0
あなたが感情をなくしたらどうなると思いますか
友達がいなくなる?いじめられる?辛いことがなくなる?楽になる?
なくした感情を取り戻すにはどうしますか
・・・・。
感情がない。
感情を失った、のほうがあっているだろうか。感情がないといっても生まれつきではない。人は人を嫌わずには生きていくことなんてできないだろう。今までそんな人見たことはない。
高校生だった私は暗い性格だったから、コミュニケーションが苦手だったから世に中の人はそれが嫌だったのだろう、私はいじめられていた。初めは暴言程度で『仕方ないよね。』とか『可哀想』だとか
同情してくれている人もいた。
いつしかそんな優しい人だって私をいじめる中心人物に同調しはじめ、この空間もまるで海の中にいるように息苦しくなっていった。
毎日泣いていた。人前では泣いてないけど。私は淡々と傷ついていった。
でも、いつかは慣れてしまう。慣れてしまった。慣れたくはなかった。その時にもうすでに何か失いかけていたんだろう。
慣れてしまった。
何も言わない私につまらなくなったのかいじめはもっと悪化していった。『暴力』に変わった。
殴られて全身痣作って骨も何度も折れた。どれだけ親に隠し通すことが難しかったかきっと今の自分には分からないだろう。きっといじめていた彼女たちにもわからない。
その時は『痛い』とか『やめてほしい』とか『つらい』だとか、思い出せない感情があったんだろう。どんな感じなんだろう。
きっと私の脳がそうしたのだろう、私を助けてくれたんだろう。私の感情を消したんだろう。
このままだと私が壊れてしまうから。…いや、もうすでに壊れてたのかな。
私の体に感情があることがきっと危険だと判断したんだろう。
その日からだんだんと笑わない、泣かない、顔を歪めない私のことが怖くなったのだろう。いじめが終わった。でもうれしくなかった。解放されたのに喜べなかった。
あれから5年が経ち、音楽を学びながら音楽の仕事をしている。
無感情なのはまだ治らないが、音楽に触れあってみたとき、すごく感動していた。どうやら音楽をしているときは感情が戻るらしい。
まぁそれも一瞬のことだから音楽をやっている時間はとても貴重なものだ。
よくわからないけどきっと私は音楽に対して『好き』という感情を抱いているのだと思う。根拠はないが。
そして歌を歌うことは楽しいのだと思う。たぶんきっとそう。
一度歌い終わった後すぐに鏡を見たことがあるのだがすごい笑顔だった。楽しいじゃなくもしかしたら嬉しいのかもしれない。多分。
音楽の仕事をしていると人と関わる機会がある。しかも多い。
私と関わる相手は感情のこもっていない私と関わることで機嫌を悪くしてしまうと自覚している。なぜなら無感情なのだから。
こんな私にも一応仲のいい音楽の仕事仲間はいる。とても世話焼きで少しの変化にでもすぐ気づいてしまう鋭い人だ。
名前は叢雲 零
こんな私と仲良くしてくれているが正直悪いことをしてるのではないかと思う。
もう少し自然に話せたらいいのに。
私の感情は戻らないのだろうか?
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to be continue...
読んでくださりありがとうございます。少しでも興味持っていただけたでしょうか?
続きも書いていくつもりなのでぜひお読みください。
最近語彙力がなくこの小説を書いてるときも色々ひどく、私の語彙力はここまでが限界でした。次の小説もきっとひどくなるのであたたかい目で見守っていたください。。。
貴重な時間を使ってまで読んでくださった方々、ありがとうございます。