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ブラック・ロザリオ  作者: 五和ユウキ
第1章 ウェイク編
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ウェイク編ー4


4


リクライネイト高等学校の一大イベントの1つ『部活紹介祭』の日になり、朝から各部活の部員たちが忙しそうにしている。


しかし、帰宅部のハルトは暇そうにあくびをして自分の席から窓の景色を見ていた。


(今日は授業もなくて暇だな)


全ての時間が部活紹介祭に使われるため、授業は一切なく、朝だけ出席すれば後はいつでも下校していい仕組みになっている。


(ユズキは生徒会、リアンは武術部、唯一の話し相手だったライルは……)


彼と同じ帰宅部のライルは『可愛い新入生の女子を探してくる』とやる気満々で教室を飛び出した。


(帰るか)


その時、3年生のリボンを付け、校内だというのに赤いマフラーを首に巻いた茶髪のポニーテールの女子が教室に入ってきた。


ハルトはクールな印象を受けるその3年生に見覚えがあった。


(副会長で確か風紀委員長も務めているツキミ・スリジエ先輩)


「ちょっといいかな?」


「オレですか?」


「私の目の前には君しかいないのだから君に決まってるだろ」


「……確かにそうですね」


「自己紹介をしてなかったね。私は副会長と風紀委員長をしているツキミ・スリジエだ」


「ハルト・ディバマリスです」


彼の記憶は正しく、ツキミはユズキと同じ生徒会に所属し、副会長を務める傍、風紀委員長も務めている。


だから知っていたのもあるが、もう1つ理由として彼女が学内で数人しかいないSランクの異能者ミュータントだから。


「やっぱり君が噂のハルト君だったか」


「オレの悪い噂でも広まっているんですか?」


「悪い噂ではないから安心してくれ。君のガールフレンドから毎日話を聞かされていて個人的に興味を持ったんだ」


「ガールフレンド?」


「ユズキのことだ」


「何がきっかけなのかは分かりませんが、誤解しているようですね」


「誤解?」


「ユズキとはそんな関係ではありません」


「そ、そうなのか?!よくユズキが楽しそうに君のことを話してるからてっきり」


「それより何かオレに御用ですか?」


「そうだったそうだった!話に夢中になって忘れるところだった」


可愛らしく舌をペロッと出したツキミは本題を話し始める。


「暇してるなら君に風紀委員の仕事を手伝ってほしいと思ってね」


「……はい?」

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