激戦2・エピローグ
激戦2
假屋崎はナパームミサイルの発射準備をしている自衛隊を見つけた。その瞬間、何をしようとしているのか全てわかった。この腐った連中を一網打尽にする方法はないか。
そして、簡単に確実に全員を葬る方法を思いつく。
「俺はこのためにサイボーグになったんだな。」
この時、初めて人間として神の啓示を得た気がした。
假屋崎は自衛隊による一斉射撃を受けていた。わざと自分に注意を向けさせ、ナパームミサイルの発射準備を何とか遅らせようとしていた。
アイツ等は必ず来る。それまでは何が何でも抵抗してやる。マシンガンを撃ち返しながらその顔は笑っていた。
「俺はいつからお人よしになっちまったんだ。間違いなくアイツ等に会ってからだ。情けねえ!」
ナパームミサイルはトラックに積まれており、微調整するのみで発射可能である。5台も並べば壮観だ。いくら火炎放射で威嚇しても自衛隊員はワラワラ湧いてくる。
彼らは政府からの命令で動く警察組織に逆らえず、指示通りに任務を達成するしかないのだ。政府のために死んで来い。今回の命令は理不尽そのものだったが、ほとんど洗脳されている人間は正常な判断ができなくなり、言いなりになってしまうのだ。
ケンタウロスとオオカミは政府に向かっていた。今回はいくらなんでも見過ごせなかった。避難所を時間稼ぎのために見捨てるなど政府としてあるまじきことだ。そんな政府はなくて良い。解体してやる。これからはまっとうな人間が協力し合って、化け物を駆除し平和な未来を作り上げていけばよい。俺たちはそのための手伝いをする。それだけだ。
ケンタウロスとオオカミは遠くから見た。たった1人で戦っている勇者の姿を。
マシンガンを撃ち続け、火炎放射を撒き散らし自衛隊と互角に凌いでいる假屋崎を。
その時、火炎放射の燃料が切れ、マシンガンの銃弾も尽きた。
假屋崎は装備をすべて投げ捨て、一直線に一番近くのナパームミサイルに駆けつける。
一斉射撃の銃弾は假屋崎の全身に着弾し、人工皮膚の下にある金属が至る所で露わになった。が、そんなことは構わず、ひたすら駆け抜けた。
複数の銃弾が金属の皮膚を食い破る。内部の機械がショートし火花が散る。好都合だ。
ナパームミサイルを積むトラックに飛び乗り、制御機械に向けて拳を打ち込む。破壊した部分に体からショートしている配線を引きずり出し、スパークさせた。
その一瞬、假屋崎は空から迫ってきていたケンタウロスとオオカミに頷いて見せた。
假屋崎は死んだ。ナパームミサイルを全部爆発させることにより、政府を壊滅させた。
エピローグ
人類は“死の実”をすべて焼き尽くした。化け物を完全に駆逐した。
やっと、平和な日常が戻ってきた。復興により社会活動が活発になってきた。
希望が地球に再び訪れたのだ。
もう誰も口に出さなかった。2体の“化け物”が存在することを。
その2体の“化け物”が世界を救ってくれたことを。暗黙の了解である。
第3部 完
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