表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

一日の過ごし方(昼寝)



【仕事が終わったら】

〜昼寝の時間〜


家があと少しというところで、ロロが速度を落とした。


『どうしたの?』


「わふ」


小さく鳴いたその声に、アルシアはすぐにピンときた。

――これは薬屋にお客さんが来ている時の反応だ。


『誰か来てる?…誰だろ?』


背中から飛び降りると、ロロと並んで慎重に店の前へと歩く。


戸口からは、かすかに人の気配。

アルシアはドキドキしながら扉を開けた。


「お、帰ったか」


低く、けれどどこか安心感のある声。

アルシアは目を丸くした。


『……レオン兄ちゃん!?』


扉の前に立つ男性は、少し髪を乱しながらも、いつも通りの余裕の笑みを浮かべていた。


「よぉ、アルシア。元気そうだな」


『うわぁ!久しぶりだ!!』


「魔物騒動の見回りで近くまで来てな。少し休ませてもらおうと思って寄ったんだ」


懐かしい声と笑顔に、

アルシアの胸は一気に温かくなり、思わず飛び込んだ。


「おっと!……重くなったな」

『へへへ、毎日マルダの美味しいご飯食べてるから!』

「そうか、たくさん食べて大きくなれよ」

『うん!』


久しぶりの再会に会話が弾む。

『そういえばマルダは?』と抱きついたまま、きょろきょろ辺りを見回すアルシア。


「マルダのばあさんなら、今裏の倉庫で薬を取ってきてくれてる」

『怪我してるの?』

「いや、補充だ。マルダの薬は効き目がいいから助かってる」

『でしょ!もっとたくさん買ってって!』


満面の笑みに、レオンは苦笑いで「俺が金持ちになってからな!」と抱っこしたままその場でグルグル回って見せた。

『うわぁ〜!目が回る〜〜!』


2人が戯れていると、倉庫から薬を持ったマルダが戻ってきた。


「おやおや、アルシア。おかえり」

『ただいま!今日はロロと串焼き食べて帰ってきたんだ!』

「そうかい。鳥の香草焼きを作ったけど、食べるかい?」


どうしようと悩んでいると、

「俺がもらおう!」とレオンが答えた。


『レオンが食べるならいいよ!お腹いっぱいだし!』

「よし、じゃあマルダ、それは俺にくれ!」

『マルダのご飯は美味しいよ〜』

「そりゃ〜楽しみだな!」


2人のやり取りをマルダは「しばらく会ってないのに仲良しなことだ」と嬉しそうに背中を向けて薬を袋に詰める。




『…ふぁぁ……』

「眠いのか?」

『ん……』

アルシアはそのままレオンの胸に顔を埋める。


「おや、寝ちゃったようだね」


マルダが近づき、そっと様子を見てレオンに伝える。


「ご飯は用意しておくから、アルシアを部屋に運んでやっておくれ」


「しょうがねぇな。せっかく会えたのに……残念だ」


そうぼやきながらも、レオンは優しくアルシアを抱きかかえ、二階の部屋へと運んでいった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ