昔
「起きなさい遅刻するわよ。」そんなお母さんの声とセミの声で目を覚ました。
「あと5分。」
「なに言ってるの。
もう7時になるわよ。」
「うそ。やばい遅刻する」僕は大きな声をあげ急いで支度した。
そしてリビングに行くとお母さんが作ってくれた朝ご飯があった。
時間がないので味噌汁、卵焼き、ウインナー、ご飯を急いで食べた。
味わよくわからなかった。
「いってらっしゃい。」
「行ってきます。」
お母さんに見送られ学校に向かっていた。
夜遅くまでゲームをしていたからか眠い。
そして溶けちゃいそうなぐらい暑いし汗だくで気持ち悪い。
僕はそんなことを思いながら白線の中の狭い所を歩いていた。
周りは畑で野菜が成長し一面が緑で染まっていて、ところどころ家が密集している所があり学校があるところもそういうところで周りは山に囲まれていた。
人は沢山はいないけど畑で仕事をしてる人や向かいから歩いてくる人がいた。
そうこうしてるうちに教室についた。
教室につくと今日はみんないつも以上に元気でテンションが高いきがした。
不思議に思いながらカバンを置き暑いので扇風機にあたってると「おはよう。」と肩を叩かれた。
振り向くと自分の親友がいた。
「おはよう。」
「ねえ今日席替えあるじゃん。
隣になれるといいな。」
「そうだっけ。」
「昨日先生言ってただろ。
忘れたのかよ。」
「だからみんなテンション高いんだ。
うん、一緒になろ。」
「おう。」
僕はそれを聞いて申し訳なく思った。
好きな人と1番隣りなりたかったからだ。
そのあとゲームの話しをしたり最近有名なアニメの話しをしたり遊ぶ約束をした。
盛り上がっていたところに先生がきたので
親友は席に戻っていった。
いつも喋ってるのにどうして飽きないのか不思議に思う。
そのあと授業を受けた。
休み時間は親友とたまに一緒に遊ぶことがあるなかいい友達達がきて楽しく話した。
そんなことしてると気づかないうちに好きな人を見てることがあった。
そして昼休み好きな人とその友達と話してるのが聞こえた。
「それっていい匂いする消しゴム?」
「そういい匂いでしょ。好きで集めてるんだけど興味ある。」
「あるよ。」
「へえ。以外勉強できて真面目だしそう言うのに興味ないかと思った。」
「そんなことないよ。
そういうの好きだよ。
他に何か集めてたりするの。」
「他は綺麗なビー玉とか。」
そんな風に話していた。
「どうかしたのか。」
「え、。」
僕は親友に聞かれてそう言った。
「いや、ずっとあっち見てたから。」
「いや好きで見てたとかじゃないから。」
「いや別に何も言ってないが。」
僕はそれを言われ恥ずかしくなった。
親友は笑っていた。
「どっちが好きなんだよ。」
「言わないよ。」
「なんだよ教えてくれてもいいだろ。
まあいやならいいんだけど。」
僕はそれを聞きほっとした。
匂いがする消しゴムに興味があると言ったのは話しを合わせただけなんだろうかと考えていた。
5校時目が始まる時間になった。
5校時目はついに席替えの時間。
「じゃくじで決めるから決まった後文句言うんじゃねえぞ。」
先生はそういった。
そして何人か引き自分の番になった。
親友は17番なので16番か18番が来れば少なくとも親友とはなれる。
好きな人の番号はわからなかった。
「神様。好きな人と一緒の席になれますように。」心の中でそう願った。
そして引いた番号は14番。
1番窓側の席だった。
このままだと親友とも好きな人ともなれないんじゃないか不安になった。
全員くじを引き終わりみんなが席を移動し始めたので自分も移動した。
そして僕は横の人を見たとき嬉しくてたまらなかった。
「隣になるのはじめてだよね。これからよろしく。」
「うん。こちらこそ。」
隣の席は好きな人だったのだ。
でも明日は休みで会えないのは寂しいと思った。
でも他の楽しみもあったので不幸ではないともった。
放課後になり一旦帰った後親友といつもの公園で待ち合わせした。
「お待たせ。」
「なあ、駄菓子屋いかね。
暑いしアイスでも買おうぜ。」
「いいね。お菓子も買お。」
そういい自分達は駄菓子屋に向かうことにした。
小さな川が流れておりガードレールが落ちないようにしていた。
僕達は橋がかかってるところにいき渡り駄菓子屋に向かった。
「いらっしゃい。」そう駄菓子屋のお姉さんがいった。
親友は少し照れていた。
その後買ったお菓子を持ちアイスを食べてると親友が「なあ変なお店があるって聞いたんだけど一緒にいかね。」
「変なお店。こんな田舎におお店なんてあるの。」
「あるんだよ。なんだか不気味なんだってさ。」
その後あまり興味がなかったが怖がってると思われるのはすごいいやなので行くことにした。
そこにつくと古い建物でほねなんとかみせと書いてあり中はどうなってるのかわからなかった。
そして日本人形が椅子に座っていた。
僕達はそれを見て怖がりながら恐る恐るドアを開けた。
中は薄暗くお皿や人形などたぬきの置物などいろいろあった。
今のところ怖いものはないしあと誰もいないのかな。
そう思い周りをみてると「いらっしゃいませ。」と後ろから店員に話しかけられた。
僕は驚いて「ぎゃゃ。」と変な声をだしてしまった。
親友は大爆笑していた。
この場から消えたい。
そのあとお店から出て暗くなるまでゲームした。
「ただいま。」そう玄関を開けた。
「おかえり。
ご飯できてるから。
手を洗ったらすぐきなさい。」
「わかった。」
そういった後手を洗いお母さんの美味しいごはんをみんなで話しをしながら食べた。
いつもならこの後みんなと一緒にテレビを見てるけど明日おばあちゃんの家に一人で行くので支度して早く寝た。
「迷子にならないかな。」
そう思いながら無人駅のホームに切符を持ち座っていた。
いざとなればお母さんから借りたスマホを使えばいいか。
そして少し経ち電車がきた。
僕はそれに乗った。
「次は××駅に停ります。」
少し経ちそういうアナウンスがながれ方向があってたんだと安心した。
何回かトンネルを通りながら何時間か電車に乗っていると海が見えてきた。
海はあまり見たことないのでテンションが上がった。
そして海が光を反射して輝いていてとても綺麗だった。
そして何分か経ち電車を降りた。
海にボートが浮かんでたり。
海の近くにバス停があったり。
階段を登って住宅地を歩いていると猫が何匹か丸まっていた。
他にも神社などがあった。
そして瓦屋で出来た屋根で和式もある古い外観のおばあちゃんの家に着いた。
インターホンを押して少し経つとドアを開けておばあちゃんが出てきた。
「こんにちは。」
「こんにちは。
暑かったでしょ。
ジュースでも飲む」
「飲む。」
そういうと靴を脱ぎおばあちゃんの後についてきリビングにいった。
リビングではおじいちゃんが座ってテレビを見ていた。
「久しぶり大きくなったね。」
おじいちゃんは僕を見てそう言った。
そのあとお菓子やジュースを出してくれてそれを食べながら学校の話しを聞かれたり
柱に身長を記したり、将棋などを教えてくれたりお昼ご飯を食べたりした。
そうしてるうちに暗くなり夜になった。
ご飯を食べてお風呂に入り寝た。
布団は家とは違う匂いがした。
そして目を覚ますと昼過ぎでお母さん達がきていた。
お母さん達はその後おばあちゃんと昼ごはんを食べたりし何時間かいてその後車で帰ることになった。
何時間か経ち外は暗くなり外食をしようと言うことになった。
僕が寿司が食べたいと言ったので寿司を食べることになった。
外食は久しぶりだしお寿司はとても美味しかった。
お店から出て車に戻るとご飯を食べたから眠くなってきた。
「まだかかるから寝てていいよ。起こしてあげる。」お母さんのそれを聞き僕は目を閉じた。
親の起こす声ではなくスマホのアラームで目が覚めた。
「ふふ懐かしい夢を見たな。
何十年前なんだろう。」
そんなこと思いながら髪を整えたり髭を剃ったりし支度をした。