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最強の警備員巡回中です  作者: 鳴瀬 春
第一章:警備員
9/21

SOC

そうだな

結界はあくまで雑魚霊を寄せ付けないためのものであって


強力な霊からしてみればただの壁でしかない

奴の力であれば数秒で壊せるだろう


俺は奴をSOCと呼んでいる

(風の音-sound of cold)

奴の特徴はとにかく長い髪

そして奴が出現する時は大きな前兆がある


風の音が聞こえ始めた時、奴はこの廃院に舞い降りる


ふぅぅぅぅと

ただの風の音にも聞こえるが

耳を澄ましてよく聞いてみるとわかる


音の発信源は廃院を突き抜ける風の音ではなく

奴自身の霊力から発せられるものだと

何度も遭遇するうちにわかってきた



俺よりも一つ上の先輩が忠告していた

風の音が聞こえた時は諦めろというのは奴の恐ろしさを知っている人間にしかわからないだろう



先輩が病んでしまったのには奴が関係している

先輩は運悪くSOCと鉢合わせてしまったが故に死にかけている


その時のトラウマと闘っていたがついに限界を迎え、俺と交代という経緯があったらしい



俺の力無しに奴の討伐は不可能だ

希美も力を有してはいるが奴には届かない



さてどうしたものか、、、、、



/トラップとか仕掛けてみたらどうかしら?/



/確かにトラップは有効的だと思うが

一時的な凌ぎにしかならないだろうな

まぁ無いよりかはマシだろうけど/


俺の力を使わないで

奴を討伐、、、、、

厳しいなぁ〜



まだSOCの出現までには猶予がある

作戦を今のうちに考えることにする



時間というのはあっという間に過ぎ去って行くもので切羽詰まってる時ほど時間の流れを早く感じることはないだろう



例えば朝の出勤前の時間と仕事中の時間を比べてみてほしい


仕事中は時間が倍になったかのように長く感じるのに対し、出勤前の朝の時間はあっという間に過ぎ去ってしまう



奴が姿を現すと予測される時間まであと30分


今のうちにトイレで用を済ましておこう


/どこへいくの?/



/トイレ行ってくる/



/私も行っておこうかしら/


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